「日立の樹」近くに出現した手作り看板
この週末、モアナルア地区に住む同級生宅に遊びにいった娘を迎えにいく途中、モアナルアガーデン近くに立てられたある看板を目にし、思わずにんまりしてしまいました。
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モアナルアガーデンにある「日立の樹」は、オアフ島の観光スポットの一つとして人気が高いのですが、レンタカーで訪れるとなるとフリーウェイから出て、ガーデンに向かう道がちょっと分かりづらいようです。
1年ほど前になりますか、バレーボールクラブが近所になかったため、娘は同級生と一緒にモアナルア地区のクラブに参加しました。そしてその1時間の練習の間、私はママ友と一緒に近くにあるモアナルアガーデンの周りをウォーキングすることにしました。
あるときいつものように歩いていると、路上に停めた車の窓から顔を突き出し、不安げな様子で周囲を見渡す男性に出会いました。道に迷っているということが一目で分かりました。
「きっとヒタチツリーだよ」と隣でママ友が囁きました。そのとき彼女から、「日立の樹」を目指す途中で道に迷ってしまった日本人観光客に、家の前でたびたび遭遇する、という話を聞きました。彼女の話では、みなさんかなり憔悴した様子で、「ヒタチツリー?」と彼女が話し掛けると、砂漠でオアシスを見つけたかのように、そりゃもう嬉しそうに「イエス!イエス!」と駆け寄ってくるのだそうです。
彼女は日本語が話せないので、毎回ジェスチャーで「こっちあっち」とやっているそうですが、「教えた人のうち、何人が無事にたどり着けたかなあ」と彼女。州政府に頼んで、近所に小屋を建ててもらい、インフォメーション係としてそこで働くよう強く勧められました。
さて、さきほどの迷子らしき男性、やはり日立の樹を目指しワイキキから車を飛ばしてきて、途中で分からなくなったということでした。聞けば「新婚旅行で、ハワイは初めて」とか。詳しく道順を教えてあげると、男性は何度も頭を下げて礼を述べました。その間、ひとことも発しなかった助手席の若妻の表情が、どんだけ長い時間、この周辺をさまよっていたかを物語っていました。お気の毒に…。
それからしばらくして、ママ友から連絡がありました。「私だけじゃなかったみたい、道案内で苦労していたのは」。ガーデン沿いの歩道にこんな手書きの看板が出現したそうです。冒頭に書きました「にんまり」の理由がコレです。この看板の作者もかなり頻繁に迷子の観光客に遭遇していたと思われます。
ただ〃ございます〃という文面から、応対にうんざりしているというより、「どうか迷わないで」という心遣いが感じられるのは私だけでしょうか。〃ガーデン〃を〃ガーデソ〃としてしまったのはご愛嬌ということで…。
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