ブラックフライデーが来るたびに思い出すある出来事
毎年この時期になると、ある出来事を思い出します。
あれは忘れもしない、4年前の、ブラックフライデー2日後のことです。
その頃、使っていたコンピューターが不調続きだったことから、夫はブラックフライデーの1カ月ほど前からセールを心待ちにしていました。ところがブラックフライデーの前夜、テレビのニュースでセール待ちの長蛇の行列が映し出されると、夫は「こりゃだめだ」と、大安売りとなるコンピューターの購入をあっさり断念してしまいました。
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さて2日後の日曜日、「そろそろ落ち着いたころだろう」と近所の家電量販店へ向かいました。欲しいコンピューターは、ブラックフライデーの広告よりどれも150ドルほど高くなっていましたが、「しょうがない」と買うことにしました。
在庫を調べにいった店員を待っていると、突然コンピューターの箱を抱えたローカル風の中年男性が近づいてきて、「これにしなさい。絶対お得だから」。そう言うと、ホレッと夫にその箱を押し付けて、そそくさと去って行きました。
「在庫ありましたよ」と戻って来た店員に、おじさんから渡された箱を見せると、「え〜これどうしたんですか?」と驚かれました。しばらくすると彼の上司らしき男性が現れ、箱に貼られた機種番号などをチェックしたあと、「これどうしたんですか?」と同じ質問をしてきました。「あの〜、知らないおじさんが…」。
店員によると、おじさんがくれたコンピューターはブラックフライデーの早朝に販売された超お買得品とやらで、特別にバウチャーを受け取った人への諸サービスが施されたものだということでした。その日限りのセール品でしたが、値札が取られていなかったとか、確かそんな理由で特別に売ってくれました。
支払いの間、店員は「本当にラッキーですよ。しかしどうしてここにあるんだろう」と何度も首をかしげていました。
翌日、会社で同僚にその話をすると、彼女は自信たっぷりにこう言いました。
「それは天使よ」
私には、ビール好きの普通のおっさんにしか見えませんでしたが、「天使はいろいろな姿で私たちの目の前に現れるのよ」と彼女は言います。
実際、彼女の知人は自宅で倒れて死にそうになっていたところ、突然現れた見ず知らずの男性に介抱され、病院に運んでもらったというのです。同僚は、元気になった本人から後日、直接その話を聞いたそうですが、「男性の顔は見ていたはずなのに、全然思い出せないんだって」。
そういえば、私も夫もおじさんの顔はしっかり見ていたはずなのですが、まったく思い出せません。やはり彼女の言うように天使だったのでしょうか。
どちらにしても突然のことでお礼を言いそびれてしまいました。あのおじさん、もう一度私たちの前に現れてくれないでしょうかね。
今度は超目玉品のiPhone6などお持ちいただければ、ほっぺにチューしてさしあげます。(かえって迷惑か…)
キョーコ said on 2014年12月05日
のぶこばぁばさんへ
コメントありがとうございます。嬉しい!
やはりあれは天使だったんでしょうか。たとえ後ろに羽がついていたとしても、とても天使とは思えないような風貌でしたけど。ハワイ旅行では大きな大きな虹が見られるといいですね。念のため、あの天使にお願いしておきますね。
匿名 said on 2014年12月05日
はじめまして のぶこばぁばです この記事を読みながら大笑いしてしまって・・・・ごめんなさいね
私も天使はいると思います ご主人の無欲な心に天使が舞い降りてきたのでしょう
大きな虹に心が癒されます ありがとうございます
来年の夏にハワイ旅行を予定していますがこんな素敵な虹にお目にかかれるかしら?