2018 Na Hoku Hanohano Awards
数多い取材の中でも編集部員が毎年心待ちにしている、といっても過言ではない取材が今年もやってきました! ハワイのグラミー賞と称される「ナ・ホク・ハノハノ賞(以下ナ・ホク賞)」が、5月19日(土)にハワイ・コンベンションセンターにて開催されました。
日本の音楽ファンの間でも知る人ぞ知る的な存在のナ・ホク賞とはいったいどういうイベントなのか? そこで今回は、ハワイの最先端で最高峰のミュージックシーンが丸ごとわかる、ハワイ最大の音楽祭の見どころを写真と動画でご紹介します。
ナ・ホク・ハノハノ賞とは?
まず、「ナ・ホク賞って何?」という方のためにさっとご説明いたします。ナ・ホク賞は1978年にスタート。ハワイの音楽界において優秀アーティスト、作曲家、演奏家に各賞が授与されるハワイ随一の音楽大賞です。
毎年5月にホノルルのハワイ・コンベンション・センターにて開催されます。ハワイ版グラミー賞とも称され、30部門以上でハワイの音楽界の最高峰が決定されます。
ハワイの音楽を世界に発信するために2011年より始まった試み、「Mele Mei(メレ・メイ=5月、ハワイアン・ミュージックの月という意味)」のハイライトとも言えるイベントです。
メレ・メイ月間にはハワイ州内各地で、本場のハワイアン音楽やフラのイベントが多数行われます。メレ・メイの詳細については下記の情報をご覧下さい。
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それでは本題の「ナ・ホク」の見どころをご紹介しましょう。
1.ハワイの有名ミュージシャンと交流できる!
ナ・ホク賞の見どころは会場に足を踏み入れたとたんに始まっています。会場となるのは、ハワイ・コンベンションセンター内のカラカウア・ボールルーム。
開演前のロビーではカジュアルなカクテルパーティが開催され、そこへハワイの著名なエンターテイナーが家族や仲間連れで続々と登場します。いわゆるレッドカーペット的な感じの場ですが、ハワイの場合はちょっと違っています。
何が違うかと言うと、スターの皆さんが本当に気さくでフレンドリーなのです。それは、「えっ!? この人たち本当に有名人だよね!?」と目を疑うほど。もちろんタイミングを見計らって彼らと会話をしたり、一緒に写真撮影をしてもらえたりしますよ。アロハスピリットたっぷりのハワイのセレブリティは優しいでのです。
さらに、歌姫たちのうっとりするような美しいドレス姿やカラフルなアロハウェアからも目が離せません! もちろん観客として参加する人たちもドレスアップして来ています。それでは、カクテルレセプションで撮影した一部のスターたちをご紹介しましょう(敬称は省略)。
世界的に有名なシンガーでクムフラのケアリイ・レイシェル(左)と若手トリオ「ケアウホウ」のニコラス・ケアリイ・ラム(中央)。
今年の最優秀アイランドミュージックアルバム賞を受賞したハレマヌ(右から2番目)とビートルズの曲をウクレレで演奏する新進グループ「ビート・レレ(Beat LeLe)」のメンバー(右端、左から2、3番目)。
2008年ナ・ホクでは6部門で受賞したシンガー、ホク・ズッターマイスター。
ハワイ音楽界の歌姫、ナタリー・アイ・カマウウ(中央)。
「We Are Hawaiʻi’s Finest」で最優秀シングル賞を受賞した「エコル(Ekolu)」のメンバー。
アイランドレゲエ・バンド「バックワードシャカ(Backwards Shaka)」のギターリスト、カイミ・ハナノエアウ(左)と最優秀メタルアルバム賞受賞、「ストーム(Storm)」のサンディ・エッスマン(右)。
「Simply for Ke Akua」で最優秀宗教音楽アルバム賞を受賞したケネス・マクアカネ。
「マノアDNA」のアレックス・カワカミ(右)とフラダンサーのサラ・カマレイ・ノイル(左)。
ハワイアンレゲエで人気のアヌヘアはゴージャスなドレス姿で登場。
2.ハワイの音楽シーンの最先端と最高峰が分かる!
ナ・ホク賞では毎年30部門以上において作曲家、演奏家に各賞が授与されます。今年も34部門での受賞者が発表されました。
2018年の受賞者リストはこちらの記事をご覧下さい。
最優秀アルバム賞と最優秀アルバム賞を受賞した親子バンドの「カペナ」
インターナショナル・アルバム審査員特別賞は、日本のウクレレ奏者、フック(福原直樹)の「Colors」へ。
最優秀楽曲賞のキミエ・マイナーは愛娘を連れての受賞。
3.最高のライブを存分に楽しめる!
授賞式では、今年ノミネートされたエンターテイナーたちのパフォーマンスを楽しめます。普段ではなかなかみることが出来ない、人気スターたちのコラボレーションや迫力ある演奏をリラックスした雰囲気の中で鑑賞出来るのもこのイベントの醍醐味です。下に紹介しているのはほんの一部。ライブはハワイの音楽界の大御所オンパレードで見どころたっぷりです。
カマカ・クコナ(右)、キミエ・マイナー(中央)、イムア・ガルザ(左)。カマカ・クコナは最優秀男性ボーカリスト賞、キミエ・マイナーは今年の最優秀女性ボーカリスト賞を受賞。
新作アルバムで2部門にノミネートされたジャック・ジョンソンも登場!
ベテランミュージシャンの父(Kelly Boy De Lima) と3人の子どもたちが繰り広げるバンド「カペナ(Kapena)」。
タヴァナとレゲェバンドの「バックワーズ・シャカ」が圧巻パフォーマンスを披露!
4.伝統的なハワイアンカルチャーを体感できる
ハワイの伝統舞踊であるフラのパフォーマンスが心行くまで堪能できるのはハワイの音楽祭ならでは。2018年メリーモナークのミス・アロハ・フラのハーラウ・ナ・レイ・カウマカ・オ・ウカ(Hālau Nā Lei Kaumaka O Uka)の シャリア・カプアウイオナーラニ・キクヨ・カマカオカオカラニさんがフラを披露(下写真)。
ナ・ホクはフラファンにとってもたまらないイベントで、日本のフラダンサーたちに人気なのも頷けます。
昨年はみごとに9冠を獲得し、今年はハワイアン部門を総なめにした 若手トリオ「ケアウホウ」。ハワイアン部門でのスピーチは全てハワイ語で行われます。
5.アロハスピリット満載のイベント
最後はいつも参加(今回と過去)のミュージシャンらが舞台に上がり、ハワイ賛歌の「Hawai’i Aloha(ハワイ・アロハ)」を熱唱して終わります。この時に会場も一体となり手を繋ぎ合唱。ハワイの人たちと一緒に感動の瞬間を味わうことが出来ますよ。
ナ・ホク賞はこのように始まりから終わりまで、アロハスピリットに溢れた音楽祭なのです。ハワイという場所は本当に多くの素晴らしいミュージシャンを生み出すところだなと改めて感動。ハワイの音楽がもっともっと世界中に届いて欲しいですね。
午後4時~10時と長時間のイベントでしたが、編集部員も取材ということを忘れそうなくらい心から楽しんでしまいました。動画も掲載していますのでぜひ合わせてご覧下さいね。
ナ・ホクについての詳細はこちらの公式ウェブサイトを確認ください。
◎公式ホームページ(日本語):melemei.com
◎ナ・ホク・ハノハノ賞日本語公式ウェブサイト na-hoku.jp/
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