2019 Na Hoku Hano Hano Awards
5月24日(土)、ハワイのグラミー賞と称される「第42回 ナ・ホク・ハノハノ・アワード(以下ナ・ホク賞)」が、ハワイ・コンベンションセンターにて開催されました。会場に集まった約1,500名のハワイアン音楽ファンに混じり、Myハワイ編集部員も取材してまいりました。ハワイの最先端で最高峰のミュージックシーンがまるごとわかる音楽祭、「ナ・ホク賞」の2019年のハイライトは? 早速リポートいたしましょう。※文中の名前は敬称略しています。
ナ・ホク・ハノハノ賞とは?
「ナ・ホク・ハノハノ賞」はハワイ版グラミー賞と称され、30部門以上でハワイの音楽界の最高峰が決定されるイベントです。ハワイの音楽ファンの人気が高く、授章式の様子はライブストリームで世界に向けて発信されています。
1978年にスタートし、「Mele Mei(メレ・メイ=5月、ハワイアン・ミュージックの月という意味)」の月間、毎年5月に開催されます。
授賞式では、ハワイの音楽界における優秀アーティスト、作曲家、演奏家、と各ジャンルごとに賞が授与されます。インターナショナル部門では過去には日本のアーティストも受賞しています。
さらに、授賞式の合間にはハワイの有名アーティストによるコラボレーション・ステージも繰り広げられます。まずは、本題の今年の受賞者リストからご紹介します。
第42回ナ・ホク・ハノハノ・アワード受賞者
今年の話題はなんといっても、ハワイ島出身のマーク・ヤマナカが5冠を果たしたことでしょう。ヤマナカ氏はアルバム「Lei Lehua」で、最優秀アルバム賞、最優秀アイランドミュージックアルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀シングル賞、そして最優秀男性ボーカリスト賞を獲得しました。
また、注目の最優秀新人賞は、ハワイアンの若手音楽グループ「ナ・ワイ・エハ」の 「Nā Wai ʻEhā」に贈られました。
最優秀女性ボーカリスト賞は、アイランドレゲエの歌姫、アヌヘアが受賞しました。
見事に5冠を成し遂げたマーク・ヤマナカの「Lei Lehua」。息子の卒業式参加のため今回ヤマナカ氏は欠席でしたが、それも家族との絆を大切にするハワイの人ならではのハプニングですよね。
最優秀新人賞の「ナ・ワイ・エハ」
アイランドレゲエの歌姫「アヌヘア」が初の最優秀女性ヴォーカリスト賞を受賞
以下は各賞の受賞者リストです。(アーティスト名は太字、アルバム名/曲名は「 」)
【General Categories/一般カテゴリー】
Album of the Year(最優秀アルバム賞)
「Lei Lehua」, Mark Yamanaka/マーク・ヤマナカ
EP (Extended Play) of the Year(最優秀EP賞)
「Keoni Ku」, Keoni Ku/ケオニ・ク
Hawaiian EP (Extended Play) Release of the Year(最優秀ハワイアンEP賞)
「He Lani Ko Luna, He Honua Ko Lalo」, Institute of Hawaiian Music UH Maui College/ハワイ大学マウイ校ハワイアン音楽科
Hawaiian Single of the Year(最優秀ハワイアンシングル賞)
「He Aloha Waiau」, Waipuna/ワイプナ
Instrumental Composition(最優秀インストルメンタル作曲賞)
「Life Is」, Kris Fuchigami/クリス・フチガミ
Music Video of the Year(最優秀ミュージックビデオ賞)
「Waikalua」, Keauhou/ケアウホウ
Single of the Year(最優秀シングル賞)
「Morning Drive」, Mark Yamanaka/マーク・ヤマナカ
Song of the Year(最優秀楽曲賞)
「Lei Lehua」, Mark Yamanaka/マーク・ヤマナカ
Female Vocalist of the Year(最優秀女性ボーカリスト賞)
Anuhea/アヌヘア, 「Follow Me: Deluxe Hawaii Edition」
Male Vocalist of the Year(最優秀男性ボーカリスト賞)
Mark Yamanaka/マーク・ヤマナカ, 「Lei Lehua」
Group of the Year(最優秀グループ賞)
Nā Hoa/ナ・ホア, 「Aloha from Nā Hoa」
Most Promising Artist of the Year(最優秀新人賞)
Nā Wai ʻEhā/ナ・ワイ・エハ, 「Nā Wai ʻEhā」
【Genre Categories/部門カテゴリー】
Alternative Album of the Year(最優秀アルターナティブアルバム賞)
「The Process of」, Sean Cleland/ショーン・クレランド
Anthology of the Year(最優秀名曲集賞)
「Kalapana: The Original Album Collection」, Klapana/カラパナ
Compilation Album of the Year(最優秀コンピレーションアルバム賞)
「The Song of C&K」, Various Artists (Kapono Records)/カポノ・レコード
Contemporary Album of the Year(最優秀コンテンポラリーアルバム賞)
「Beautiful Day」, Na Leo/ナ・レオ
Contemporary Acoustic Album of the Year(最優秀コンテンポラリーアコースティックアルバム賞)
「Ukulele Sunshine」, Papa Ray/パパ・レイ
Hawaiian Music Album of the Year(最優秀ハワイアンミュージックアルバム賞)
「Aloha from Nā Hoa」, Nā Hoa/ナ・ホア
Hawaiian Slack Key Album of the Year(最優秀ハワイアンスラックキーアルバム賞)
「Marketplace」, Cyril Pahinui/シリル・パヒヌイ
Hip Hop Album of the Year(最優秀ヒップホップアルバム賞)
「From Beneath Mt. Kaʻala」, Punahele/プナヘレ
Instrumental Album of the Year(最優秀器楽曲アルバム賞)
「ʻUkulele Hula」, Herb Ohta, Jr./ハーブ・オオタ・ジュニア
Island Music Album of the Year(最優秀アイランドミュージックアルバム賞)
「Lei Lehua」, Mark Yamanaka/マーク・ヤマナカ
Jazz Album of the Year(最優秀ジャズアルバム賞)
「A Ton of Trouble」, Maggie Herron/マギー・ヘロン
Metal Album of the Year(最優秀メタルアルバム賞)
「Jekyll & Hyde」, Storm/ストーム
R&B Album of the Year(最優秀R&Bアルバム賞)
「Have Fun」, Karlie G/カーリー G
Reggae Album of the Year(最優秀レゲエアルバム賞)
「Ekolu Music 3: For Hawaiʻi」, Ekolu/エコル
Religious Album of the Year(最優秀宗教音楽アルバム賞)
「Nā Mele Pule」, Kenneth Makuakāne/ケネス・マクアカネ
Rock Album of the Year(最優秀ロックアルバム賞)
「Giant」, Deborah Vial Band/デボラ・ヴィアル・バンド
Favorite Entertainer of the Year(お気に入りのエンタテイナー賞)
Taimane/タイマネ
パフォーマンス
普段は観られないハワイの有名ミュージシャンたちのコラボレーションを鑑賞できるのが、ナ・ホクの醍醐味。今年も素晴らしいパフォーマンスが次々と繰り広げられました。下記はほんの一部です。
(左から順に)ハワイアン音楽の新星「ケアウホウ」のザッキー、ジョナ、ニコラス、日本でも圧倒的な人気のシンガーでクムフラのケアリイ・レイシェルがコラボレーション!
スラックキーギターの名手、ジェフ・ピータソン(左)、ハワイを代表する実力派のエイミー・ハナイアリイ(右)
シンガーソングライターで音楽プロデューサー、ショーン・ナアウアオのステージ
レッドカーペットの豪華ファッション
「ナ・ホク」といえば、ハワイのミュージシャンやアーティストたちのパフォーマンスもさながら、レッドカーペットのファッションも見どころです。
授賞式の開演前のロビーではカジュアルなカクテルパーティが開催され、ドレスアップしたハワイの著名人やエンターテイナーが続々と登場します。ゴージャスなドレスを身にまとった歌姫たちはもちろん、観客もドレスアップして来場。ハワイの最新ファッションシーンも垣間見ることができますよ。
ハワイの歌姫たち、アヌヘア(左)、ポーラ・フーガ(左から2番目)、キミエ・マイナー(右)
実力派シンガー、スター・カラヒキ(右)、ゴージャスなドレスで
「マノアDNA」のアレックス・カワカミとフラダンサーのサラ・カマレイ・ノイル夫妻とアリカ君
2017年ミスアロハフラのケリナ・キヨコ・ケアノイレフア・ティファニー・エルドリッジ
司会のレーシィ・デニーズ
「ハレマヌ」、2人の衣装は毎年夫人がデザインしているお手製!
クムフラ、フランク・カヴァイカプオカラニ・ヒューエット(左)
クムフラ、チンキー・マホエ(右)
ケアウホウのジョナ(左)とニコラス(右)
カヴィカ・カヒアポ(左)、ドナ・ダウソン(ハワイ・フィルム・オフィス理事、中央)、ケネス・マクアカネ(右)
グラミー受賞者のカラ二・ペア(中央)
コンテンポラリーミュージックのアイジック(右)
ベビーもアロハシャツとタキシードでパパとお揃い!
皆様、ナ・ホクのレポート、いかがでしたか? この音楽祭に行くたびに、ハワイには数多くの実力あるミュージシャンがいることに気付き驚かされます。今年はどんなミュージシャンが活躍&誕生するのか楽しみですね。
ナ・ホクについての詳細はこちらの公式ウェブサイトを確認ください。
◎公式ホームページ(日本語):melemei.com
◎ナ・ホク・ハノハノ賞日本語公式ウェブサイト na-hoku.jp/
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