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第23回 2000年のフラのある生活

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2001年03月27日

第23回 2000年のフラのある生活


「メリーモナーク」と「カーネギー」の合同練習が始まりました。 メリーモナークフェスティバルは、ハワイ島のヒロで毎年4月に開催されます(今年は4月最終週)。ハワイで最も由緒あるフラの大会の1つで、地元テレビでも3日間にわたり、生中継されます。

私達のハラウでは、大会の前年10月ごろにクムによりダンサー達が選出されますが、12月までは、本土での大会や日本公演の他にもクリスマスコンサートや資金集めのラウラウ作りとか洗車とかクリスマスツリーセールなどに比重がおかれるため、実際に、通常のクラスとは別に設けられた練習が始まるのは年が明けてからなのです。と言っても、クムが選んだ大会用のチャントを習うのはまだまだ先の話しで、当分は4時間余の基礎の集中特訓といった練習が続きます。そして大会が近づくにつれて練習の日が増え、週末も休日も返上し、毎晩になっていきます。

今年は6月3日にニューヨークのカーネギーホールでの公演と、15日にワシントンDCでの公演が決定しています。メリーモナークの約1ヵ月後には2週間の東海岸公演旅行に出発するので、カーネギーで踊るダンサー達も一緒に練習することになりました。 大会の約2週間前に、以前紹介したカホオラベのようにキャンプをして、1週間前にはカプに入ります。カプはハワイ伝統の戒律です。大会の成功を祈願してクムの家で儀式が行われます。戒律の中には、禁欲や食事制限も含まれます。魚を食べるのは、群れをなして泳ぐ魚のように、ダンサー全員が同じ顔をして同じように踊るためです。また、蛸を食べてはいけないのは、滑って転ばないように、という配慮からで、受験の前にとんかつを食べる日本の縁かつぎに似ています。

メリーモナークに世界中から集まる観客と大会関係者と報道陣で、島中の宿泊施設は1年前から満室状態です。日程が公表されてから予約を取るのは至難の業です。リゾートホテルに泊まる観光客とは対照的に、キャンプ場にテントを張って大会に臨むハラウもいます。大会会場は半分屋外の競技場とあって、決してすわり心地のよい観客席とはいえませんが、それでも全席前売り完売で、地元住民でさえチケットの入手が困難です。

大会にはハワイ在住、または出身のクムしか出場資格がないことが、規定の少ないカメハメハフラフェスティバルと大いに異なる点です。初めての大会への道は肉体的にも精神的にも挑戦の連続で、楽しむ余裕は微塵もありませんでした。1998年の春は、大学院の卒論を仕上げている最中で、ストレスも極限に達しました。さらに、自宅の引っ越しを予定していた1週間の春休み中にカホオラベに行くことになってしまいました。今思い返せば、出かけた時と帰ってきた家が違うなんて、夫は、なんと無謀な試みに協力してくれたことでしょう。仲間の中には、小さい子供がいたり、2つ以上の職業を持っていたりと、私よりずっと忙しい日々を送る人達がいますが、いずれにしても、家族や親戚の支えがなくては、練習に出ることすらできません。カプの儀式の日をブレッシング(祈り)と呼ぶのは、協力してくれる人達に感謝する意味もあるからです。 今年は仕事と練習を両立させなくてはいけません。家事に加えて、「旦那様」に犬の世話もお願いしなくてはいけません。ということで、私の担当するフラ体験記も今回が最終回とあいなりました。皆さん、どうもありがとうございました。(by Shoko)

メリーモナークフェスティバル関連記事
http://starbulletin.com/98/04/16/features/story2.html
http://starbulletin.com/1999/04/10/news/index.html
審査基準
http://starbulletin.com/98/04/16/features/story4.html
私達のハラウに関する記事
http://starbulletin.com/98/04/20/features/story1.html
フラに関するイベントスケジュール ※1998年版ですが、参考のために)
http://starbulletin.com/98/04/16/features/story5.html

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