Hula `Oni E&東海岸講演旅行日誌
2001年9月21日から23日までヒルトン・ハワイアン・ビレッジで開催された「フラオニエ大会」には、私の所属するハラウを代表して、26人の女の子達がケイキ部門とミスフラオニエに出場しました。この大会はクムフラ、ホクラニ デ・レゴとラリー夫妻が率いるハラウ・フラ・オ・ホクラニが主催しています。数々の大会やフェスティバルに参加したデ・レゴ夫妻は、その経験から自分達の望む形の大会を企画しました。デレゴ夫妻は何事も子供 (ケイキ) 達から始まると信じているため、もともとこの大会は子供の大会でしたが、2000年から大人の部門が加わりました。
各ハラウは下記の部門のいずれか1つ以上に参加できます。
●マスターフラオニエ/ミスフラオニエ(カヒコ/アウアナ)
●ケイキグループ
●アダルトグループ
●ハラウ部門(ケイキが大人と一緒に踊る)
1990年の最初の年に参加したのは8ハラウでしたが、今年は3日間に渡り15ハラウから98組が出場登録しました。大会直前の9月11日に東海岸で起きたテロ事件のため、アロハフェスティバルの各イベントは自粛され、この大会の開催も危ぶまれました。この時期、子供達を手の届かない所に旅に出したくないという理由から出場をキャンセルするハラウもありましたが、出場者達の今までの練習に対する努力を配慮して開催にこぎつけました。
ハワイ各島のほかに日本からは2ハラウとグアムからも1ハラウが参加しました。カネ部門に出場したハラウの中には日本人男性グループもいたのですが「アウアナの衣装を着ているときは本当に日本から来た人達なのかカイムキに住んでいる日系人なのかわからなかったけど、上半身裸のカヒコになったらあまりに細くてやっぱり日本人だと理解した」という司会者の言葉に、会場にいた私たちも思わずうなずいてしまいました。
大人の大会出場者同様に、今大会に出場するケイキ達は9月のレーバデーの連休にマライカハナで恒例のキャンプを行いました。練習にはクムやアラカイはもちろん、数年前までケイキとして踊っていたダンサー達から、自分の子供がケイキと同じ年齢である親の世代のダンサー達まで、フラシスター達も教える側として参加しました。子供達には大人とは異なる彼等なりの葛藤があります。大会が近づくにつれて練習は毎晩になり、学校との両立が困難になっていきます。各々時間を見つけては宿題をしながらの毎日です。今年、ソロとしてミスフラオニエに出場したケイキは、ハワイでも有数の進学校に通い成績も優秀者のトップグループに入ります。フラだけでなくバレエ、ジャズダンス、バイオリン、タップダンス、歌唱など芸術面でも優れているためスカラシップをもらっています。そのため、成績を落とすわけには行かず、人一倍練習が多くなっても学校の勉強をおろそかにはできないのです。
参加する子供達には親やハラウのメンバーの協力が不可欠です。子供達の親はファンドレイジングの一貫として、スナック、ランチ、クラフト、レイ、飲み物などをスタジオに持ちよって、練習に来る人達に売るハレクアイを展開しました。大会数ヵ月前に開催されたワークショップでは、ティーリーフスカートやラウアエレイポオの作り方を習いました。大会用のティーリーフスカートを作る日は私も借り出され、公園で6時間以上スカートを作りつづけました。子供達の中には私より体格の大きな子もいるくらいですから、葉の数もウエストの大きさもあなどれません。大会数日前、ラウアエのレイポオフルセットを作って全員が検査を受けましたが、大会に使えると合格したのは26人中9人だけで、残りの17人は作り直しに。この時点では葉を集めに行く時間も無駄にはできずハラウの選りすぐりのレイメーカー達が急遽呼び出され、夜中までかかって作られることになりました。
重大な責任を遂えるはずもない私は下準備と仕上げ担当者に徹しました。大会直前には1日がかりで様々な色と種類の花が集められ、夜中までかかってハク(バンナースタイルのレイ)が作成されました。両親共働いていることが多いハワイでは子供の世話も両親で見るケースが多く、練習の送迎だけでなくこのような大会準備の段階で父親の姿も多く見られます。小さい兄弟がいれば祖父母に預けて、両親は大会準備に追われ、ケイキは踊りに専念しなくてはいけません。まさに家族総出です。
大会3日間、ダンサー達は開催地であるヒルトン・ハワイアン・ビレッジに宿泊しました。カヒコは力強く、アウアナは天使のように純真で可愛らしく、私たち観客の笑顔と感動の涙を誘いました。家族、親戚、フラシスターやブラザー達の協力と愛情に包まれて26人のダンサー達は、ケイキグループ部門でもミスフラオニエでも立派に優勝を果たしました。
(Kawailani)
東海岸公演旅行日誌その4
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2001年9月11日、昨年公演旅行で訪れた場所で起きた悲惨なテロ事件には大きなショックを受けました。ハラウでは赤十字に寄付すべく「ハラウ基金」を設けました。このジャーナルに登場する人達の中にはマンハッタンや米軍基地で働く友人達もいます。彼等の安全を感謝すると共に、愛する人達を亡くされた方々に一刻も早く平和が訪れるようこの場を借りて心からお祈り申し上げます。
●第10日目(ワシントンDC) 午前7時 午前8時半 午後1時 午後3時半 午後5時半 午後10時 ●第11日目(ワシントンDC) 午前8時 午前9時 午前12時半 午後2時 午後4時半 午後7時 午前9時 午前9時半 午前11時半 午後4時 午後5時半 午後7時 午後10時 ●第13日目(ワシントンDC) 午前10時 午後3時 午後4時 午後6時半 午後8時 午後11時半 ●第14日目(ワシントンDC) 午前中 正午 午後1時 午後2時 午後4時 午後5時 午後5時半 午後6時半 午後8時半 午後10時 深夜1時 ●第15日目(ワシントンDC-ヒューストン-ホノルル) 午前4時 午前5時 午後12時25分 |
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