プリンス・ロット・フラ・フェスティバル
●年々広がる大会の規模
He Mele No Leleiohoku カネの勇壮なフラ |
雲ひとつない青空の下、今年のプリンス・ロット・フラフェスティバルが7月20日にモアナルア・ガーデンで開かれました。今回はフェスティバル25周年という記念すべき年で、9つのフラ・ハラウが参加。日本から、このフェスティバルを観戦に来るツアーができたり、近所の小中学校の駐車場を開放するだけでなく、トリプラー・ホスピタルからシャトルバスを出したり、と年々規模が大きくなっています。
He Mele No Likelike プリンスロットのために習ったノホ(座って踊るスタイル)のフラ |
●木漏れ日が差し込む美しいステージ
Loke O Waialua 昨年のキングカメハメハ大会で優勝したチャント |
当日、他のハラウに所属する友人が午前中に出演するというので、早めに出かけました。今回は髪を下ろすヘア・スタイルだったため、前夜から三つ網に編んでカーラーをつけた妙な格好のまま見に行きました。こんな格好でもあまり人目が気にならなくなったのは、やや年を取ったせいか、毎度のことなのか? このフェスティバルにはクラフトの店も出展。以前、パレオを染色に行ったボゾさんも店を出していました。ハラウの集合時間が午後1時だったため、ハワイアン・フードのランチを早めに食べたのでした。
Kahi Mea イリイリをもって踊るフラ |
午後1時、ハラウのTシャツを来たダンサー達が集合場所に続々とやって来ました。各クラスで1カ月くらい前からチャントを練習しましたが、合同練習は2回だけ。チャントの順番とステージに上り下りするキューはこのとき言い渡され、各自直前に頭にたたき込むことになりました。また、芝生で作られたステージは、事前に主催者から渡されていたサイズよりずっと小さかったので、「ステージに上がってから、協力しあって適宜アレンジするように」言われました。この大所帯ではステージ横に作られた着替え用の仮設テントに全員が入れる訳もなく、クプナを除くダンサーはステージの裏の野外駐車場で着替えることに。フラシスター達の衣装の着替えを手伝っている間に、旅行前にネイルサロンに行って綺麗につけたツメが次々と剥がれ、あっという間に醜い両手に戻って悲しくなったのでした。衣装に着替え、オリに合わせてマイレレイをかけた後、落ちてつぶれているマンゴや石を踏まないよう、注意しながら、裸足でステージ裏へ。全員でプレを捧げ、ステージの両端にイプやイリイリやパレをセットして、出番を待ちます。大会に出場した経験があってもリハーサルがないためか、緊張を訴えるダンサーもいたようですが、私は木漏れ日が差し込む美しいステージに早く立ちたくて、ひとりワクワクしていました。
●体の底から不思議なほど力が
Ko Ma`i ハナホに踊ったフラ、ミュージシャンの演奏に合わせて |
ほぼ予定通り、午後3時すぎにショーが始まりました。1人ひとりのスペースが狭くて足場が見えず、カネが落としたスティックに足を取られそうになり「ヒヤッ」としたこともありましたが、踊りながらステージの端に蹴飛ばし、なんとか転ばずにすみました。太陽の光を浴びてさわやかな風を肌で感じると、体の底から不思議なほど力があふれ、踊れば踊るほど元気になっていたのでした。大喝采の中、ショーは終了。このフェスティバルの模様は後日テレビで放映される予定です。
Shelley とAlyssa 今回初めて母娘で一緒の舞台に立ちました |
7月25日から3日間、「第27回クイーン・リリウオカラニ・ケイキフラ大会」(ニール・ブレイスデル・ホール)が開催されます。私たちのハラウからも、女の子たちが参加します。数年前までお母さんの練習に連れてこられていた子供達がこのような大会に出場するのを見るのは、アンティの1人としてとても楽しみです。テレビでも放映されますが、この時期ハワイにいらっしゃる方は、ぜひお見逃しなく。
※ お問い合わせは521-6905まで。
(Kawailani)
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