第16回 ランタンイリマのレイ
今日の花は、ハワイ名「アロアロ・フアモア」または「アロアロ・ペレ」と呼ばれ、これはエッグ(卵)・ハイビスカス、とかベル・ハイビスカスという意味です。小さい花ですが、ハイビスカスの仲間で、アオイ科に属します。2・ちょっとの山吹色の花は、ベルのような形(鐘形というんでしょうか?)をしていて、中央部分から赤く細い脈がたくさん出ていて、この花のチャームポイントになっています。花びらは以前ご紹介したイリマの花の色と似ており、英語名の「ランタン・イリマ」というのは、イリマにぱっと火が灯ったようなイメージ、ということでつけられたんじゃないかと思います。香りは、ほとんどありません。
レイ・ニードルは12インチ(約30・)のものを使い(実はこれしか持っていない)、糸は木綿糸かデンタル・フロスを2メートルちょっと用意し、2つ折りにして2重にします。輪になった方の糸の端は固結びにします。長さは首にまいた時にちょうどいい長さに調整してください。
花はだいたい70〜75個必要です。いつものように、糸を針に通し、ランタン・イリマの花の裏側のガクの部分の中心から、上に向かって花の中央を通します。2つ目以降の花をさす時に、真ん中のふわふわしている赤い部分がつっかえますが、上からちょっと押してあげて、花と花がある程度重なるようにつなげていきます。針に5個ずつ花を刺したら、ゆっくり糸の端まで運びます。これを繰り返して好きな長さになれば出来上がりです。糸の端を結んで仕上げます。
これまたいつものパターンなのですが、ダブル・レイにすることもできます。花を横向きに刺していく方法です。3つの花で1周、円を描くように刺していきます。こうすると、この花の赤い部分が表向きになるので、シングル・レイとはまた一味違う。とても華やかなレイになります。ダブル・レイにした場合は、お花は100〜120個必要になります。
どうもこの他に、真ん中の赤い部分だけを使ったレイというのもあるらしく、やってみたのですがうまくいきませんでした。花びらとガクをとりのぞき、赤い部分だけにした所までは良かったのですが、とても繊細で針を通すと、全部バラバラに分解してしまった・・・。もっと細いレイ・ニードルが必要なのかなあ・・・。
ランタン・イリマのレイは、比較的もちが良く、2、3日は楽しめます。保管は乾いた状態で、ビニール袋などに入れて冷蔵庫に入れます。蛇足ですが、この花を糸に通す際に花の汁がでました。ちょっとなめてみたら、ほのかに甘かった!昔、よく道ばたに咲いていた赤い細長い花(なんていう名前でしたっけ?サルベニ??)の根元が甘かったのを思い出し、ペロペロと指をなめながらレイを作っていたら、横にいたダンナが変な目で見ていました・・・。でも甘くておいしかったんだもん。
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