Na Hoku Hanohano Music Award 2015
ALOHA! 今年もハワイのグラミー賞と呼ばれる「第38回ナ・ホク・ハノハノ賞授賞式(以下ナ・ホク賞)」を取材してまいりました。会場となったハワイ・コンベンションセンターには、ハワイアン音楽のミュージシャンやその家族、音楽ファン、マスコミ、ビジネス関係者など1,000人ほどがずらり。超豪華な顔ぶれが行きかう会場で、ハワイアン音楽やフラ好きの編集部員一同の、アドレナリンは最高潮に。こちらの記事では、どこまでも華やかなナ・ホク賞の雰囲気を写真と共に総まとめとしてお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみください。
【カルチャー】2015年度ナ・ホク・ハノハノ賞総まとめ
(編集部注:使用フォントの都合上、一部ハワイ語表記が正確にできない部分がありますがご了承ください。)
今年のナ・ホク賞の主役と言えば、何と言ってもケアリイ・レイシェル(写真上)でしょう。「Kawaiokalena(カヴァイオカレナ)」で最優秀アルバム賞を受賞したほか、お気に入りのレンターテイナー賞、最優秀男性ボーカリスト賞、最優秀楽曲賞、ハク・メレ賞(ハワイ語を使った曲を作った人に贈られる賞)、ハワイアン語パフォーマンス賞、最優秀ハワイアン・アルバム賞と全部で7部門を受賞しました。
■関連情報/ 【速報】「ナ・ホク・ハノハノ賞」でケアリイ・レイシェルが7冠!
■関連情報/ 【音楽】ハワイのグラミー賞、「ナ・ホク・ハノハノ賞」最終候補決定!
会場はハワイ・コンベンションセンターのカラカウア・ボールルーム。4時からは会場前のロビーにバー・カウンターがオープンし、たくさんの人々がグラス片手に談笑していました。周囲にはレイからかもし出される素敵な花の香りが漂っています。右にも左にも有名なミュージシャンがいっぱい。思わずキョロキョロする編集部員たち。エイミー・ハナイアリイ(上)や ショーン・ナアウアオとクプ・デリレ・ナアウアオ親子(写真下)、ハワイの名司会者キモ・カホアノ夫妻…豪華なメンバーがごく普通に右にも左にも!! どの方もとても気さくに写真に応じてくださいました。ハワイのセレブリティは優しい方が多いのです。
■関連記事/「ハワイで直撃インタビュー」第41回 ハワイの名司会者 キモ・カホアノさん
そろそろボールルーム内でプレショー・アワードの授賞式が始まります。アーティストたちを支える技術者やレコード製作者の方たちのために、様々なショーが用意されます。私たち編集部が総力をあげて応援しているHonoka & Azita(下)が参加したアルバム、「アイランド・スタイル・ウクレレ2」も、最優秀コンピレーション・アルバム賞を受賞しました。
午後7時からはテレビの生中継も入って、ライブ・ショーの始まりです。司会のビリー・Vの力強いカウントダウンとともに、番組が始まります。何度経験しても、この瞬間はたまりません。インストルメンタル系の2賞に続いて、「最優秀インターナショナル・アルバム賞」の発表です。今年受賞したのは、日本の對馬健太郎(つしま・けんたろう)さん(写真下)の「Kepani(ケパニ)」でした。アメリカの大学を卒業した對馬さんは英語で堂々とスピーチ。ギャグも大いにウケていましたよ。
授賞式の合間には、話題のミュージシャンたちによるライブ・ステージも続々と行われます。最優秀グループ賞を獲った話題のHuewa(フーエヴァ)と最優秀女性ボーカル賞のマイラニ(下)や、ストリートライト・ケイデンスとマリアン・イトウのように、豪華な顔合わせのセッションが楽しめるのも、ナ・ホク賞ならでは。熱気あふれるステージは、舞台の左右で交互に行われ、あまりにも美しいパフォーマンスの数々はため息ものでした。
■関連記事/「ハワイで直撃インタビュー」第29回 ナ・ホク・ハノハノ・アワード受賞、マイラニさん
また、会場の外に設えられた舞台では、受賞ミュージシャンたちの写真撮影と質疑応答も行われました。写真下は、インストルメンタル・コンポジション賞を受賞したパリ・カアイフエ。優しい笑顔で質問に答えてくれましたよ。
■関連記事/「ハワイで直撃インタビュー」第64回 ミュージシャン、パリ・カアイフエさん
先ほどのセッションでもそうでしたが、ナ・ホク賞の魅力と言えば、ミュージシャン同士の交流があちらこちらで見られることですね。たとえば、インタビュー中のミュージシャンが友人のミュージシャンやクムフラを見つけて一緒に舞台に立ったり、会話に花を咲かせたり、たまにはミュージシャンから写真撮影を頼まれたりするんです。下はレゲエ・アルバム賞を受賞したコロヘカイとフーエヴァの交流の様子です。心温まる雰囲気ですよね!
豪華な授賞式、ずっと眺めていたいけど、そういうわけにもいきません。いよいよメインの数賞の発表を残すのみに。メディアも皆ボールルーム内に入って、固唾を呑んで見守ります。結果、ケアリイ・レイシェルが7冠を達成。会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こります。淡々とした感じながらも、ゆっくりと喜びをかみ締めるようなケアリイ・レイシェルのスピーチに胸が熱くなってしまいました。
最後はケアリイ祭りで大いに盛り上がったナ・ホク賞。もう午後10時をまわっています。最後は歴代の受賞者やパフォーマーたちが舞台に上がって、皆で「ハワイ・アロハ」を熱唱! 会場も手をつないで一緒に力強く合唱しました。
毎年たくさんのドラマを伝えてくれるナ・ホク賞。今年も感動的に終幕しました。編集部一堂も、本当に楽しく充実した取材を終えることができました。
●最優秀女性ボーカリスト賞
Mailani/マイラニ, A Lot Like Love
●最優秀男性ボーカリスト賞
Keali’i Reichel/ケアリイ・レイシェル, Kawaiokalena
●最優秀グループ賞
Hū’ewa/フエヴァ, Hū’ewa
●最優秀新人賞
Kunewa (Mook)/クネヴァ(ムック), Oia Ka Manawa
●お気に入りのエンターテイナー賞
Keali’i Reichel/ケアリイ・レイシェル
●最優秀アルバム賞
Kawaiokalena, Keali’i Reichel/ケアリイ・レイシェル
●最優秀楽曲賞
Kawaiokalena, Keali’i Reichel/ケアリイ・レイシェル
●最優秀インターナショナル・アルバム賞
Kepanī, Kentaro Tsushima/對馬健太郎
◎メレ・メイ日本語ウェブサイト:www.melemei.com
コメントを残す