第63回 キルト・ハワイ2003と千羽鶴キルト
●平和で贅沢なハワイアンキルト |
出展された素敵なキルトの中に、私がデザインしたアンセリウムの大きなベッドカバーがありました! 瑞代さんはわざわざ、この日のために日本から持って来て下さったのです。感激です! そのアンセリウムのキルティングは、私の大好きなハート型。たくさんの愛が、そこにはこもっていました。パターンは、キルティングする人の手によってあそこまで変身できるのですね。さらに感激です。 |
![]() 千羽鶴フレンドシップキルト完成のために多くの方々が! |
私には「作りかけのキルト達がたくさんある」ということを、以前にもお話ししたと思います。その中でも、巨大なフレンドシップキルトをなかなか終わらせることができず、ずっと大切に持っていたのでした。一昨年の9月11日。あの痛ましい同時多発テロ事件の犠牲者の方々のために、皆さんのご協力を得て、千羽鶴をモチーフに飛ばして作ったフレンドシップキルト。大きさは縦横4メートル。キルティングビーで皆さんにヘルプをして頂きたかったのですが、なかなかその場も与えられず、途方に暮れていたところ、「今回のキルトハワイで是非!」と、声をかけて下さったFaye。彼女の一言がなければ、実現しなかったこの大作キルティングビー。キルトハワイの会場の目の前で広げ、たくさんの人たちにお手伝いしていただいた千羽鶴たち。1週間で何人の方たちに見て頂けたのでしょう。多くのみなさんの温かい思いを託し、「鶴たちが毎日、生き生きと見えた」のは私だけだったかしら?
![]() マカハからもキルターズが応援に駆けつけてくれました |
このキルティングビーのお陰で、どれだけ多くの方々と出会えたのでしょう。マカハ・キルターズのキルトの達人アンティー達が、みんなで駆けつけてくれました。遠いマカハから、いてもたってもおられず、キルティングするためだけに来てくれたのです。「信じられますか?」。そして、毎日ワイキキに滞在してまで、通い続けてくれた、ふみいさん。カワイアハオ教会で何十年もキルトを教えていたアンティーローズ。たくさんのキルティングの巨匠たちに囲まれながら、本当に私は貴重な時間と素敵なひとときを過ごすことができました。こういう瞬間は「私の生涯でもう二度とこないのでは?」と思うくらいに、感動的だったのです。アンティーたちのキルティングの素晴らしいこと。やはり、本当のハワイキルトは奥が深い! アンティー達の手元を見ているだけで、ため息です。「もっともっと修行が必要だ」と自分に言い聞かせたのでした。
![]() 一針一針に熱い思いが込められたフレンドシップキルト |
そして、こうして広げて見る(写真左)と、「どれほど大きなフレンドシップキルトなのか、お分かりいただけますか?」。鶴のアップリケをして、郵送してくださった方々、ご安心下さい。鶴たちはきちんとキルティングされています。また、ハワイに来てくださった日本の方々、わざわざハワイの地でご参加いただき、本当にありがとうございました。折角の貴重なお時間なのに、キルティングしていただき感謝、感謝です。アメリカ本土から来られた方の中には、このフレンドシップキルトの素晴らしさに涙する人たちがたくさんいらっしゃいました。「日本の折り鶴がこのような形で」と、ビックリされる方も大勢いらっしゃいました。最後に、ローカルのキルターたち。複数のローカルテレビのニュースでご紹介して頂いたので、番組を見て来てくださった方もたくさんいらっしゃいました。私を励まし、ずっと応援してくれた私のお友達。皆さんの協力なしでは、きっとここまでは頑張れなかったと信じています。
鶴たちは今、マカハキルターズに里子に出しています。まだ完成していませんので、7月中はずっとマカハキルターズのアンティー達にキルティングしていただきます。お時間のある方はマカハキルターズ、毎週火曜日の午前9時から正午まで、マカハバレーにあるマカハイーストのクラブハウスへお出かけ下さい。千羽鶴を見ていただき、キルティングにも是非、参加してください。そして、今年の9月11日までに完成させ、ニューヨーク市民の方々に捧げたいと思います。犠牲者の方々と世界平和の祈りを込めて。
今回、参加してくださった皆様、そして私をずっと励まし続けてくれた私の素敵な友人達。心から感謝します。ありがとうございました!
■関連情報 / キルト・ハワイ2003をシェラトン・ワイキキで開催
(by アン)
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