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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ウクレレを始めよう」

第05回 ウクレレ娘、ヒロヘ! の巻

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2006年06月10日

第5回 ウクレレ娘、ヒロヘ! の巻

ALOHA! 皆様お久しぶりです、ウクレレ娘です。
前回に引き続き2回目の登場です。今回もよろしくお願いしまーす。

さて今回のウクレレ体験記は、今だにハワイ文化が色濃く残る街、ハワイ島はヒロへの旅行記です。ハワイアンの家族と共に、超ビッグなグラデュエーション(卒業)パーティをはしご、飲んで唄って、ウクレレざんまい、ウクレレ好きにとっては、夢のようなバケーションを過ごしてまいりました。

ファイナルイグザム(期末試験)も無事終わり、サマーセッションまでの間何をしようか、ベッドでごろごろしながら考えていると、ウクレレの師匠T君(前回参照)から電話がかかってきました。
明日から、三泊四日くらいでヒロに行かない?」
え? 明日から?? それは、ちょっと幾らなんでも、急すぎやしませんか?

「多分一生に一度、体験できるかどうかの、超コテコテのハワイアンパーティに呼ばれてるんだけど…。M美さんの友達の。」え? 超コテコテのハワイアンパーティ! 一生に一度体験できるかどうか! 行く! 行きますとも! 行かいでか! 即決する私。M美さんとは、私達共通の友人で、UH(ハワイ大学)の大学院生(私達はホノルルにある、UHマノア校の学生なのです。)、彼女はUHヒロ校で学部を終えているので、ヒロの友人達の卒業を祝うため、すでに現地入りしているそうです。

で、あっという間に当日。ヒロへはローカル便で約40分。飛行機の窓から、モロカイ島、ラナイ島、(遠くに)マウイ島、そしてカホオラヴェ島など眺めているうちに、まもなくヒロに到着しました。空港にはM美さんと、彼女の元ルームメートのイヴァさんが待っていてくれて、大きなハグで挨拶のあと、早速車でヒロの街へ。もちろん車内のBGMはコテコテのハワイアンです。ヒロの街は家々の間が広く、殆どと言って良いほど2階建て以上の建物がない、つまりオール平屋です。ぎっしりと高層ビルの立ち並ぶホノルルとは別世界です。車がないと生活できないそうで、何処の店にも巨大なパーキングがありました。オアフより土地が沢山あるようで、道がひろいひろい。しかも空いていて、とても綺麗に整備されています。しかし、これがあとから悲劇を産むとは、その時はつゆ知らず…。

今夜は二つ大きいパーティをはしごするそうで、まずは飲み物を調達しに地元スーパーへ。こちらのパーティでは、飲み物は自分達で持っていくのが基本だそうで、大きなカートにこれでもか、とばかりにビールにワイン、ウォッカにジン、バーボンと積み込みました。その量といえばすさまじく、車のトランクが一杯になるくらいでした。T君も私もホノルルでは飲むほうですが、このあまりの量に、ちょっと目が点、嬉しいやら、怖いやら。

イヴァさんのお宅につくと、まだ日も高いのに早速飲み始めました。まずはビール。おつまみはPOI(ポイ)と、POKE(ポケ、これをポキと発音する人が多いのですが、それはメインランドのアメリカ人風の発音で、ハワイアンはあくまでポケ、とのこと。要注意です)。ポイはタロイモをすりつぶし、水にさらして発酵させたもの。独特の酸味が苦手な人もあるみたいですが、私は大好きです。ポケは生の魚に醤油や海草、ごま油などを混ぜたもので、日本人の口にはとっても合うと思います。で、この二つを混ぜて食べると、フィッシュポイ。これがメチャウマ。ご機嫌になったところで、イヴァさんのお姉さん、ロッキーさんがウクレレをとり出しました。イヴァさんのフィアンセと二人で音合わせ、揃ったところで、曲が始まりました。

「見てみ、すごいよ」とT君が囁きます。彼女達のウクレレは年代物のカマカで、一つはコンサートタイプの4弦のもの。もう一つはなんとテナー、6弦ではありませんか。どちらも代々、大事に使われているようで、飴色につやつや光っていました。彼らの音色は私達には到底出せないような、深いもの。文字にするのは難しいのですが、キン、キンと一音、一音クッキリ聞えるのです。どれだけ沢山の楽器に混ざっても、負けないような、これぞウクレレ、という音。小さい頃から生活の中にウクレレがあり、毎日弾いてきた人々だけが出せる音、血が違う、といった感じでした。

「君も一曲弾いてみて!」とウクレレを渡され、大困惑のT君。うーん、と唸ったっきり固まってしまいました。「師匠! 頑張れ!」…私達がいかに練習してきたかをしめすチャンスだよ! 聴いてもらうなら今、だよ…、何度か促して、やっと彼が弾いた曲は、何とオザケン! ガクッ! 何でまたハワイアンを弾かん! って、まあよくわかるけどね。私達のようなニューカマーの東洋人は、絶対ハワイアンの境地にはたどり着けないし、まだまだ頑張らなきゃいけない。ハワイアンの文化を尊重するから、却って下手には弾けなかったのです。

さて、皆で車に乗りこみ、パーティへ! 勿論片手にはマイグラス。中に何が入っていたかは、聞かないでね。最初のパーティは、ヒロから車で30分くらい走ったところにあるカラパナ、という村。レイさんというハワイアンの女の子の卒業パーティです。会場に着いてびっくり! 広い庭には一面にテントが張ってあり、200人くらいの人がおしゃべりしながら飲んでいます。本当のプルメリアの花を糸でつないだものが、会場中に張り巡らせてあり、それぞれのテーブルにはククイナッツの鉢が。会場後方には何十という伝統的ハワイアンフードが並んで、美味しそうな匂いを振りまいていました。会場セッティングや、飾り付け、料理などはすべて親戚のみなさんでされたそうです。そのすごい出来映えと、ハワイアンの人々の家族、親戚との絆の強さに感動しました。

会場前方の舞台では、レイさんや親戚の人々(プロのハワイアンミュージシャンがごろごろ)が次々とウクレレ片手に登場。生で聞くハワイアンミュージックの凄さは、鳥肌物でした。レイさんが歌うと、彼女のお母さんや子供達が自然とフラを踊り出します。生活の中に、なにげに唄や踊りが生きているのです。これじゃあ、皆上手になるわけだ、と納得。それにしても、ハワイ島の子供達ののびのびとした可愛さには驚きました。大家族だからか、大きな子供達が小さな子供達の手を引き、元気に走り回って遊んでいます。心からの笑顔で私達にも挨拶してくれて、小さなアロハを一杯もらいました。

その後、別のパーティもはしごし、散々飲みつづけ、気づくと朝。昨日あれほど買いこんだ酒類もすっかりなくなっていました。親切な皆さんに別れを告げ、翌日からはハワイ島観光にでかけました。レンタカーを借りて、あちこち巡りまくり。ワイピオ渓谷や、ボルケーノ。黒砂海岸で亀とあそんだり、すっかり旅行者気分を満喫しました。が、何事にも、トホホな落ちがついて回るのが私の人生。ボルケーノの帰り、空きまくり、鏡のようにきれいに整備された道をひたすらドライブしている私の目に、いやあな風景が飛びこんできました。白バイ警官の路肩に寄せろ! の合図と共に、スピード違反の切符をもらってしまったのです。罰金107ドル! 私の周りを走っていた人達も、一網打尽につかまってしまい、その後は皆超のろのろ運転で走っていました。各ドライバーの顔が一様にブルーだったのは、言うまでもありません。

それ以外は、ヒロでは優しい人ばかりにあい、思いきり癒されて帰ってきました。初対面なのに、飲んだくれの私を優しく迎えてくださり、すてきな唄の数々を聞かせてくださったロッキーさん、イヴァさん達、そしてM美さんをはじめ、出会ったすべての人々に心より感謝します。あー、良いところだったー! ウクレレの似合う街、ナンバー1はヒロに決定!(ウクレレ娘。)

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