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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイ出産物語」

第20回 ハワイ出産にいくら必要?

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2002年11月24日

最終回 ハワイ出産にいくら必要?

個別に請求される費用
これまでたくさんの反響をいただきました「ハワイ出産物語」。今回で最終回を迎えることになりました。そこで、有終の美を飾るべく、読者のみなさんから問い合わせのメールが殺到した「ハワイ出産にかかる費用」について、総決算してみることにしました。1年前の請求書も掘り起こして準備はOK! さて、「願いまして〜は…」と、苦手なソロバンでも弾いてみましょうかね?

アメリカの医療システムは日本とは異なって、かなり専門化、細分化されているので、費用は出産した病院、産婦人科医、小児科医、麻酔医などから個別に請求されます。全て列記すると、次のとおりです。

ハワイでの出産費用総額
カピオラニ病院入院基本費用(部屋+食事)@$726.00×3日分
$2178.00
麻酔(無痛分娩でエピドゥラル使用)
$612.00
Lab(臨床検査費)
$446.00
医療品サプライ
$912.00
薬剤
$478.42
Resp Therpy
$4.00
回復室でのサービス
$94.00
陣痛室・分娩室でのサービス
$1896.00
血液(緊急用に準備されている輸血血液など)
$328.00
合計
$6948.42
産婦人科医(主治医)
$2239.57
麻酔医
$515.62
小児科医
$216.09
総額
$9919.70


高いとするか妥当とするか
ざっと日本円に換算すると、約120万円といったところでしょうか? 「う〜ん」。これを高いとするか妥当とするかは、あくまで個人の見解かと思われますが、日本から旅行者としてハワイに滞在して出産する「海外出産」の場合は、この費用が全額自己負担になる訳で、日本と比べれば当然ずいぶん「高い」! また、これ以外にも、産後の小児科医の検診代(1回$68.75となってました)や、産婦人科医の産前、産後の検診代、滞在費、飛行機代などが上乗せされることを考えると、最低200万円くらいは準備する必要があるでしょうね。ただ、この金額は、あくまで通常分娩の場合で、母子に何らかの異常があったような場合には数百万円になることもあるそうです。再び、「う〜ん…」。生まれてくる子供がアメリかの市民権を持てること、日本よりお産の時の設備が整っていること、プライバシーが尊重されることなど、数え上げると利点や魅力がいっぱいのハワイ出産でしょうが、これだけ多額の費用をかける価値が十分あるかどうかとなると、難しい判断と言えそうです。だって、今時200万円もあれば、留学だってできるし、親子でサマープログラムに体験入学するとか、もっと違う形で子供を大きく国際人に育てていく選択肢もあふれている訳だし… 

私自身はひょんなことからハワイ在住という境遇になり、ハワイで出産したことに満足していますが、それはあくまでも健康保険が出産費用のほぼ全額をカバーしてくれるという好条件があってのこと。読者の皆さんからいただいた問い合わせのメールに返信を打ちながら、その都度ハワイ出産の是非については考えさせられてしまったことも、最後にちょっと告白しておきます。ただ一つ、はっきり言えることは、「出産」とはとてもプライベートな出来事で、母子を取り巻く環境も「百人いれば百通り」あるほど異なっているということなのです。「全員の人に絶対お薦め!」とは言えないけれど、「どうしてもという熱意(入れ込み?)のある人は、是非トライしてみて! きっと素晴らしいお産ができるから!」というのが私の結論。ちょっとグレーすぎるかなァ?

最後に、メールで色んなやりとりをしたプレママの読者の皆さんへのメッセージを一つ。きっと、みんなは今頃、新米ママとして新たな人生にチャレンジされていることかと思います。わたしも只今、子育て真っ最中。悩んだり笑ったり、時にブチ切れたりしながらも、充実した日々を過ごしています。皆さんが各々の今いる場所で、はつらつと充実した毎日を過ごされていることを切に願っています。「母は強し!!」。これからも、お互い頑張りましょうね!! また、この拙い物語を永きにわたってご支援下さったすべての読者の皆様へも、この場を借りて一言お礼申し上げます。どうも、ありがとうございました。

●ハワイ出産物語その後
この物語の主人公でもある次女クリス(愛称:ちいちゃん)のその後を報告しておきましょう。連載開始時は、まだホヤホヤの赤ちゃんだった「ちいちゃん」も、今や恐れを知らぬ1才児(17ヶ月)。あさっての方向にスタスタ歩いていく、滑り台は逆さによじ登る、階段はヘビのようにスルスルと滑り降りる、「キーッ」と叫んで自己主張する(全く、君の叫び声には母はお手上げだぞ!)、お姉ちゃんのゲージュツ作品を破壊する、やる事、なす事どれをとってみても、まあ見事な「1歳児」。お姉ちゃんの学校の送り迎えや用事にいつも車で引っ張り回されているけれど、たくましく育っています。これからどんな人間に育っていくのかは未知数ですが、2001年9月11日という日に生まれてきた使命を理解して、生命を慈しむ温かい女性になってほしいと願っています。母であるわたしも、寄る年波になんとか抵抗すべく体力強化に励み(有言実行、ジム通い始めましたよ!)、無い知恵を振り絞って、あらゆる局面を乗り切りながら、これからも愛するハワイで、「子育て物語」を紡いでいきたいと思っています。さあ、母は今日も戦闘開始といきますか?! 「子供達よ、どっからでもかかってこ〜い!」

プロフィール(私と家族の紹介)
:愛称「がっちゃん」こと前田和子。ハワイ在住14年目。オペレーション・スーパーバイザーとして大手旅行社に勤務後、長女出産。「ハワイの歩き方」のエディター(育児休職中)で、現在2人の女児(4歳、5ヶ月)の育児に奮闘中。只今の生き甲斐は、子供たちが寝た後にホッとしていただくコーヒーと速読(ヤレヤレ)。
パパ:ぎりぎり49歳で2女の父になった超遅咲きパパ。ゴルフ三昧の定年人生は望むべくもなく、愛娘のために「死ぬまで働きつづける」のが今後の課題。職業はハワイ諸島の開発予定地の発掘調査を手がける考古学者。特技は子供を放りなげ続けるプール遊び。(当然ながら子供には超好かれます。ここまで体張って遊んでくれる大人はめったにいません)。
ステフ:長女。現在4歳半。妹を「マイベイビー」と自慢のタネにするのが得意。将来の夢はバレリーナと公言しつつレッスンに通うが、いまだにスキップができない。起き抜けに1枚、食後に1枚、寝しなに1枚と、お絵かきがやめられない元気いっぱいのプリスクール児。園ではクイン君という熱狂的なファン約1名を従えている。
クリス:次女。2001年9月11日に生まれた強運の持ち主。特技は、夜ひとりで勝手に眠れること。最近自分の足を発見したことがうれしくてたまらない5ヶ月児。腹ばいは苦手。愛称はちいちゃん(ミドルネームがちのちゃんです)だが、近頃はちーちー→ちーにまで簡略化されている。


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関連キーワード: ハワイ出産, 出産, 子育て,

2 responses to 第20回 ハワイ出産にいくら必要?

  1. いきなりのメッセージ失礼いたします。

    私は大阪在住の妊娠5か月の妊婦です。

    ハワイ出産に関してインターネットで検索しこちらのページにたどりつきました。

    ハワイ出産を希望し、妊婦健診をしていただいている産婦人科にそのことを伝えますと

    英文での紹介状が対応出来ないと冷たくつきはなされてしまいました。

    大阪で急に産気づいた場合に備え分娩施設がある病院での妊婦健診と日本での緊急時の分娩予約をできる病院を色々問い合わせしていますが全て断られている状態です。

    ハワイで出産するまでの日本での検診や出産する病院への紹介状の手配はどのようにおこないましたでしょうか?

    どうぞ、お力をお貸しいただけますと幸いです。

  2. 日本で不妊治療して、授かりました
    今、欲張りですがハワイでの出産を望んでいます
    贅沢に使うMONEYはありませんが
    赤ちゃんに無理がありますか?
    どうぞ、お力をお貸しください

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