第3回 $6.35の卵、高いか安いか…
●エッグスターツって何? |
最初に驚いたのが、その値段。500mlの牛乳パックのような入れ物が6個セットになった状態で売っているのですが、普通の18個入りパックの卵が$2ほどで買えるのに、何とこの「エッグスターツ」は$6.35もするのです! 主人が大学院生だということもあり、あまり贅沢を許されない私たち夫婦にとって、$6.35の卵なんて言語道断! と即、却下したのですが、そこから主人の猛反撃が始まったのです。 その前に、少し私たちの食料事情をお話しします。主人は25歳にして食べ盛り(?)なのか、とにかく量をたくさん消費します。一度なんか、食料品を買うのに$200以上も浪費(?)し、私の神経をピリピリさせたことも… 平日はお互いに仕事や学業で忙しく、スーパーへ買い物に行く時間もないため、休日に買い溜めする訳(これはアメリカの平均的な家庭のスタイル)です。$200の浪費をした日以降は、1週間に$100以内で抑えることを目指しています。決して贅沢をしている訳ではないのですが、必要なものを購入すると、どうしても結構な額になってしまうのです。 |
考えられる原因が、もう一つあります。もしかしたら、贅沢とかワガママとか言われてしまうかもしれませんが、私と主人は好きなものが異なると、相手に合わせるのではなく、自分専用に買ってしまうのです。だから、我が家の冷蔵庫の中には、マヨネーズ、食パン、ドレッシング、牛乳、サンドイッチ用ミート等が、全て2種類ずつ保存されているのです。その他にも、朝食に食べるシリアル、ワッフルなども、それぞれ各自専用に好きな種類を買い揃えてあります。この自分勝手とも言える行動が、我が家のエンゲル係数を高めているのは紛れもない事実かもしれません。そう言えば昔、弟にお菓子などを取られないために、自分の名前を書いておいた経験があります。兄弟3人のために買い与えられたお菓子なのに、自分だけのものにしようと、名前を書いた上で隠しておいたような気がします。今となっては懐かしい限りですが、私たちは取り合う心配が全くないくらい好みが異なるのです。 |
●エッグスターツ、お主できるな! |
実際、「エッグスターツ」を使ってみて、確かに卵を割る必要がなくなったので楽なのですが、使いすぎてしまうきらいがあります。フタを開けて、ただ注ぐだけなので、便利な分、ついつい量が多くなってしまうのです。味は普通の卵と比べて落ちることはありません。最初は主人の口車に乗せられた格好となりましたが、卵の殻を割らなくて済む上に、ゴミが減る、というのはなかなか高ポイントだったため、料金は少し高めですが、「エッグスターツ」なるものを認めることにしました(ちょっと偉そう!? ですよね)。
最初の6パック(約48個分)全部を約2カ月で使い切り、既に次ぎの6パックを買ってしまいました。そこまでは良かったのですが、その「エッグスターツ」の賞味期限の日まで2週間、私と主人は家を留守にすることになったため、ここ1週間は毎日、卵料理が続いています。週末のオムレツは勿論のこと、親子丼、玉子焼き、オムライス、手を替え品を替え、せっせと精を出して「エッグスターツ」を消費している姿は、少し滑稽ですらあります。「こんなに卵を食べていいのだろうか…」と心配する私に「本物の卵と違って、悪い成分は入っていないから大丈夫!」と、あくまで成分表示を信用して、どこまでも自信のある主人。
「郷に入っては郷に従え」とはよく言ったもので、ここ合理主義のアメリカにきて以来、とにかく手を抜く方法ばかり考えているような気がします(半分は主人のセイのような気もするのですが…)。でも、「卵の殻を割るのが面倒くさい」なんて言うようになったら、おしまいですよね。まぁ、便利さから言っても、フタを開けて注ぐだけなので、手を汚さず簡単に利用できるし、(成分表示が正しいなら)この「卵もどきの黄色い液体」、コレステロールがゼロということなので、料金の高さという欠点をカバーできるかな。結論的に言えば、「エッグスターツ、お主できるな!」という、なかなかのスグレモノ、ということになりましょうか… 何だか、「エッグスターツの検証」のようになってしまいましたが、皆さん、機会がありましたら、是非、一度、利用してみてください。日本のコスコで購入可能かどうかは、まだ調べておりませんので、どうぞ、悪しからず… |
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