![]() ル・ウラクL’Uraku
ル・ウラクの料理の特徴は「素材の持つ旨味を最大限に活かす」ということ。開店当初、素材の味を活かし比較的あっさりとした味付けの料理は、甘めで濃厚な味に馴れたロコたちにはなかなか受け入れてもらえなかったとか。以来、シンプルな味付けにこだわりながらも、地元の人々がおいしいといってくれる料理をあれこれと模索。さまざまなソースを使い分けるフレンチをヒントに、素材の旨味をより引き立てるソースを駆使したここならではのティストを確立。旨味を活かした上品な味わいに、ソースのアクセントを効かせた独特な料理は、次第にロコたちの間で評判となっていきました。ソースは、オイリーでヘビーという従来のイメージを覆すさっぱりとした味わいが特徴。フレンチ風のクリームソースにしても、コクがありながらしつこさのない仕上がりとなっています。もちろん材料選びも大きなポイント。ハワイ産の新鮮な野菜や魚介類がふんだんに使われていることは言うまでもありません。
ル・ウラクは「ハレ・アイナ賞」を8年連続して受賞。また、ニューヨーク・タイムズ紙など全米規模のメディアからも高い評価を受けており、アメリカのグルメ評論家スーザン・シャンプリンをして「お茶目な内装に反して真摯なユーロ・ジャパニーズ料理」と言わしめ、2002年にはグルメ雑誌「ボナ・プティ」や「グルメ」の中でも数少ないハワイにあるお勧めレストランの一つとして大きく取り上げられています。さらに同年に「トラベル・ホリデー」誌は大昔にハワイの王族のみが食することを許されていた魚「モイ」を使ったここのメニューをフィーチャー。ここ数年の間にロコのお気に入りレストランから全米から脚光を浴びるハワイのレストランへと躍進を遂げています。
写真の料理は、アペタイザーメニューより、ホタテ貝のソテー、ベーコンと高菜のラグー。シャドネーソース、バルサミコ風味$4.75。ガーリックやオリーブオイル、レモンジュースなどでマリネしたホタテのソテーにベーコン、高菜、コーン、マウイオニオン、完熟トマトのラグー(ソテーして煮詰めたもの)を添え、さらにバターと白ワインのソースをあしらった手の込んだひと皿。風味豊かなラグーとまろやかなシャドネーソースが、軽く味付けしたホタテのソテーをより一層味わい深いものに。 フォアグラ寿司や高菜クラブ・ケーキなど意表をついたメニューや趣向を凝らしたミニ懐石など味だけでなくビジュアル的にも楽しめるオリジナル・メニューは、ハワイならではの特別な思い出の一幕を粋に演出してくれることでしょう。 (2001年6月取材、2005年6月更新、2007年5月データ更新)
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ル・ウラク フレンチ・レストラン
投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2001年06月01日
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