明子: こんにちは、マック牧師さん。今日は「結婚」というものについて、色々お話を聞かせてください。
マック牧師: ええ、喜んで。あなたはご結婚されてますか?
明子: (慌てつつ)いえ、そのうちにと思っているんですけど。…なので、今日は色々とお話を聞かせていただいて、これから真剣に考えようと思っています。
マック牧師:(ニコニコ)。
明子:それでは、まず最初の質問です。なぜ、人々は結婚するのですか?
マック牧師:人には、「愛し愛する人を得てはじめて人生が完全なものとなる」という生来の性質があります。それゆえ、私たちは、自分の人生を完結してくれる相手を探すのです。しかし、パーフェクトな相手をみつけたところで、あなたが幸せになれるという保障は得られません。長いプロセスを経て、相手をもっと愛し、もっと許し、もっと思慮深くなり、もっと尽くすよう変わっていかなければなりません。幸せな結婚生活というものは、好きな相手と結婚したときからはじまり、相手を「愛する」ということを真に学んだときに花開くものなのです。
明子:なるほど、結婚生活を通じて「好きな相手を愛する」ということを学ぶわけですね。それでは次の質問です。良い結婚生活の秘訣は?
マック牧師:より良い結婚生活を送るためには、あなたの幸せは配偶者の幸せと密接につながっているということを理解することが必要です。あなたの配偶者が不幸なのに、あなただけが幸せになることはできません。お互いが対等である、ということがスタート地点です。日々の生活の中で、お互いに思いやりを持つための努力を怠ってはならず、相手を幸せにするためにベストを尽くさなければなりません。これは、あなたが誰かの召使になるということではありません。なぜなら、同時に、あなたの配偶者はあなたを幸せにするためにベストを尽くすからです。 あなたの幸せが良い結婚生活によってもたらされるということを肝に銘じておけば、あなたの夫婦関係や家庭生活はすばらしいものになるに違いありません。あなたの時間と、配慮、エネルギーを家庭生活に注いでみてください。そうすれば、満足のいく結果が得られることでしょう。
明子:お互いを幸せにするためにベストを尽くす…対等な関係の上に成り立つ究極の形ですね。肝に銘じたいと思います。次の質問は、結婚後、いつまでもロマンチックな気持ちを持ち続けるには? です。
マック牧師:2人が恋人同士だった頃を思い出してみて下さい。お互いに会うだけでとても幸せで、いつもお互いを喜ばせるために最大の努力を払っていたはずです。この気持ちを結婚したあとも持ち続けることは可能です。相手のすばらしいところ、すてきなところを常に見つけてください。たとえ、いくら結婚生活が長くなったとしても、あなたは配偶者のすばらしいところを見つけることができるはずです。このことで、お互いにもっと愛し愛されている気持ちを持つことができるのです。 あなたたちが恋人同士だったとき、あなたの愛情を示すために最善を尽くしていたのではありませんか? 結婚生活が長くなっても、愛の言葉をささやくことはできるし、おたがいに小さなことでも褒め合い、思いやりのある行動をとりましょう。
明子:これがなかなか難しいんですよね。付き合いが長くなってくるとついつい…。でも、常に新鮮な気持ちで相手の良いところを見つけるのって、素晴らしいことですよね。ところで、ハワイでウェディングをするカップルは誓いの言葉を述べますよね。結婚式の誓いとはどういう意味を持つのですか?
マック牧師:結婚式で誓いを述べるということは、お互いへの献身(コミットメント)を強く申し立てるということです。人生においてはたくさんのストレスを招く出来事が起こり、あなたたちの夫婦関係が試される局面があるので、お互いへの献身を約束することが必要となるのです。仕事や金銭問題、子ども、義理の家族などにより、時に問題や揉め事が起こることもあるでしょう。時に相手への愛をまったく感じられなくなることもあるかもしれません。結婚式の誓いは、このような問題に耐え、配偶者と1組のチームとなって、お互いを尊敬し、最善の道を選択しつつ、人生の荒波を乗り越えていくことを思い出させてくれるものです。このような困難を乗り越えたときにこそ、あなたたち夫婦はソウルメイトとなるのです。
明子:ソウルメイトとは魂の伴侶ということですね。夫婦はチームなんですね。なんだか目頭が熱くなってきました。では最後の質問です。愛とはなんですか?
マック牧師:愛とは、相手が幸せでいられるように献身することです。相手の間違いや欠点などをすべて受け止め、なお相手を大切に扱うことです。愛はあなたの間違いをも認める大きな心を持っています。だれかがあなたを傷つけても、すばやく許すことができる大きな心です。愛は人生において同じ目的を持っています。強い心で、あなたと一緒に世の中に立ち向かってくれます。心が弱っているときは、パートナーの力に頼ります。パートナーはあなたの面倒をみてくれるだけでなく、あなたのためにベストを尽くします。悲しいときはその悲しみを共有して、心を軽減してくれます。悲しみ同様、喜びも共有し、何倍も大きなものにしてくれる、それも愛です。愛は、私たちが人生で一人ぼっちじゃないんだということを知っているのです。 明子:お話を伺って、胸がいっぱいになってしまいました。相手から貰うだけでなく与える気持ちを常に忘れず、日々暮らしていこうと思います。今日は素敵なお話をどうもありがとうございました。
マック牧師:いえいえどういたしまして。皆様が幸せになりますように。
|
コメントを残す