映画ファン&ハワイ・ファン大集合!
Aloha! エリコです! 今月からアロハ映画館のコーナーを担当することになりました。このコーナーではハワイが舞台または撮影された映画を紹介していきます。さて、米映画界の祭典アカデミー賞の発表も今月末に迫ってきました 。そこで連載第1回目は、2012年米アカデミー最優秀脚色賞に輝いた私の大好きなムービー、「ファミリー・ツリー(The descendants)」を選んでみました♪
Vol.1 ファミリー・ツリー(The Descendents) *オハナが題材の心温まるムービー |
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Story |
Eriko’s Review |
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オアフ島在住の弁護士、マット・キング(ジョージ・クルーニー)の人生はある日突然逆転する。妻のエリザベスがボート事故で植物人間状態に陥り、それまで仕事一筋で家庭を顧みなかったマットは、反抗期の2人の娘を一気に引き受けることになる。医師から妻のライフ・サポートを切る話を切り出され困惑するマットに追い討ちをかけるかのように、長女のアレクサンドラ(シャイレーヌ・ウッドリー)は、母親が事故に会う直前まで浮気をしていた、ことを父に告白。そして、家族の問題で苦難するマットに強いられたもうひとつの重大な選択とは…? |
「この映画の撮影を開始した時に、視覚や感性の記録とでもいうのだろうか、体やリズムで感じるままのハワイを表現したいとすごく思ったんだ。(監督アレクサンダー・ペイン)」。 この監督の言葉のとおり、全編ハワイで撮影されたこの映画、ビーチや美しい風景のほかにも、ハワイファンには見どころはたくさん。例えば、映画の中のインテリア。緑が美しいヌウアヌの住宅街の中に建つキング家、真似してみたくなるような、オールド・プランテーション・スタイルのお手本だ。マニアックなロコジャパ(ローカルジャパニーズ、いわゆる日系人)風なインテリアも必見。 個人的には、なんといってもお父さん役のジョージ・クルーニーが良い。いつものカッコ良くスマートな役どころとは違って、本作品の中の彼は、ハワイに普通にいそうなHaole (ハワイでは白人の意味)のおじさん。妻に浮気をされ、小学生の娘に振り回され、道端にうずくまって泣いているその姿は哀愁さえ感じられるダメ親父だ。我が家の本物の親父が「親父走り」と言った、ヌウアヌの住宅街をゾウリ履きで走るシーンは必見! 「見てみたいけどジョージが嫌…」という人でもきっとこのキャラクターなら大丈夫なはず(注:ジョージのファンクラブではありません)。 ちなみに劇中に流れるハワイアン・ミュージックも耳に心地よい。 ファミリー・ツリー(英語で家系という意味)というタイトルの通り、家族(オハナ)がテーマ。一見普通にみえて一般家庭とはちょっとちがうキング家のストーリーがみそ。とにかくこんなシリアスな話で笑えて泣ける温かな映画も珍しい。これもハワイが舞台のせいだろうか? |
映画の中にみるハワイのロケーション♪ The Nu’uanu, Oahu オアフ島のウインワードのヌウアヌ地区。ホノルル郊外のダウンタウン寄りに古くからある閑静な高級住宅街。オアフでも雨が多く緑が美しいエリアで、周りには寺院などが立ち並ぶ。劇中のキング家の概観は実在のヌウアヌ・ハウス。マットの友人ミシェル宅は、インテリア含め全て実在の家をロケに使用している。 The Elks Club ダイヤモンドヘッドのふもとにある会員制のレストラン&バー。ホテル・ニュー・オータニに隣接。小説の中では「アウトリガー・カヌー・クラブ」が出てきているが、劇中ではその隣の「The Elks Honolulu Lodge」をロケに使用。また、この場所でのシーンに、世界的に有名なサーファーのレアード・ハミルトンも友情出演しておりサーファー必見! Kipu Ranch, Kauai キング・ファミリーがカウアイの丘の上から見下ろすシーンで見下ろしている景色がキプ牧場。実際はハワイに来ていた伝道師の子孫ライス家に属するらしい。この映画の他にもジェラシックパークなどのロケにも使用されている。
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小学生の頃洋画好きの母に連れられてみた、ロンドンが舞台の「小さな恋のメロディ」でカルチャー・ショックを受ける。本屋で「ロードショー」や「スクリーン」を立ち読みしては映画をみたような気分に浸っていた。1番好きな映画は、「パリス・テキサス(1984年、ヴィム・ヴェンダース監督)」。次男の名前は劇中の男の子からとった。つい最近まで子育て&大学生を掛け持ちしていてすべての娯楽は禁断状態だったため、学生生活が終わった今また映画熱が爆発。最近は海外ものやインディペンデント映画を好んでよく観る。美味しいものより映画を観てるほうが幸せ♪ ハワイから楽しい映画情報をお伝えできたら幸いです。 |
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