ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

Akiko
人気連載「ココのマニアックなハワイ」

第04回 ハワイで妊娠、出産(後編)

投稿者: Akiko 更新日:2012年05月18日

ココのマニアックなハワイ

ALOHA!Koco(ココ)です。
リアルでマニアックなハワイ、国際結婚、ローカル情報、誰も書かないハワイ等、満載でお届けします。
ぜひ、チェックしてみて下さい!

ココのマニアックなハワイ 第4回 ハワイで妊娠、出産(後編)

いよいよ病院へ! つ、ついに…!?

※今回はちょっと妊娠、出産に関する直接的な表現がありますので、閲覧にご注意ください。

一日中、前陣痛が続いた。でも、痛いけど、我慢できない程ではなかった。そんな夜、間隔が5分になり、夜も寝られない程の痛みになった為に、病院に電話をして、旦那に連れられ、カピオラニ病院へ。3月3日、深夜0時ぐらいだった。

病院に着いた私は、子宮口がどれぐらい開いてるかを、早速チェックされた。まだ2.5cmしか開いていなく、出産の為に入院するには、4~5cm開かなければいけないので、とにかく1時間半、病院内を陣痛に耐えながら…

歩かされた!!!

歩いてる場合ではない程痛かったけど、このまま家に帰ってもこの痛い思いをするのなら、子宮口を開く為に、もうここで踏ん張るしかなかった。

休みながら、ゆっくり歩き続ける、午前2時30分になり、もう一度子宮口をチェック。なんと!!!!!

相変わらず2.5cmのままだった…

痛め止めを打つか、打つならこのまま安静に6時間病院に残らなければいけない、そこで子宮口が開いていなければ、家に帰る事になる…。もう一つの選択は、家に帰って自分のベッドでゆっくり休むか、というもの。私は、家に帰る事を選んだ。

でも、家に帰ってきても、前陣痛は続き、寝れもしないし、痛いし、辛いし、もうかなり死んでいた。殆ど寝られず、次の日、前陣痛が続く中、いきなり出血!

怖くなって病院にまた電話、病院側は、大丈夫みたいなことを言ったけど、陣痛も辛いし、「このどろっと出たのは、尋常じゃない!」と思い、再び、「どうせまた家に戻されるよ!」としぶる旦那と病院へ。そうすると、今回は、子宮口も4、5cm開いていた~!!! ということで、入院決定!!!! 旦那も驚き!(入院の準備を何にもしてきていない旦那。笑)

3月3日午後6時、そこから出産室に移され、「無痛分娩の注射」を即、リクエスト!

ニューヨーク出身のドクター登場、旦那は外で待っているように指示され、ドクターには、日本人なのに、無痛をするなんて、珍しいね、と言われた。 この時は、ドクターと団欒している余裕なんて無かった。早速、脊髄(せきずい)に無痛の注射を打たれます。実は、この注射が一番怖かったので、思った程痛くなくって、びっくり!!!!

この注射後、あんなに痛かった陣痛が全く痛くなくなって、もう気分はすでに天国にいる気分!!!! ニューヨーク出身の先生と、ニューヨークの話で盛り上がったり、どうして日本人は無痛分娩をあんまり推奨しないか等、やっと団欒できるぐらいに~! 旦那もその後参加して、わきあいあいと、笑いのあふれる、まさかこれから出産するムードではなくなっていました(笑)。

その後、旦那と二人で出産個室でリラックスモード。TVもあり、フリーの映画もあり、旦那のベッドになる椅子もあり、陣痛促進剤を打たれ、子宮口が10cmになるまで待ちます。この時思った事は、今日生まれたら、男の子なのに、ひな祭りの日が誕生日になるんだー、なんて。でも、ナースに聞いたら多分今日中には生まれないとのこと。なんか、ちょっと嬉しかった(笑)。

どんどん時間は過ぎていき、3月4日夜中2時、人工的に羊水を破る。

実は、風邪をひいていて、鼻から息がうまく吸えず、酸素が足りないということで、酸素マスクをされる。それでも苦しい!!

そして、出産室に移されてから12時間後、朝の5:30AM、とうとう子宮口が10cmに!

その時、壁にかかっていたテレビに映っていたオバマ首相。ナースが、力む時に、あのテレビに向かって赤ちゃんを押し出すように、とアドバイス。頭の中では、「オバマさんに向かって出産するなんて、なんてアメリカチック!」なんて考えていた私(笑)。 まだまだ、余裕でした!!

これからはどんなことをしても私があなたを守っていくからね

朝の6時、出産開始。

あんなに立ち会う事を嫌がっていた旦那、日本のお母さんも予定日より早いので、まだハワイに来ていないし、旦那が立ち会うしか無かった。

失神したらどうしよう、なんて弱っちい事を言ってた旦那だったけど、この日は今までに見ない程協力的で、頑張ってサポートしてくれ、おまけに3時間以上、一緒に呼吸法、1から10までのカウンティング、そして力む度に私を抱きかかえてくれて(うまく力めるように)、旦那がいなかったら私もあそこまで頑張れなかったし、帝王切開になってたかもしれない。

無痛なので、最初はうまく力めず、担当のドクターもフロリダに出張中で、臨時のドクターが来た時には、このままだったらバキュームで赤ちゃんを吸い取るか、もしくは帝王切開になるかも…なんて言われ、頭の中は、「ここで踏ん張らないでいつ踏ん張る、頑張れ!!!!」と、自分に言い聞かせていた。

おまけに、LOPとかいう医療用語を使ってましたが、赤ちゃんの頭の向きが、出にくい向きらしく、専門のドクターが手を入れて、頭をつかんで、中でぐるぐる回していました。これも、無痛じゃなかったら、どれだけ痛かったでしょうか…(赤ちゃんはきっともっと痛かったはず。)でも、ここら辺から、無痛分娩なのに、力み始めたら痛み(圧力?)が~!!!!!!!!!!

最後の最後、もうこれ以上力めない、と言う場面で、いきなり体がガタガタ震え始めた! 全身震えが止まらない。旦那も私もかなり困惑し、ドクターに聞くと、無痛の注射のせいだろう(筋肉の収縮)、と。私は、ショックで体が震えたんだと思ったけど…それでも、まだまだ力み続けます。旦那も私も、火事場のクソ力!!!なんか、ものすごいエネルギーと、普段滅多に無い「チームワーク」だった(笑)。絶対ここで生まないといけないという使命のもと、力み始めて、3時間がすぎ、体もボロボロ、いきなり何かが出た感触が!!!!

でも、赤ちゃんの産声が聞こえない!!!!!!!

ええええええええええええええええ??????????????!!!! どうして?????????

その後、 「オギャーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」という声が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

この声を聞いた瞬間、私は体を震わせながら、大号泣!!!!!!!!!!

感動と、ショックと、旦那と二人で成し遂げた達成感、新しい命の誕生への喜び、家族ができた幸せ感、すべての感情がここで一気に吹き出した。旦那が実は生まれる5分前からビデオをまわす予定だったが、それどころではなく、私が震えだして、大号泣したので、彼も涙をこらえずにはいられなかったそうで、ずっと手を握りしめて、赤ちゃんが生まれてからも、涙をこらえながら、頭をいいこ、いいこ、していてくれた(涙)。今思い出しても、目頭が熱くなる…

この出産を通して、旦那のことを見る目が全く変わり、普段はたくさん喧嘩もするし、協力的ではないところもあるけど、やる時にはやってくれる、頼りになるやつなんだ、ってことを実感し(?)、なんだか、本当の家族になれた気がした。

そして、初めて自分の息子を見た時、今までに感じた事の無い感情が生まれた。これが母の愛?

おでこにキスをして、すぐに赤ちゃんは、別室に連れて行かれてしまったけど、私に家族ができたんだ、という気持ちと、一つの命をこの世に送り出した大仕事の後の疲れ、そして、止まらない体の震えで、何がなんだかわからなくなり、息子の健康を願いながらも(誰も五体満足ですとか言ってくれなかったので)、不安ながらも、なんだかボーーーーーッとしてしまっていた。

その数時間後、赤ちゃんとやっと面会、同室になり、すやすや眠る我が息子に、「これから私がどんなことをしてもあなたを守っていくからね」ということを伝えたっけ。

話は変わりますが、カピオラニ病院は、もうナースからドクターから、至れり尽くせりで、たくさんのお友達、旦那の家族がお見舞いに来てくれて、幸せいっぱいの3日間、有意義に入院する事ができた。(あ、アメリカは普通分娩は入院3日間、帝王切開で4日間の入院だそうですよ。) レビューを書くなら5スターをあげちゃうぐらいだった! ハワイで出産をされる方は、是非!カピオラニをお勧めします!

私の初めてのハワイ出産、陣痛から約3日間もかかった出産で、今まで生きてきた中で一番大変でショッキングな出来事だったけど、それ以上に、このうえない幸せな出来事だった!

今思えば、全体を通して、私のマタニティーライフは、ハッピーで、楽しかった!

終わりよければ、全てよし(笑)!

(2012年3月更新)

xxkoco ココ

神奈川県生まれ、ニューヨークのハーレムでゴスペル奏者として11年間過ごし、ハワイに引っ越してきました。国際結婚、妊娠、出産を迎えながら、ハワイでピアノを弾いて生活しています。3歳からピアノを始め、聴いた曲は何でも弾ける絶対音感を持っています。いろいろなところに行くのが大好きで、思い立ったらすぐ行動! 好奇心旺盛で、人生一度は何でもやってみたいタイプです。かなりの冒険家と自分では悟っています(笑)。

xxkocoココのLOVEハワイ(ココのブログ):
http://ameblo.jp/xxkoco/
ファンレターのあて先はこちら:editor@hawaii-arukikata.com

この記事が属するカテゴリー: アロハダイアリー, 暮らし
関連キーワード: 出産, 妊娠,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*


人気連載「ココのマニアックなハワイ」


現地最新情報トップ5


前後の記事