第26回 世界最古の外洋ヨットレース「トランスパック」2013終了!(後編)
■初めて優勝トロフィーが2つも日本へ!
前編からの続き… テン・クォーターは宮城県から参加した船。スキッパー(船の上でのチーム長)の本吉夏樹さんにお話しを聞くことができました。係留していたヨットハーバーは東北地方太平洋沖地震で被害に遭い、この船だけが大した破損もなく奇跡的に生き残りました。オーナーもクルーの半分以上が宮城県の出身。彼らも現在は仮説住宅に住んでいるそうです。そのテン・クォーターがトランスパック108年の歴史で、初めて日本に優勝トロフィーを持って帰りました! 宮城の人達は、この奇跡を起こす船テン・クォーターにどれだけ勇気づけられることでしょう! 同じクラスで参加したキホと最初から最後までデッドヒートなレースを繰り広げ、ワンツー・フィニッシュ。ダブルで嬉しいニュースですね。 ビーコムのマストには「東北がんばれ」の旗が挙げられていました。ビーコムも今年初めて設けられたHPRというクラスで優勝しました! 77年ぶりにニューヨークから参加のドレード。この船は1930年製の木製の船です。もちろん、内側は最新の装備が供えられていますが、こんな美しいアンティーク家具のような83才の船が77年ぶりに総合優勝したのは嬉しいですね。イタリアからは、あのセクシーな車、マゼラーリの船も参加、他にはオーストラリア、メキシコ、ドイツの船も参加しました。 ゆるゆる~な海のお話♪「世界最古のヨットレーストランスパック」前編で紹介しましたが、このレースはハワイの最後の王様、カラーカウア王の夢でした。実現したのは王様が亡くなった後です。今年は表彰式に初めて彼の子孫のデビット・カヴァーナナコア王子とクィントン・カヴァーナナコア王子の兄弟2人がプレゼンテーターとして表彰式に出席。カラーカウア王も天国で喜んでいることでしょうね。 船は昼夜関わらず入港するたびに、ボランティアのエスコート艇がつき、レイ、パイナップルに入ったマイタイ、たくさんの料理とお酒で歓迎されます。ヨットにもレイが贈られます。ヨット好きにとっては2年に1度の熱いあついイベントが終わりました。また2年後にハワイでお会いしましょう! (2013年7月取材、8月更新) |
ハワイ在住Aunty AYA(アンティ・アヤ)のプロフィール | |
オーストラリアと関西育ち。2000年にヨットレースのために初めて訪れたハワイの自然、文化、歴史、そして人々の魅力の虜になりました。現在はコオラウ山脈のふもとで、釣りバカな主人とスローライフを楽しんでいます。文筆家としてALOHA&SMILEをハワイより発信中。最も長い職歴はファッション・デザイナー計15年。ハワイでもHAPPYをテーマに物作りを考え中。
BLOG:http://auntyaya.jugem.jp/ |
Aunty Aya said on 2013年09月01日
東北の復興は世界が見守っていますね。今回の日本艇の頑張りには、いっぱい元気をもらいました!
Akiko said on 2013年08月24日
rmrmさん、日本チーム頑張りましたよね!
rmrm said on 2013年08月23日
被災地応援のメッセージが心に響きました。遠く離れたハワイでの応援がとても嬉しいですね。
Eriko said on 2013年08月17日
東北チームにはほんとうに勇気付けられますね! あやさんも素晴らしい経験が出来てよかったですね。