当選から出発まで
鼓動は高鳴るばかりでした |
「ハワイの歩き方モニター旅行当選のお知らせ」。この幸運を知ったのは、自らのメールを開いてではなく、両親や友人からの電話によってでした。私の周りにはハワイ好きが多く、特段旅行の予定が立っていなくとも、定期的に情報収集をしている輩が結構います。何せ、今回はビジネスクラス利用のハレクラニ泊、おまけにアラモアナ・センターの商品券まで頂けてしまうという超豪華版!! どうやらみんなも今回のモニター募集に応募し、発表を楽しみに待っていたらしい。
慌てて自宅のPCを立ち上げ、確認。当選者2組の中に「台東区・井手様」という名前がある。確かにある、「まじでー!?」が、メールを確認するも、当選通知など来てはいない。時間を置いて何度も再読込。が、新着メールはスパムメールのみ。だんだん、応募したかどうかすら記憶が怪しくなりかけたころ、気づいた。「そうだ、会社のアドレスから応募したのかもしれない」。しかし、月曜までオフィスに入ることはできない。夫にことの経緯を話すも、「キョトン」とするのみ。「そりゃそうだ。俄かに、そんなこと信じられる訳がない」。しかし、楽天的な我々は、早々と当選を祝って乾杯!! 商品券の使い道などを早くも討議… 「でも、赤の他人だったらどうしよう」。こんなにも週末が早く終わってくれることを願ったのは初めてでした。
迎えた月曜日
成田のレッドカーペット・クラブの前で記念にパチリ |
普段、始業ギリギリに席に着く私も、今日ばかりは15分前に着席。いそいそとメールを確認。「来ていたなかったらどうしよう! 来ていてもどうしよう!! 深呼吸。き、来ている… メールが!!」。心の準備はしていたものの、鼓動は高鳴るばかりでヨロヨロと落ち着かない。とりあえず、当選通知を夫に転送。もし、土日に誰からも連絡がなかったら、私はあまりの興奮にオフィスで失神していたことは間違いありません。
1日目(11月11日木曜日)
待ちに待った出発日。夫の運転する車で早めに空港へ向かう。いつもだったら空港には出発2時間前に到着するのだが、今回は違う。なんたって、ビジネスクラスだもん、ラウンジでくつろげちゃったりするわけ。ギリギリのチェックインじゃ、勿体無い! どうやら搭乗予定のUA880便の出発にはいささか早い時間のチェックインだったらしく、カウンターもさほど混雑してはいない様子だったが、さすがはビジネスクラス! あっという間に手続きを終えることができ、予定より大幅に時間を余らせてラウンジへ。
ラウンジで搭乗までリッチな気分を満喫 |
案内されたラウンジは、「レッドカーペットクラブ」。入り口からしてなんだか高級ホテルのロビーのように豪華で落ち着いた佇まい。「いいのかな、我々のような小市民がこんなところ入って…」。そして中へ進むと、「ギョーっ! なんと広い!!」。広大なスペースがいくつかのパーテーションで区切られ、たくさんの外国人ビジネスパーソン達が出発を待っていた。日本人はあまりおらず、どう見ても我々の方が外国人、といった感じ。彼らの多くがPCを操作しており、ネット環境もばっちりのよう。夫はここぞとばかりにビールをただ飲み、アルコールにあまり強くない私もカンパリ等いただいちゃって、なんともいい気分で旅の始まりに乾杯!
ご主人だけ一足お先に夢の優先搭乗!? |
ビジネスクラスの利点の一つに、ボーディングの際の優先案内というものがあります。普段は搭乗を今か今かと列を成して待ち構えていても、「ファーストクラス、ビジネスクラスのお客様」からの案内となり、彼らが悠々と着席した後にドヤドヤと機内に乗り込むのが常。でも、今回は、最初のコールで搭乗できるのだ! ちょっといい気分だし。しかし、ゲートに着いた後、雑誌を買いに離れた夫がいくら待っても戻ってこない。もう、「ファーストクラス・ビジネスクラスのお客様」だけでなく「すべてのクラスのお客様」がみんな乗り込んじゃって、ファイナルコールがかかってるよ… 痺れを切らして電話をかけると、「あぁ、よくわかんないから乗っちゃった」の一言。「うーっ、私の夢の優先搭乗を返せっ!」。あと、席についたら携帯の電源は切りましょうね、即!
結局、一人で機内にあたふたと乗り込む私。案内された席では夫が悠然とシャンパンなどすすっている。とりあえず私も腰を下ろす。いやみの一言でも言ってやろうかと思うより早く、「シャンパンになさいますか、それともジュースになさいますか?」と、アテンダントさんがウェルカムドリンクを持ってきてくれているではないか。一気に怒りも静まり、ゴージャスな旅の始まりに乾杯!! (しかし、浮かれちゃって、何度乾杯していることか…)
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