当選/人選
「何故だろう??」私の横にすごく怒ってる母がふて寝している姿がある…。
私はすごく運がいいらしい… 「ハワイの歩き方」第6回ハワイ旅行モニタープレゼントに当選した。しかも、ペアで! ペアと聞いて真っ先に浮かんだのは親友の真樹ちゃんだ。「真樹、旅行当たった、一緒に行こうー」とすぐに電話した。「ダメ、ラスベガス行くから」とあっさり断られる。友達の顔が次々浮かんでくる。「この人だ!」と思う人は思い当たらない残りはアイツしかいない…そうだ…今、隣でふて寝している「母」なのだ!!
母には「ハワイ旅行当たったさ〜、いいでしょう」としか言ってなかった。「一緒に行こう」なんて一言も言ってない。その時点で母には「ハワイ一緒に行こう」と聞こえたらしい。さすが、日本のおばちゃんである。母にとっては初めてのハワイ旅行であった。その日から母は、旅行カバンを見に行ったり、ハワイに行った事のある母の友達から情報を仕入れてた。「あ〜一生のうちで1番の親孝行だ」と自分に言い聞かせて母の話を「そうだね」、うん、うんと聞く。
2001年2月8日 出発
冬なのに木に花が咲いてる、不思議 |
私の住んでる札幌は「第52回 さっぽろ雪まつり」だった。−10℃近くはある。 20℃以上あるハワイとの気温の差は30℃もある。空港まで-10℃もあるのにTシャツ1枚で行くのは無謀である。ユニクロの暖かいと言われる「フリース」を着て空港に向かうがやっぱり寒い。空港まではバスで行く。バスの中母はマシンガンの用に話し続ける…「お土産◯◯さんにナニ買おう?」「ハワイって何度?」「ハワイの天気調べてきた?」私は母のおばちゃんパワーに押されながら「んーそうだね」「んーちがうよ」と言いながら話を聞いていた。少だけ「疲れそうだな…」と頭をよぎった。新千歳空港に着いた。フリースを脱いでトランクに入れる。新千歳空港は、雪まつりの観光客でごったがえしている。その中に母のように超張り切ってるおばちゃん達がたくさんいた。
飛行機に乗る。母は母の友達に聞いたと言う情報をイロイロ私に教えてくれる。しかし、母は情報だけで地図など見ないで、私が母の情報に合わせて「地球の歩き方」で調べてあげた。飛行機の出発時刻は、PM7:30。
ハワイには朝7:30頃に着く。私は飛行機の中で「寝なくちゃ」と思い眠る努力をした。が…隣の母を見ると初めてのハワイ旅行で目がギンギンに冴えてる。「こわーいっ」と私は思った。旅行中そんな母に振り回されるのだろうか…ちょっと不安になる。
ハワイ到着 さっそくケンカ!
ハワイに着いた。暖かい南風が吹いている。スタッフのYさんが迎えに来てくれていた。「ありがとう」、無事会えたことがすごく嬉しかった。そして「ほっ」とした。
空港からホテルまでスタッフのYさんとUさんの車で送ってもらう。Uさんは左ハンドルの車を運転してる。日本で左ハンドルの車と言えば高級車。だが、ハワイではソレが普通の事なのだ。「すごーい」と密かに思う。車の中での母と言えば、しゃべりっぱなし、こっちも「すごーい」と密かに思う。母はおばちゃんパワー全開である。心の中でYさんとUさんに言い訳した。「ごめんなさい…母には初めてのハワイ旅行なんです!」私も将来子供が出来て旅行する事になったら、母の様になるのだろうか?
今回泊まるハイアット・リージェンシーに着いた。南国風味満点の2階のテラスで、Yさんに今回のレポートの書き方を教わる。パソコンで送る事にした。教わってる間も母は「どーしたの?」「なんかあったの? 」パソコンの事など解らないくせに口を挟む。おしゃべり全開だ。私はそんな母が子供の様にかわいく見えた。ラッキーな私のハワイ旅行に当たった確率は1/5000と判明。今まで宝くじに投資した分は、今回のハワイ旅行でチャラになった。
早くにチェックインできた。ハイアットの部屋は広くて開放的だ。私は部屋に入ると大きなベットに飛びついた。母に劣らずはしゃいでるみたいだ。私たちは1日目はブラブラ散歩しながら買い物することにした。
キングス・ビレッジにて |
ハイアットの隣にキングスビレッジがある。母はビレッジに来て30分もたってないのに、もう既に服を2枚も買っている。母は買い物がダイスキなのだ! 私はどちらかというと買い物は苦手である。私は身長が168cmある。日本で服を買う時は上着の袖が短かったり、ズボンの丈が短かったりする。日本ではサイズ「L」や「TALL L」なのにここハワイでは「M」でいいのだ何ともうれしい。日本では服を捜すより作った方が早い。しかし、ココでは買った方が早いのだ! 何とも楽しい国だろう。母も楽しそうだ。母を連れてきて良かった。
初めて「The bus」に乗る。私たちはハワイのダイエーに向かう。私は日本の大きいダイエーを想像してた。食料品の他、衣料品もたくさん置いてあるダイエーを想像していたが、衣料品はあまりありませんでした。
ダイエーで、お土産用にハワイ産の「塩」を買う。日本に帰って来て気づいたのだがソレは塩ではなく、オニオンパウダーでした。しっか”ONION POWDER”って書いてある。
少し歩いて「ロス・ドレス」に行きました。「ロス・ドレス」は服が安い! しかもたくさんある! サイズもたくさん! 大満足。ただ、たくさんありすぎてどこをどのように選んで良いのか解らない。買い物ズキの母はここぞとばかりにたくさん買い込んでいました。私も自分の服は買ったけど、買い物に疲れてた。買い物疲れで、クタクタなのに、ウチのおばちゃんはやたら元気で、買いあさっている。「疲れる…」、私はだんだんご機嫌ナナメになって来た。「親孝行だから! 」と自分に言い聞かせ、買い物に付き合う。「ロス・ドレス」から、「アラモアナ.S.C」経由で帰ろうと思った。私にはもう、買い物する元気がない。しかし、母は元気だ。「もう、ホテルに帰りたい」、私はだだっこになった。なのに母はまだ買い物してる。無理矢理「アラモアナS.C」からでる。
バス停を捜す。「アラモアナS.C」からバスは出てるハズだが、疲れていて頭が働かない。とにかく、ココから出たかった。ココから出てホテルまで歩く事にした。「遠い…」私はご機嫌ナナメ、母もブツブツ「まだ買い物したい」と言っている…二人ともご機嫌ナナメ いつしか、大喧嘩してる。途中バスが止まった。バスに乗り込む、「あ〜よかったぁ」、2人のケンカはバスにのってもう、直った。あんな大喧嘩していても親子なのだ! ケンカはちょっとしたきっかけで直ってしまうのだ!
シーライフパーク前の絶景と、うちのおばさん |
ホテルに着くと母は買いあさった戦利品をあれこれ満足げに広げている。私は疲れのあまりベットになだれ込む、「疲れた…眠たい…」私はそのまま寝てしまった。寝てる途中誰かが部屋に入ってきた。母が何か言ってる。「なんだろう?」眠気眼の私には何を言ってるか解らない。「ホテルの支配人がワインくれたよ」寝ていた私は言われても状況が解らない。「まあ、いいっか」と思いそのまま寝る。夜10時頃目が覚める。母はなにやら怒っている。「どこも連れってくれない! 私一人で買い物に行けって言うの?」と私に言い放った。「??行きたきゃ、勝手に地図でも見て行けばいいでしょ! 」寝起きで機嫌の悪い私も怒った。また、ケンカが始まった。母は一通り文句を私に言い、ベットに潜り込んだ。母はベットに潜り込むのと同時にイビキをかいて寝てる。「なんて奴だ! あんなに文句たれてたのに! 」と思い、先程私が寝てる間に頂いた大きなワインを一人で飲む事にした。
「コレはワインじゃないぞ! シャンパンだ! 」おいしい、飲みやすい、グビグビ入っていくよ。一人飲み会は始まった…気が付くとフラフラだ! だっておいしいんだもん! 仕方がないよ!
2日目 目覚め、仲直り
朝起きると夕べのケンカはもう、直っていた。母は空になったボトルを見て「一人でのんだの? バカじゃない! 」と言われる。しかし、私は反論しなかった。母には言ってないが、二日酔いになっていて、反論する元気もないし、ハワイに来てまで二日酔いになってる。私は本当にバカだと思った。元気な母は「お腹空いた〜、ご飯食べに行こう」と言っている。そうだ、私は二日酔いでも母と一緒にご飯を食べに行かなくてはいけないのだ。頑張って出掛ける支度をする。
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