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ハワイ最後のサトウキビプランテーションが閉鎖、歴史に幕を閉じる

投稿者: Eriko 更新日:2016年12月14日

End of an era: Hawaii’s last sugar mill wraps up final harvest

■50年間、毎年100万トン以上の砂糖がハワイで生産

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12月12日(月)ハワイの最後のシュガーミル(砂糖精製工場)が閉鎖し、ハワイのサトウキビプランテーションの歴史が幕を閉じました。

マウイ島のハワイアン・コマーシャル&シュガー・カンパニー(HC&S)は昨日最後の収穫を終えました。親会社のアレキサンダー&ボールドウィン社は今年1月、HC&Sが今年中に閉鎖すると発表しました。

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ハワイは50年以上もの間、毎年100万トン以上の砂糖を生産してきました。一時期はアメリカ全土の20%の砂糖がハワイで生産されていたと言います。今回ハワイのサトウキビプランテーションが閉鎖され、世界の砂糖精製の競争が激化するとみられています。

アレキサンダー&ボールドウィン社は、2015年に3,000万ドルの農業関連産業の損失を報告しました。またHC&Sが水利権とサトウキビを燃やす際に公衆衛生に与える影響をめぐる訴訟に直面したことも閉鎖の引き金となりました。

プランテーションの労働者たちの多くは次の仕事が決まっていません。650名の雇用者の半分はすでに解雇されており、140名は新しい仕事に従事しているそうです。ひいおじいさんの代にポルトガルからハワイに移住し、6世代に渡り砂糖生産に携わったという職員の一人は、「もうハワイの砂糖をみることはない。僕らは砂糖しか知らなかったからね」と語ります。

アレクサンダー&ボールドウィン社は、今後は36,000エーカーのマウイ島プランテーション跡地で多角農業を続行して行く意向であると述べています。

かつてハワイ移民たちの生活を支えたプランテーションの閉鎖。ハワイにとって重要な歴史がまたひとつ幕を閉じました。来週月曜日にプランテーションの職員や関係者たち500名による式典が催されます。サトウキビプランテーションの職員の皆様お疲れさまでした。

(Honolulu Star-Advertiserより)

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