コロナで売上急増！ハワイで超品薄のアイテムとは？

Bicycle Boom in Hawaii during COVID-19 Pandemic?

マスクやトイレットペーパーではありません！

新型コロナのパンデミック以来、売り上げが上昇したものといえば、感染予防必需品のマスクや消毒液、手袋、トイレタリー商品を思い浮かべる方が多いと思いますが、現在ハワイで需要に追いつかないほど売れている商品があるのをご存知でしょうか？

ホノルル・シビル・ビートの報道によりますと、コロナ時代の今、オアフ島で自転車の人気が急上昇し品薄になっているそうです。

ホノルルのバイクショップ（自転車専門店）は「前例のない売れ行き」と言い、パンデミックが発生した3月初めから自転車の修理も追いつかないほどだそうです。商品が入荷するとすぐに売り切れるため、ホノルルにある自転車専門店のショールームは空になっていることが多いとのだとか。

ワイキキに近い「マッカリ―・バイク・アンド・スポーティング・グッズ」ではパンデミック以前と比較すると60%売り上げが上昇しているとのこと。

キングストリートの「ザ・バイクショップ」でも、「パンデミックに入ってからは、お客様がドアの外で待ち行列を作るのが日常になりました」と経営者。$900ドル以下の自転車は入荷するや否や売り切れとなるそうです。

経営者や自転車利用者はこの状況を、毎日がまるで（人々がギフトを買いに走る）「クリスマスショッピング」時期のようだと語ります。

オアフ島の道路には以前より多くの自転車が見られるようになり、6～7月の毎週末カラカウア通りで開催された歩行者天国でも、驚くほど多くの人々がサイクリングを楽しんでいました。（上写真）

全米でも自転車が品薄になっている原因はジムの閉鎖

コロナ禍で自転車の売れ行きが急上昇する現象は、ハワイのみならず全米でも起きているそうです。

その理由として、まずスポーツジムの閉鎖によりアメリカ人がエクササイズをする場所を失ったことが挙げられています。また、コロナの外出自粛規制などで家族が一緒に過ごす機会が増し、質の高い時間を重視する人が増えてきたこと。アウトドアアクティビティでも社会的距離を保つことができ、家族で楽しめるサイクリングの人気が高くなっています。

ハワイでも公共のビーチが閉鎖され、サーフィンや水泳、パドリング、ダイビングなどスポーツ目的以外では利用出来なくなっているように、アウトドアでのアクティビティも制限されています。健康保持も兼ねて、自転車通勤に切り替えたという声も聞かれます。

アメリカの大都市では、公共交通機関利用の懸念から通勤を自転車に切り替えるケースもあるようです。

その一方では、米国の自転車の生産元となる中国本土、台湾、東南アジアの国々からの輸入の遅延や、商品がいったん本土を経由してハワイへ到着することなどから、ハワイでの需要に追いつかないことが多くなっていると専門家は語ります。

オアフ島では専門店で売られている自転車だけでなく、ウォルマートやターゲットなど一般のスーパーマーケットや量販店の自転車コーナーも空、もしくは品薄のところが多いようです。

実際、筆者も数ヵ月前にエクササイズ用の自転車を探しにスーパーマーケットを何軒かまわりましたが、どこにも見つけられなかった一人です。