米国入国前のコロナ検査義務廃止へ

U.S. lifting COVID-19 test requirement for international travel

国際線旅行者に対しハワイ時間6月11日から

バイデン米政権はこのほど、米国に入国する国際線旅行者に対して、出発前に義務付けている新型コロナウイルス検査を6月12日（日）午前0時1分（ハワイ時間6月11日午後6時1分、日本時間6月12日午後1時1分）から廃止することを発表しました。なお、非居住者の米国入国前のワクチン接種義務は継続されます。

ホノルル・スターアドバタイザーの報道によりますと、バイデン政権は昨年、欧州のほぼ全域、中国、ブラジル、南アフリカ、インド、イランなど数十カ国からの不要不急の渡航禁止を撤廃し、その代わりとして米国に空路で渡航する外国籍の非移民に対して陰性証明の提示を義務付けたほか、限られた例外を除いてワクチン接種完了の提示を求める新たな水際対策を施行しました。

入国前のコロナウイルス検査は当初、ワクチン接種を受けている旅行者は出発前3日以内に検体採取したコロナウイルス検査で陰性であることの証明が義務付けられ、ワクチン接種未完了者は出発前1日以内に受けた検査の陰性証明を提示しなければいけませんでした。その後変異種のオミクロン株の感染急増に伴い、2021年11月以降、すべての旅行者に対し出発前1日以内に受けた検査の陰性証明書の提示が義務付けられました。

コロナウイルス検査をめぐっては、旅行中にコロナウイルスに感染した場合に、外国で足止めされる可能性があるため、航空会社や観光業界では海外からの旅行控えを懸念して、検査義務付けの廃止を求めて激しいロビー活動を展開していました。

(Honolulu Star-Advertiserより)