日本では4月は始まりの季節。この春より新入生になられる方、新社会人になられる方も多いことでしょう。また、退職される方、新しい道に進まれる方も多いのでは? 桜の花とあいまって、感動的な季節ですよね。
でもハワイでは、4月は始まりの季節ではないのです。学校はたいてい8月末から9月頭ごろに入りますし、会社でも「新卒採用4月から!」という感じではありません。むしろ4月といえば、3月の春休み(スプリングブレーク)が終わり、夏休みまでのあと一ふんばりの時期という感じかな? ハワイは車社会ですから、3月の春休みが終わって、急に通学の車が多くなったと感じる今日この頃です。
私たちMyハワイ編集部のオフィスは、アラモアナセンターの駐車場に隣接しているビルの中にあります。ビルから出て駐車場を横切ると、そこはすぐアラモアナセンター。メイシーズや白木屋のある一角に出ます。特に白木屋にはお昼のお弁当を買いに行くことが多く、大体平均すると週に2~3回は足を運んでいると思います。その白木屋が、アラモアナセンター内のエヴァウィングに移転オープンすることになり、現在地での営業は今日が最後になりました。前々からわかっていたことではありますが、いざ慣れ親しんだご近所さんがお引越し、となると淋しいもの。最後のお別れを言いに、お昼は白木屋に足を運びました。
白木屋では最終日だというのに、いつもと変わらぬ様子でたくさんのお弁当が売られていました。店員さんや警備員さんたちもきびきびと働いて、たくさんの人々が買い物しています。でも、よく見てみると、いつもと違うことが...。レジ担当の人々が皆レイを首にかけていたのです。
見ていると、常連さんらしきお客さんが次々とやって来ては、白木屋の店員さんたちにレイをプレゼントしていたのでした。ハワイには素敵な習慣がいくつもありますが、その中でも歓迎やお別れ、お祝い事などのたびにレイを渡すというのは、とても心がこもった良いものだと思います。レイをかけてもらった店員さんたちは、お客さんとグッとハグをして、別れを惜しんでいました。たぶん、年配の人々は新天地では働かず、今日でお別れなのかもしれませんね。私も白木屋にはとてもお世話になったので、レイなどを持っていけばよかったと心から思ったのでした。
新しい白木屋は少しおしゃれになるとは思いますが、この深い人情はそのままであってほしいですね。
<白木屋のみなさん、毎日ありがとうございました! 明子>