冬ソナから始まったいわゆる「韓ドラ」ブームが日本列島に吹き荒れてからはや数年。まさか太平洋にポツンと浮かぶハワイ列島に韓流は上陸すまい…と思うアナタに贈る衝撃の新連載がこの「ハワイで韓流」。今、ハワイでは韓流の熱風が巻き起こってます!
ハワイで韓流 第1弾
■あのイ・ビョンホンから火がついた!
2005年10月、ハワイ国際映画祭のスペシャル・ゲストに、韓流四天王のひとりとして日本で絶大な人気を誇るイ・ビョンホン(代表作に「美しき日々」、「甘い人生」など)が招かれました。これまでに招かれた俳優陣とは違い、人気と話題性においてケタ外れな大物俳優の登場に、地元ファンのみならず、彼をひと目見ようと日本から多くのファンがハワイ入り。連日その熱狂ぶりがローカルニュースをにぎわせました。ハワイは土地柄、数多くの芸能人が撮影やバケーションにやって来ますが、舞台挨拶やパーティなど、ファンがスターとじかに触れ合う機会が与えられることはほとんどなく「ハワイでも(韓流)スターに会えるんだ」というのが、当時のファンにとっての正直な感想。イ・ビョンホンのハワイ入りが、自宅でひっそりと韓ドラに涙していたハワイ女性の何かに火を付けた(笑)! この後、ローカルの女性が時を前後して立ち上げた「ハワイ・Kドラマ・ファンクラブ」組織に会員が急増し、韓流スターのハワイ誘致、イベント開催など、ハワイでの韓流の大きな流れを作ることになりました。 続く2006年のハワイ国際映画祭にも、ハ・ジウォン(「バリでの出来事」、「茶母」など)とシン・ヒョンジュン(「天国の階段」、「ロンド」など)という韓国の超人気スターがハワイ入り。「やっぱり本物はすてき~」と、ハワイの韓流ファンはスターとの出会いに酔いしれました。 |
■ハワイの韓流仕掛け人に独占インタビュー イ・ビョンホンのハワイ入りに尽力し、現在のハワイにおける韓流ブームの仕掛け人となったのが、ハワイ国際映画祭の会長を務め、ハワイ唯一の韓国語放送局であるKBFDテレビの社長でもあるジェフ・チャン(Jeff Chung)氏。ドラマ「パリの恋人」のハン・ギジュ社長(キャー!!)を彷彿とさせる独身御曹司(!)に、ドキドキの独占インタビューです! |
ハワイの歩き方編集部(以下編):日本では韓流といえば、とにかく冬ソナ(笑)。これで韓国ドラマの魅力にどっぷりハマッた女性が続出したものですが、ハワイではどうだったんでしょう? ジェフ:意外と知られてないんですが、実は1999年のドラマ「折鶴(リュ・シウォン主演)」あたりからじわじわきたというのがハワイでの始まりなんですよ。 編:KBFDテレビでは、それ以前からハワイで韓国ドラマを放映していたんですよね? ジェフ:父の代に、ハワイの日本語テレビ局「KIKUテレビ」の放映時間をお借りして、週1時間の韓国語番組を放送開始したのが約30年前。採算度外視で、とにかくハワイに韓国文化を紹介したいという熱意のみで始まりました。KBFDテレビとしての歴史は約20年ですね。 編:ハワイの日本語テレビ局で、日本からの最新ドラマが放映されるにはかなり時間がかかるんですが、その点KBFDテレビではどうなんですか? ジェフ:社内で英語字幕を作成していた昔はやはり多少時間がかかったんですが、現在は韓国で既に英語字幕が作成されたものを購入していますので、ずいぶんスピーディになりましたよ。 編:どうりで韓国で話題のドラマが、ハワイでいち早く観られるわけですね。日本よりも放映が断然早いし、韓国と同様の週2回放送だから、ストーリーがどんどん展開する韓ドラの醍醐味を視聴者もテンポよく味わえるのが、何といってもウレシイ(笑)。ところで、2005年のイ・ビョンホン氏のハワイ訪問は画期的な出来事でしたけど、その陰にはジェフさんの涙ぐましい努力があったとか…? 今だから語れる秘話をぜひ披露してほしいな~(と、急にお願いモードに入る編集部K)。 ジェフ:ハハハ。そうですねぇ。あの時は、ハワイ国際映画祭のプロモーションをかけて、私自らが韓国入りしてイ・ビョンホン氏を招待したんですよ。 編:えーっ?! ジェフ:はい。それもハワイ国際映画祭の開催があと2週間後に迫った時期に、釜山国際映画祭に参加していたイ・ビョンホン氏をなんとかつかまえて直談判。 編:えーっ(再)~! ご本人に直接ですか(と、今度は急にうらやまモード)? ジェフ:そう。予算も少ないハワイの映画祭ですから派手なことはできませんが、そこは私が誠心誠意お願いし、ハワイ到着後も空港のお迎えからお見送りまで、お供したんですよ。
編:わー、すごいですね。ところでっ(膝はすでにジェフ氏に向かい乗り出している編集部員K)、素顔のイ・ビョンホン氏ってどんな方なんでしょう? ジェフ:うーん、一言でいうと気さくで気取らない方です。押しも押されぬ大スターではありますが、誠実でファンとの交流もとても大切にされてましたよ。大勢の群集に囲まれて危険を感じる状況でない限り、街中で声をかけられた時には立ち話をしたりね。 編:いいな~、うらやましい! でも確かにワイキキのホテルのロビー、ホノルル国際空港、ショッピングセンター、ジムなどで声をかけたとか、ラッキーな方の後日談を耳にしましたよね。 ジェフ:滞在の終わりには年上の私をヒョン(兄貴)と呼んでくれる仲になりました。今年も釜山でお会いしたんですよ。 編:キャー。ぜひぜひ来年も彼を招待していただけませんか(と、突然公私混同モードに突入する編集部K)? ジェフ:ははは。現時点でお約束はできませんが、ハワイに招待してほしい韓流スターがいたら今のうちに教えてくださいね。何しろ今年のハ・ジウォンに至っては、映画祭の開催2日前に1泊2日の日程がようやくコンファームできたといった厳しい状況ですので、スターのハワイ招聘は大変なんです。でもやっぱり、次はヨン様… ですかね? 編:はいっ。でもヨン様が無理なら○○とォ~、○○とォ~(と、ジェフ氏の迷惑も顧みずスターの名前を連呼し続ける編集部K)。 ジェフ:とりあえず、来年もご期待下さい(笑)。 気さくなジェフ・チャン氏へのインタビューは、こうしてハワイの歩き方編集部大興奮のうちに幕を閉じたのでした。韓国系アメリカ人の若社長の脳裏には、楽園ハワイにもっと草の根レベルで韓国文化を浸透させること、日本やハワイ、韓国のファンが揃って参加できるような韓流スターのファンのミーティングをハワイで開催すること、同時にスターを含むイベント参加者全員にハワイの素晴らしさを十分エンジョイしてもらうこと… など、スケールの大きな企画の青写真が描かれているようでした。ぜひ実現してほしいですよね。このコーナーでは、今後も、今回取り上げた韓流スターの話題だけでなく、韓国式サウナやレストラン、スーパーなど、ハワイに根付いた韓国文化を取り上げて順次ご紹介していく予定です。ハワイでの韓ドラ人気に連動して、これらのショップも現在人気上昇中! ハワイでのバケーションにちょこっと韓流を取り入れて、いつものハワイをもっともっと楽しんでみませんか? |
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