編集部: ハワイ・フード&ワイン・フェスティバルへの参加は今回で何度目ですか?
鎧塚俊彦(以下シェフ):3回目です。
今まではワイキキでやっていたんですが、今回はコオリナなんです。ハワイと言うとワイキキが有名なんですけど、ワイキキだけじゃないハワイと言ったらおこがましいですが、なんか楽しいなーと思って。昨日来たんですがけっこう満喫させてもらっています。今日(取材当日)はワイキキで、世界中からシェフが来ているので皆と会ったりしました。
編集部: 今回のデザートに使う食材は何ですか?
シェフ: 今までハワイのショコラを使っていなかったので、今年はハワイ産のショコラとあとマンゴー、僕のスペシャリティのアイスクリームとかも添えたデザートにします。
編集部: このイベントに参加されてどう思われますか?
シェフ: すごいですよ。やっぱりこういうイベントを盛り上げようとしているハワイの人たちも素晴らしいと思いますし、それから、ハワイのシェフがすごい親切なんですよ。とにかくフレンドリーで(イベントを)なんとか成功させようというのが感じられるんですね。ハワイ・コンベンション・センターでも、去年面倒を見てくださったシェフたちが皆覚えていてくださって、「トシ! トシ!」と言ってくれて、「ハワイは良いなぁ」と思いましたね。
編集部: 「ハワイに帰ってこられた」みたいですね?
シェフ: いやーほんとに帰ってきたっていう感じしますね。とにかくハワイの人って親切ですよね。アメリカの人やイギリスの人はこちらが英語が分かると思ってわーと話してくるじゃないですか? でもハワイの人って最初あったときから分かりやすく英語を話してくれるんですよね。皆さんそうなんですか?
編集部: そうですねー。観光客が多いから英語を話せない人になれているんじゃないですかね?(笑) それから日系の移民の方々も多いからですかね?日本人のことを良く分かっているというか…。
シェフ: そうですね。ロイ・ヤマグチさんなんかも日本語話されないけどすごく親しみを感じますね。
編集部: コオリナに滞在されているんですか?
シェフ: はい。すごい良い場所だなと思いました。
去年もイベントが終わった後で(オアフ島の)色んなところを見て回ったんですが。ワイキキはワイキキで素晴らしいですが、ハワイは他にもいいところがたくさんありますね。いつも(このイベントは)ワイキキとコオリナで行われているんですが、この2ヶ所だけじゃなくてもっと他でもやったらハワイの良さがわかるんじゃないかな、という気がしますね。
編集部: 今回は奥様(女優の川島なお美さん)はご一緒じゃないんですか?
シェフ: 家内は舞台の稽古中なので明日ハワイ入りします。
コオリナのパーティのときは毎回僕の助手をしてくれるんで。
編集部: 楽しみですね?
シェフ: はい。またニューヨークからノブ(松久信幸)さん、オーストラリアから(和久田)哲也さん、坂井(宏行)さんとか脇谷 (友詞)さんは東京からですが、この機会しか会えない人たちが集結するので、お客様にはちょっと申し訳ないですけど、シェフ同士で盛り上がりますね。それも楽しみですね(笑)。
編集部: 最後に、ハワイのスイーツについてどう思われますか?
シェフ: 今日本ってハワイのスイーツブームなんですよ。特にパンケーキとか大行列! やはり美味しいと思いますよ。日本のケーキって繊細さを求めるんですよ。だけどハワイのケーキって食べたときに繊細というより「あ、美味しい!」というような…。生クリームなど「生クリーム」っていう感じじゃないですか? あれはあれで僕は良いなーと思いますね。ハワイらしくって。
で、やっぱりハワイアンの人は体も心も大きくて優しいじゃないですか。僕はすごく好きですねー。
編集部: 楽しんでくださいね。ありがとうございました!
シェフ: ありがとうございました。
※川島なお美さんは2015年9月24日に亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。
●鎧塚俊彦プロフィール
京都府出身。ヨーロッパで8年間菓子作りの基本を学んだ後、東京の恵比寿にお店をオープン。店内にはカウンターを設け出来立てのデザートを楽しむことが出来る独自のスタイル”カウンターデザート”をスタートする。東京ミッドタウン、八幡山、杉並区に焼きたてのデザートにお店をオープン。2000年には「INTERSUC 2000 Paris」で優勝。2010年にはエクアドルにカカオ農園。小田原では農園を併設した「一夜城 Yoroizuka Farm」開設、渋谷ヒカリエでは「Yoroizuka Farm TOKYO」をオープンする。パティシエとして経験をより深めるため、地域アクティビティや料理業界などとの繋がりを通して精力的に活動している。
(2014年10月更新)
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