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人気連載「AuntyAYAの2013年ホノマラへの道」

特別企画 AuntyAYAの2013年ホノマラへの道 (結果編)

投稿者: AuntyAYA 更新日:2013年12月18日

Honolulu Marathon Vol.5

特別企画 AuntyAYAの2013年ホノマラへの道 (結果編)

2013年ホノマラ完走しました報告!

ホノルルマラソン

前回からの続き。

ホノマラの前日はランニング・チームのメンバーの家に集まって「ポットラック(持ちより)カーボ・ローディング・パスタ・パーティー」。糖質に変わりやすい蛋白質を走る前に取るのです。とてもカジュアルな集まりだったけど、パーティー用の化粧をしている人もいて誰かわからず、その美しい人は誰?と聞いて大笑いされました。ハワイの女性はオンとオフの切り替えが化粧でも現れますね。さすが、様々な肌の色の人が住むハワイ、パスタもフィリピン、メキシコ、中華、イタリアンなど、色々なものが並びました。リーダーのミルトンが、水をたっぷり取ってねとペットボトルを配り、椅子か床に座るように勧めます。足首を捻挫したテレッサの姿も! 当日はボランティアとしてサポートしてくれるそうです。天気予報をチェックすると、この時期にしては珍しく真夏日。暑くなりそう。夜は8時には寝るようにとの言葉でそれぞれの家へと帰りました。

ホノマラのスタート時間は午前5時、アラモアナ・センター前。私達の集合時間は4時。在住者は運転し、駐車場を探し、バスに乗りスタートラインまで来るので午前1時起きです。続々とメンバーが集まります。ブリーはカリフォルニアからお姉さん、ポートランドから妹夫婦がエントリーし、家族の名前入りのお揃いのマントをつけての参加。膝を痛めたエドの姿も! 皆でプレ(お祈り)をし、スタートラインに向かいました。ミルトンが自己申告タイムより前の場所に並んだ方が良いと言います。前列に並んでも歩く人もいるので、それを追い越すのに体力を消耗するとか。私は完走が目的でタイムは意識してなかったけど、次の日から仕事があるので、できるだけ疲れないように気温の上昇を考慮、11時までにゴールインするという目標をたてました。凄い人、熱気も凄まじい!簡易トイレの前には長蛇の列が。花火があがり、スタートです!

2日前に点灯式のあったダウンタウンのシティライツに向かって走り出します。美しいイオラニ宮殿やシャカのポーズのサンタを見ながら走っていると、「出だしはペースを抑えるんだよ。最後まで体力が持たないからね!」と1人のベテラン・ランナーが私達に声をかけます。カピオラニ公園に到着し、10K地点のタイムを見て唖然、かなり遅いタイム。ブリー姉妹とはぐれ1人になりました。そして、ダイアモンドヘッドの上り坂、1車線の中で押しあいへし合いで前に進むのもままならないのです。小刻なステップで走った私は膝をやられました。15K地点では痛くて我慢ができなくなり、立ち止まってストレッチを念入りに。カラニアナオレHWYに到着する頃にはすっかり太陽があがっていました。なんとまぁ~、私はサングラスを忘れたので、ドライアイの目が眩しくて痛い。コナ・ウィンドがヴォグ(火山灰)を運ぶので目に染みます。

ハワイのお祭り

ホノマラは仮装もいっぱい。花嫁、花婿の衣装で走る新婚カップル、スーパーマン、バッドマン、タイガーマスク、様々なヒーローも。ダース・ベイダーは警察官にも人気で、写真を頼まれていました。笑。噂に聞いた、何年も下駄と袴姿で参加している方もいます。「I have cancer. I am running to live(私は癌患者です。生きるために走っています)」と書いてあるTシャツを着た方には「一緒に頑張りましょう!」と声をかけずにはいられませんでした。

路上ではボランティア以外にも、キャンディやホームメイド・クッキー、M&Mのチョコレートやプレッチェル、飲み物、おにぎりを用意している土地っ子たち。微笑ましい光景に思わずニンマリ。カハラに戻ると、ホースでシャワーを浴びさせてくれる人、テントの中でクリスマス・ソングを歌うアンティ達も。 あちこちにカメラのマークとSMILE !というサインもあって、ランナーの笑顔を待ちかまえるカメラマンがいっぱい。

私は膝痛に悩まされ、5キロ毎にストレッチをしながら走り続けました。ダイアモンドヘッドの坂の上に到着すると和太鼓での「おもてなし」です。力強い音に励まされながら海を眺め、あと2Kと自分に言い聞かせて下り坂をいっきに駆けおりました。カピオラニ公園に入った頃には痛みはどこやら、足がどんどん前へ。ベテラン・ランナーの忠告を聞き、パワーを温存したおかげですね。ゴールイン前に友人が私の名前を呼んだ時には感動しガッツポーズが出ちゃいました。5時間41分26秒。なんとか11時前に戻る事ができました。カピオラニ公園は凄い人で溢れています!友人との待ち合わせは事前に場所を決めることをお勧めしま~す。

ホノルルマラソン

幾つか気になったことも。路上の日本人団体の応援です。私達の耳元で、「頑張って!」と叫ぶのだけど、その声がとてつもなく大きいのです。怒鳴っているように聞こえましたね。私でも恐いのですから、日本語がわからない人には恐ろしい印象しかないみたい。参加者の過半数を日本人が占めていますが、他の国の人もたくさん参加しているのです。今年はオーストラリアから88人が参加。サンタの国「FINLAND」と書いたTシャツを着た女性3人組も、中国語や韓国語も聞こえました。ホノマラは世界のマラソン大会へと発展しているのは嬉しいですね。Qちゃんこと、高橋尚子さんのチーム・ピアの応援は静かで心のこもった温かみのあるものでした。さすが、走る人の気持ちがわかるのですね。

水たまりのできた道いっぱいに散乱したゴミに、疲れた足が何度もつまずきそうになりました。障害のある方にはもっと大変だと思うのです。後から来る人の迷惑にならないように、飲んだ後のコップやスポンジや残った水はゴミ箱に、もしくは道の端に捨てたいものですね。ボランティアの方もきっと、掃除がしやすいと思うのです。ホノマラは世界で唯一の制限時間のないバリア・フリーなマラソン・イベント。参加する側も応援する側もアロハの精神を心がけたいですね。

以前に紹介した日曜日のホノルル・マラソン・クリニックは、長くゆっくり走ることは心臓病患者に良いという理由でお医者さんが始め、そのおかげでマラソン自体のエントリー数が一気に増えたそうです。きちんとトレーニングをして健康のために走る、だからこそ完走率も99%と高い数字を誇る大会なのです。残念ながら、今のところ、私にはダイエット効果はなく体重は維持中ですが、それよりも健康に生活する事が大切なのだとトレーニング中に気づきました。ハワイは合衆国の中で1番健康な州に選ばれたそうです。本土から引っ越ししてきた友人がハワイの人のスポーツ熱にびっくりし、走り始めたと言います。スポーツをした後の爽快感は笑顔を生みますよね。ハワイの人達の笑顔の秘訣は「それ」かもしれませんね。

子供の頃、短距離は得意だった私、生き方も瞬発力はあるのだけど持続力がないのがコンプレックス。まさか、自分がフルマラソンを完走するとは数カ月前まで思ってもみませんでした。コーチのミルトン、一緒にトレーニングした仲間達、ボランティアの方々、応援してくれた主人や友人達、マイ・ハワイ編集部に感謝の気持ちでいっぱいです。この経験が少しでも自信となり、又、新しい挑戦をする活力となればと思っています。

来年のホノマラは12月14日の開催だそうです。もうすぐ、エントリーを開始するそうですよ~。さて、次は何に挑戦しようかな?! A HUI HOU!

(2013年12月更新)

 

ハワイ在住Aunty AYA(アンティ・アヤ)のプロフィール
アンティ・アヤ オーストラリアと関西育ち。2000年にヨットレースのために初めて訪れたハワイの自然、文化、歴史、そして人々の魅力の虜になりました。現在はコオラウ山脈のふもとで、釣りバカな主人とスローライフを楽しんでいます。文筆家としてALOHA&SMILEをハワイより発信中。最も長い職歴はファッション・デザイナー計15年。ハワイでもHAPPYをテーマに物作りを考え中。

BLOG:http://auntyaya.jugem.jp/
アンティ・アヤへのファンレターはこちらへどうぞ。editor@hawaii-arukikata.com

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2 responses to 特別企画 AuntyAYAの2013年ホノマラへの道 (結果編)

  1. Makiさん、思いかえせば今年の初めに軽い気持ちでエントリーしてすぐにMakiさんに「聞きましたよ!」って言われて、逃げれなくなり、走る覚悟を決めたんですよね~。笑。懐かしいです。

  2. Ayaさん1年越しの挑戦、お疲れさまでした!!

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