Aloha! 4月に突入しました! 一年の3分の一ですね~(汗)。新入生&社員のみなさまおめでとうございます。桜の花の咲き乱れる中、新たなチャレンジを前に不安と期待に胸を膨らませていることでしょう。
さてハワイは、今週はハワイ島のヒロで「メリーモナーク・フェスティバル」が開催されています。フラの最高峰とも言われる同大会は地元テレビでも中継され、年に一度ハワイ在住者が美しいフラにどっぷりと浸れる時期でもあります。
日本の友だちから連日、美しく咲き誇った桜の画像がLINEで送られてきます。「わ〜キレイ!」と感動しつつも、桜を見るとちょっとだけ切なくなります。
ワタクシの父は自他共に認める“桜キチ”でございました。テレビのニュースで桜の開花予想がはじまると、ソワソワしながら花見計画を立てていましたっけ。中でも鎌倉の桜が大好きでした。
東日本大震災3日後、がん闘病中の父の容体が急変し、ワタクシもすぐに駆けつけました。それから少しだけ回復した父は、鎌倉の桜の開花を気にしながら、窓の外ばかり眺めていました。父の妹がお花屋さんから桜の枝を買ってきて、それを窓際に飾りました。嬉しそうな、寂しそうな父の顔はいまでも忘れられません。
お花見の夢は叶わず、父は4月1日に他界しました。葬儀の後、母と姉2人とワタクシで鎌倉の夜桜を車で見に行きました。車内の後部座席の下に何かが落ちていました。鎌倉の花見情報を特集した雑誌でした。
父が買ったものということはみんな分かっていました。病室で読もうと買ったのに、姉に病院に送ってもらう時にうっかり忘れてしまったのでしょうか。それとも今年は花見を諦めて置いてきたのでしょうか。
雑誌をパラパラとめくっていると、運転席の姉が「やめなよ」と言います。ワタクシはすぐにその意味を理解しました。ページのどこかに、父が「ここに行こう」と丸印でも付けていたら、きっとみんな、いままで我慢していた涙が、堰を切ったように溢れ出てしまうに違いありません。
日本の友だちからの桜の画像を見ながら、あの夜車内で見つけた雑誌の表紙を思い出していました。
仕事中はいつもハワイの日本語ラジオ放送を聞いているのですが、最近は春の曲ばっかりです。それにしても桜の歌の多いこと。日本人は本当に桜が好きなんですね。
いま、懐かしい曲がかかっています(本当よ)。80年代アイドルだった柏原芳恵ちゃんの『春なのに』。春なのに〜、春なのに〜‥‥
<ため息ばかりのキョーコでした>