Oahu Guide : Waikiki Aquarium
120年近くもの歴史があり、展示内容の充実度もハイレベルなワイキキ水族館。規模は小さいながら、ハワイにしか生息していない珍しい生物も間近に見ることができ、世界中の旅行者が訪れるスポットとなっています。2025年9月に展示が再開されたハワイアン・モンクシールにも注目!子どもが参加できるアクティビティを実施していたりもするので、子連れハワイ旅行を計画中の方はぜひチェックしてみてくださいね!
<目次>
1.ワイキキ水族館とは…
2.ワイキキからの行き方
3.見どころはハワイ固有生物の展示
4.携帯のアプリで、無料の音声ツアーが楽しめる!
5.ダイバーが見る海の世界を再現!
6.迫力満点の珊瑚礁のハンターたち!
7.ハワイの海岸に住むお魚を見つけよう!
8.ハワイアン・モンクシールのホアイロナに会おう!(2025年9月展示を再開!)
9.可愛いグッズがいっぱいのギフトショップ
1.ワイキキ水族館とは…
ダイヤモンドヘッドの裾野、カピオラニ公園の海側に位置する「ワイキキ水族館」。1904年の創立で、アメリカの公立水族館としては2番目に古い歴史を持っています。当時、ホノルルのバス会社が「豊かなハワイの岩礁を紹介したい」という願いをこめてオープンしたホノルル水族館(旧名称)は、もともとは商業目的でした。また、カピオラニ公園は当時運行が開始されたばかりのワイキキ・トロリーの終点でもあり、水族館を公園前に建設することでトロリーの利用者を増やすという目的もあったそうです。
後にハワイ大学が運営を引き継いでからは、熱帯太平洋の海洋生物の展示、保護、研究などに力を入れており、建物の規模は小さいながら、その分野では世界的に有名で数々の賞も獲得しています。
2.ワイキキからの行き方
・徒歩の場合
ワイキキ内を走るメイン・ストリートのカラカウア通りをまっすぐダイヤモンドヘッドの方向(東)に進むと、カピオラニ公園の向かい側に見えてきます。景色を楽しみながら歩けるコースなので、散歩を兼ねて歩いていくのもおすすめです。
・タクシー・ライドシェアの場合
ワイキキの中心地、DFSワイキキ辺りから乗車した場合、約4分。料金は約$5~(チップ別、料金はライドシェアの種類、時間帯、車のサイズなどにより異なります)。
・ザ・バスの場合
以前は、クヒオ通りから20番(Waikiki Beach&Hotels行き)に乗るとワイキキ水族館前に停車していましたが、現在は路線が変更されており、モンサラット通り+カラカウア通り(Monsarrat Ave + Kalakaua Ave)が最寄りの停車駅となっています。下車後、徒歩約10分。
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・ワイキキ・トロリーの場合
3.見どころはハワイ固有生物の展示
意外に知られていませんが、ハワイに生息する海洋生物の約3割がハワイ固有種、つまりハワイ以外では見られない稀少な生物なのです。そういった珍しい生物を数多く見られるのが、この水族館の魅力。中でも目玉はやはり、ハワイアン・モンクシール! NOAA(米海洋大気庁)によると、ハワイ諸島全体では約1,570頭、主要な島々では約400頭しか生息していないとのことです。
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4.自分の携帯で、無料の音声ツアーが楽しめる!
館内は、下記の通り12の展示ギャラリーに分かれています。
1.生きている珊瑚礁
2.南太平洋の海のコミュニティ
3.ジェリー・フィッシュ(くらげ)
4.ハワイの海のコミュニティ
5.珊瑚礁のハンターたち
6.タツノオトシゴの親戚であるシー・ドラゴンが展示されている「生物の多様性と環境への適合」ギャラリー
7.古代ハワイアンが使った釣り道具やいけすを再現した水槽などがある「海洋保護区域と保護活動」のギャラリー
8.かつては王室のためだけに養殖されていた食物魚スレッドフィン(ハワイでの呼び名はモニ)のギャラリー
9.コーラル(珊瑚)・ファーム
10.クラム(貝類)・ファーム
11.ハワイのサンゴ礁を再現した「エッジ・オブ・ザ・リーフ(珊瑚の端)」
12.ハワイアン・モンクシール (2025年9月、展示を再開!)
水槽がある建物の入り口にでかでかと掲示されている、無料の音声ガイドツアーの案内! スマートフォンで該当のQRコードを読み取ると、日本語をはじめ各国の言語で展示内容の説明を無料で聞くことができます。館内では無料Wi-Fiも提供されていますので、旅行者もダウンロードに困ることはありません。スマートフォンを持っている方はぜひ利用してみてくださいね。展示内容がグッと分かりやすくなり、水族館のツアーがより楽しめますよ。
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5.ダイバーが見る海の世界を再現!
「南太平洋の海のコミュニティ」ギャラリーでは、100種以上の魚と鮮やかなグリーンの珊瑚など生きた珊瑚が展示されています。
「ハワイの海のコミュニティ」ギャラリーは、ココヘッド沖、カネオヘ湾など、ハワイ各地の海を再現した水槽が見もの。例えば、「波の荒いココヘッド沖の海底は珊瑚礁はなく岩場、浅瀬で波も静かなカネオヘ湾は珊瑚礁が美しい」など、生物だけでなく海底風景も含め、ダイバーが海中で見るのと全く同じ海の様子が再現されています。
6.迫力満点の珊瑚礁のハンターたち!
天井まである巨大水槽を鮫やカマスなど大物がゆったりと遊泳する「珊瑚礁のハンターたち」ギャラリーは迫力満点。シアターのような座席でゆっくり鑑賞できるようになっています。中でも一番大きなグルーパー(フサカサゴ)は、体長8フィート(約2.44メートル)、重さ800パウンド(約360キロ)もあります。
7.ハワイの海岸に住むお魚を見つけよう!
外に出ると、まずはハワイの珊瑚礁を再現した「珊瑚礁の端」。ハワイ州の魚、フムフム・ヌクヌク・アプア・アを始めとするハワイ固有の魚を観察することができます。
現在、子ども向けのアクティビティとして、ハワイ固有の魚を水槽の中から見つけられるとステッカーがもらえますよ! 係員が対象のお魚の情報が載ったシートを渡してくれるので、それを見ながら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
同じく屋外にある、アメリカ動物園&水族館協会の最優秀展示物賞である「ビーン賞」も獲得した「コーラル・ファーム」も必見! ここで養殖した5,000以上の珊瑚が世界各地の水族館や研究室に送られているそうですよ。
8.ホアイロナに会おう!(2025年9月、展示を再開)
そしてこの水族館の人気者に会えるコーナー!?雄のアザラシ、ホアイロナ(Hō‘ailona)くん。赤ちゃんの時にレスキューされ自然界では生きられないため、モンクシールの大使としてこの水族館にいます。
2022年に始まったハワイアン・モンクシール展示コーナーの改装期間中、カリフォルニアの研究機関に一時的に移されていましたが、2025年9月にワイキキ水族館へ帰ってきました。
ハワイアン・モンクシールはハワイ諸島にしか生息せず、世界でも最も絶滅危惧に瀕しているアザラシと言われています。年々減少傾向にありましたが、アメリカ海洋大気圏局の保護により、2015年は1,272頭だった数が今では1,570頭ほどにまで増えているそうです。このまま少しずつ増えていくと良いですね。ビーチなどで見かけても、触ったり餌を与えることは法律で禁止されています。NOAAが推奨する約15メートルの距離を保ち、そっと見守りましょう。
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同水族館ではハワイアン・モンクシールに関する説明やQ&Aのイベントが毎日開催されています(英語)。イベントは毎日11時、13時、15時の時間帯に行われます(時間変更の可能性あり)。場所はホアイロナがいる水槽の前です。
続いて、ホアイロナのショー(と言っても、歯を示すなど健康チェックを兼ねた内容で、曲芸などではありません)も実施されているので、時間が合う方はぜひ最後までご覧くださいね。
※掲載されているハワイアン・モンクシールおよび展示コーナーの写真は、すべて2022年以前に撮影されたものです。
9.可愛いグッズがいっぱいのギフトショップ
水族館を入ってすぐ左に、ハワイを代表する人気の魚「フムフム・ヌクヌク・アプア・ア」のぬいぐるみや子ども服など、海の生き物をモチーフにデザインされた可愛いグッズが販売されています。ハワイ旅行の記念にもなるお土産がたくさんありますので、最後にぜひ立ち寄ってみてくださいね!
◎ワイキキ水族館
Waikiki Aquarium
住所:2777 Kalakaua Ave Honolulu, HI 96815
電話:(808)923-9741
開館時間:9:00-16:30(17時閉館)、※感謝祭の日9:00-14:30、元旦(1月1日)11:00-16:30
休館日:ホノルルマラソンの日、クリスマス(12月25日)
入館料:大人(13才以上)$12、子ども(4-12才)$5、幼児(3才以下)無料、シニア(65才以上)$5、カマアイナ大人(ハワイ在住者)$8。
※12才以下の子どもの入館は成人が同伴している場合に限られます。
駐車場:水族館の前に数台駐車可(2時間まで無料)。またはカピオラニ公園沿いのコインパーキングにも駐車可。
ウェブサイト(英語):http://www.waikikiaquarium.org/
所要時間:早い人で1時間前後、ツアーを聞きながらゆっくり回る場合は1~2時間は必要。
メモ:館内は冷房完備。外にはピクニックが出来る程度のパークがあり、季節によっては野外コンサートなども催されています。
いかがでしたか? ワイキキから徒歩圏内の場所にあり、ハワイ固有種の生き物もたくさん見られるので、子ども連れの旅行者はぜひ行ってみてくださいね!
匿名 said on 2023年06月16日
めっちゃかわいいアザラシ