Oahu Guide : Waikiki Aquarium
110年以上もの歴史があり、展示内容の充実度もハイレベルなワイキキ水族館。規模は小さいながら、ハワイにしか生息していない珍しい生物やハワイアン・モンクシール(ハワイアン・モンク・アザラシ)も間近に見ることができ、世界中の旅行者が訪れるスポットとなっています。また太平洋に生息する海洋生物の生態について学べる場所でもあります。子どもが参加できる様々なプログラムも実施されていますので、ワイキキ水族館の魅力と併せてご紹介します!
ワイキキ水族館とは…
ダイヤモンドヘッドの裾野、カピオラニ公園の海側に位置する「ワイキキ水族館」。1904年の創立で、アメリカの公立水族館としては2番目に古い歴史を持っています。当時、ホノルルのバス会社が「豊かなハワイの岩礁を紹介したい」という願いをこめてオープンしたホノルル水族館(旧名称)は、もともとは商業目的でした。また、カピオラニ公園は当時運行が開始されたばかりのワイキキ・トロリーの終点でもあり、水族館を公園前に建設することでトロリーの利用者を増やすという目的もあったそうです。
後にハワイ大学が運営を引き継いでからは、熱帯太平洋の海洋生物の展示、保護、研究などに力を入れており、建物の規模は小さいながら、その分野では世界的に有名で数々の賞も獲得しています。
ワイキキからの行き方
・徒歩の場合
ワイキキ内を走るメイン・ストリートのカラカウア通りをまっすぐダイヤモンドヘッドの方向(東)に進むと、カピオラニ公園の向かい側に見えてきます。最近改装したばかりで大注目のホテル、クイーン カピオラニ ホテルからだと約10分で到着しますよ。景色を楽しみながら歩けるコースなので、散歩を兼ねて歩いていくのもおすすめです。
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・ザ・バスの場合
クヒオ通りから19番(Waikiki Beach&Hotels行き)、もしくは20番(Waikiki Beach&Hotels行き)に乗り、カラカウア通り+ワイキキ水族館前(Kalakaua Ave + Waikiki Aquarium)で下車してください。
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・ワイキキ・トロリーの場合
グリーンラインに乗り、ワイキキ水族館前で下車してください。
見どころはハワイ固有生物の展示
意外に知られていませんが、ハワイに生息する海洋生物の約3割がハワイ固有種、つまりハワイ以外では見られない稀少な生物なのです。そういった珍しい生物が数多く見られるのが、この水族館の魅力。中でも目玉はやはり、ハワイアン・モンクシール! NOAA(米海洋大気庁)によると、ハワイ諸島全体では約1,400頭、主要な島々では約300頭しか生息していないとのことです。
他にも、生きている貝としては世界一巨大なシャコ貝、ミニチュアの龍のようにも見えるシー・ドラゴンなども観られますよ。
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携帯のアプリで、無料の音声ツアーが楽しめる!
館内は、下記の通り12の展示ギャラリーに分かれています。
1.生きている珊瑚礁
2.南太平洋の海のコミュニティ
3.ジェリー・フィッシュ(くらげ)
4.ハワイの海のコミュニティ
5.珊瑚礁のハンターたち
6.タツノオトシゴの親戚であるシー・ドラゴンが展示されている「生物の多様性と環境への適合」ギャラリー
7.古代ハワイアンが使った釣り道具やいけすを再現した水槽などがある「海洋保護区域と保護活動」のギャラリー
8.かつては王室のためだけに養殖されていた食物魚スレッドフィン(ハワイでの呼び名はモニ)のギャラリー
9.コーラル(珊瑚)・ファーム
10.クラム(貝類)・ファーム
11.ハワイのサンゴ礁を再現した「エッジ・オブ・ザ・リーフ(珊瑚の端)」
12.ハワイアン・モンクシール
スマートフォンのアプリをダウンロードすると、日本語をはじめ各国の言語で展示内容の説明を無料で聞くことができます。館内では無料Wi-Fiも提供されていますので、旅行者もダウンロードに困ることはありません。スマートフォンを持っている方はぜひ利用してみてくださいね。展示内容がグッと分かりやすくなり、水族館のツアーがより楽しめますよ。料金支払い時にスタッフに尋ねると、該当のアプリを教えてくれます。
ダイバーが見る海の世界を再現!
「南太平洋の海のコミュニティ」ギャラリーでは、鮮やかなグリーンの珊瑚など100種以上の珊瑚と熱帯魚が共存する水槽「ラグーンの共同体」や、世界一巨大なシャコ貝も含め、カラフルな海の世界が覗ける巨大な水槽「南太平洋の珊瑚礁」などが楽しめます。
「ハワイの海のコミュニティ」ギャラリーは、ココヘッド沖、カネオヘ湾など、ハワイ各地の海を再現した水槽が見もの。例えば、「波の荒いココヘッド沖の海底は珊瑚礁はなく岩場、浅瀬で波も静かなカネオヘ湾は珊瑚礁が美しい」など、生物だけでなく海底風景も含め、ダイバーが海中で見るのと全く同じ海の様子が再現されています。
迫力満点の珊瑚礁のハンターたち!
天井まである巨大水槽を鮫やカマスなど大物がゆったりと遊泳する「珊瑚礁のハンターたち」ギャラリーは迫力満点。シアターのような座席でゆっくり鑑賞できるようになっています。中でも一番大きなグルーパー(フサカサゴ)は、体長8フィート(約2.44メートル)、重さ800パウンド(約360キロ)もあります。
ちびっ子もハワイの海岸に住む生物に触れられる!
外に出ると、まずはハワイの珊瑚礁を再現した「珊瑚礁の端」。ハワイの海岸で見つかる生物に実際に触れることもできるので、いつも遠足などの子どもたちが集まる人気のセクションです。ちびっ子もOKなのでぜひトライしてみましょう。
同じく屋外にある、アメリカ動物園&水族館協会の最優秀展示物賞である「ビーン賞」も獲得した「コーラル・ファーム」も必見! ここで養殖した5,000以上の珊瑚が世界各地の水族館や研究室に送られているそうですよ。
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ホアイロナに会おう!
そしてこの水族館の人気者に会えるコーナー!?雄のアザラシ、ホアイロナ(Hō‘ailona)くん。赤ちゃんの時にレスキューされ自然界では生きられないため、モンクシールの大使としてこの水族館にいます。
ハワイアン・モンクシールはハワイ諸島にしか生息せず、世界でも最も絶滅危惧に瀕しているアザラシと言われています。年々減少傾向にありましたが、アメリカ海洋大気圏局の保護により過去3年間で1,200頭から1,400頭ほどにまで増えているそうです。このまま少しずつ増えていくと良いですね。もしビーチなどで見かけても、触ったり餌を与えることは法律で禁止されていますので、近寄らずそっと見守りましょう!
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同水族館ではハワイアン・モンクシールに関する説明やQ&Aのイベントが毎日開催されています(英語)。イベントは毎日10時、12時、14時の時間帯に行われ(時間変更の可能性あり)、イベントの直前にお知らせのアナウンスも入ります。場所はホアイロナがいる水槽の前です。
続いて、ホアイロナのショー(と言っても、歯を示すなど健康チェックを兼ねた内容で、曲芸などではありません)も実施されているので、時間が合う方はぜひ最後までご覧くださいね。
ナイト・ツアーや水族館の裏側が観れるツアーも人気
ワイキキ水族館では下記以外にも、年間を通じて様々な教育プログラムを実施しています。子どもも参加できる人気のプログラムをご紹介しましょう。
★ワイキキ水族館のアクティビティ&クラス
1.アフタヌーン・アット・アクエリアム
水族館員と一緒に楽しい学習のアクティビティ。
日時:毎週水曜日、15:00
料金:入館料を払った人は無料
場所:アクアカルチャー・デックの前に集合
2.ビハインド・シーン・ツアー
水族館の裏がみれるツアー。子どもは7才以上で大人同伴のみ参加可。
日時:毎週金曜日、15:00
料金:大人ひとり$16、子どもひとり$10
3.ハワイアン・リーフ・アニマル
ハワイのサンゴ礁に生息するサンゴやヒトデなどに触れながら学べるアクティビティ。
子どもは4才以上で参加可能。
日時:2019年1月までの毎週木曜日、10:00
料金:水族館の入館料+$2
4.アクエリアム・トップ5
巨大なシャコやワイキキ水族館内の珍しい魚などについて学べるアクティビティ。
日時:2019年1月までの毎週水曜日、正午12:00
料金:入館料を払った人は無料
5.エクスプローリング・ザ・リーフ・アット・ナイト
夜に活動するタコやカニなどを、実際にビーチで探し観察するアクティビティ。子どもは6才以上で大人同伴のみ参加可。濡れても良い格好で参加すること。
日時:2018年12月20日(木)18:30-20:30、2019年1月4日(金)19:00-21:00
料金:大人ひとり$20、子どもひとり$15
【注】上記内容やスケジュールは変更になる可能性があります。詳細は公式ウェブサイトもしくは水族館に直接お問い合わせください。なお、アクティビティは人数が限られますので予約をおすすめします。予約は下記のEメールもしくは電話にて可能です。
メールアドレス:reservations@waquarium.org
電話:(808)440-9011(ワイキキアクエリアム教育課)
受付時間:月〜金曜日、8:00-14:30
可愛いグッズがいっぱいのギフトショップ
水族館を入ってすぐ左に、ハワイを代表する人気の魚「フムフム・ヌクヌク・アプア・ア」のぬいぐるみや子ども服など、海の生き物をモチーフにデザインされた可愛いグッズが販売されています。ハワイ旅行の記念にもなるお土産がたくさんありますので、最後にぜひ立ち寄ってみてくださいね!
◎ワイキキ水族館
Waikiki Aquarium
住所:2777 Kalakaua Ave Honolulu, HI 96815
電話:(808)923-9741
開園時間:9:00-16:30、※感謝祭の日9:00-14:30、元旦(1月1日)11:00-16:30
休園日:ホノルルマラソンの日、クリスマス(12月25日)
入館料:大人(13才以上)$12、子ども(4-12才)$5、幼児(3才以下)無料、シニア(65才以上)$5
※18才以下の子どもの入館は成人が同伴している場合に限られます。
駐車場:水族館の前に数台駐車可(2時間まで無料)。またはカピオラニ公園沿いのコインパーキングにも駐車可。
ウェブサイト(英語):http://www.waikikiaquarium.org/
所要時間:早い人で1時間前後、ツアーを聞きながらゆっくり回る場合は1~2時間は必要。
メモ:館内は冷房完備。外にはピクニックが出来る程度のパークがあり、季節によっては野外コンサートなども催されています。
いかがでしたか? 貴重なハワイアン・モンクシールにも会えますので、子ども連れの旅行者はぜひ検討してみてくださいね!
(2018年12月更新)
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