あっという間に8月も後半になりましたね。ハワイでは学校の秋学期が始まりました。常夏と言われることが多いハワイですが、秋になると気分は一新。なんだかのんびりしていた夏を取り返すように、様々なイベントなどが行われ、忙しくなります。
先日、福岡県の社会科の先生たちのグループにお招きいただき、一緒に「ホノウリウリ」を訪ねてきました。私にとっては、4年ぶりの再訪となります。ホノウリウリとは、第2次大戦時の日系人収容所跡地で、現在は国定史跡となっています。
第2次大戦中、敵国である日本人の血を引く日系人たちは、強制収容所に入れられてしまいました。米本土では12万人の日系人たちが、家を追われて過酷な収容所に送られました。ハワイではあまりにも日系人の人口が多かったため、全員を収容と言うわけにはいかなかったのですが、日系社会のリーダー的存在の人々が州内5ヵ所の収容所に送られました。その中の最大のものがホノウリウリなのです。
今は草に覆われたホノウリウリ。その昔は「地獄谷」と言われていたそうです。以前訪ねたときは、草を分け入って、随分と中の方まで入りましたが、現在は整備された道のところにだけ行けるようになっていました。日本文化センターの方々のお話を聞きながら、今は長閑なこの場所で、たくさんの人々が家族と離され、大変な苦労をされたのだと思うと、今の平和に感謝するとともに、二度と同じような歴史を繰り返すわけにはいかないという気持ちが、とても強いものになりました。
現在は国定史跡となったホノウリウリ。整備が進むと、旅行者の方も訪ねることができるようになるはずです。のんびりとしたハワイで、このような歴史があったことを知ることも大切ですよね。
<平和のためにも歴史を伝えていきたい... 明子>