ハワイのレイと文化のおはなし
●おめでたいシーンに欠かせないアイテム
たとえば誕生日や結婚式で、たとえばパーティでホストがゲストを迎えるときに、学生ならば卒業式に。女性、男性に限らず、ハワイのそんなおめでたいシーンに必ずと言っていいほど登場するのが、「レイ」です。ハワイの人々にとって身近なものであり、ハワイを代表する文化の1つなんです。
それを象徴するのが「レイ・デー・セレブレーション」というイベント。労働者たちが日本を含め世界各地でさまざまな活動を行う5月1日の「メー・デイ」が、ハワイではレイの伝統文化をたたえる日「レイ・デー」と呼ばれているんです。
もう80年以上も前から5月1日は毎年、ホノルル他ハワイの各地でレイのイベントが行われています。そんなイベントの中で、ワイキキのホノルル動物園の横にあるカピオラニ公園で開催された「レイ・デー・セレブレーション」に出かけてきました!
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●カラフルでキュートなものからシンプルでクールなタイプまで
レイといっても、カラフルな色のハイビスカスを使ったものだけでなく、その種類は実にたくさん。生花だけをゴージャスに使ったもの、そこにフルーツやグリーンの葉をブーケのように組み合わせたもの、リボンで作ったもの、などなど。ココナッツの殻やココナッツの葉を編みこんだものなどシンプルなものは男性用のようです。
緑の芝生が広がる公園内にはたくさんのブースが設置され、そんなさまざまなレイ作りに誰もが無料で参加できるとあって、私もさっそく挑戦。針と糸を使って、プルメリアの花びらをひとつひとつつないでいきます。所要時間たったの約10分。手首にくるっと巻けるミニレイが完成!
首にかけて胸元を飾るほかに、頭にのせたり、帽子に飾ったり、手首に巻いたり。大人もちびっ子も犬も(?)イベントに集まった人たちみんなが、キュートなレイを身につけてのんびりこの1日を楽しんでいましたよ。
レイ作り以外には、地元の小学生や人々が個々に作ったレイが展示されて人気投票を行うコンテストが開催されたり、ハワイの文化を人々に伝える「レイ・デー・クイーン」が登場したりと、朝から1日中レイづくしでこの日が終わりました。
ひとつひとつの花びらを丁寧につないでいくレイのように、ハワイで古くから大切にされているこの文化と人々の思いが後世にもずっとつながれていくのでしょうね。
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(2012年5月更新)
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