ディナーショーやフラダンス、ディナークルーズ… その他にも、ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい。このコーナーでは、ハワイ旅行をもっと楽しくしてくれるアクティビティ情報を順次、ご紹介します。
ダックツアー
大きな黄色い物体の正体は… |
■黄色い物体の正体は…? ワイキキを歩いていると、街中に突如現れる黄色く大きい物体。みなさんの中にも一度は遭遇した方もいるのでは? 実は、あの大きな物体の名前は「ダック(DUKW)」。陸の上では車として、水中ではボートとして走行可能な水陸両用車なのです。今回はそのダックで行く「ダックツアー」をご紹介します。
「ダック」は、今から62年前の1943年に実用が開始されたGM(ゼネラル・モーター社)製の水陸両用車。水の中も、陸の上も自由自在に走ることができる世界で初めての水陸両用戦闘車両として、当時1500台ほど作られました。機関銃も搭載できる、全長9.3m、高さ2.65m、幅2.45mの大きな車体のダックは、現在の黄色くかわいらしい外見からは容易に想像できませんが、実は太平洋戦争でも活躍したことがあるそうです。しかし、終戦後はそれまでの戦闘車両としてではなく、観光用や漁船として使用されるようになり、今では世界各地で約30台がその長所を活かした活躍をしているそうです。ちなみに大阪でも川の清掃車として1台が使用されているとのこと。その特色を活かした様々な用途で使われているんですね。 |
ダックの後ろにある階段を上って、ダックツアーの始まり |
■好きな席を確保してツアーを満喫 ツアー当日、指定された場所で待っていると、ダックが姿を現します。なにぶん車体が大きいダックですから、小さな道は入れません。ワイキキの主要ホテルでの送迎となりますので、ツアー申し込みの際に指定された場所に時間の余裕を持って集合しましょう。さて、指定された場所にダックが到着したら早速乗り込みます。車高が高い上にドアがないので、一体どこから、どうやって入るのかと迷ってしまうかもしれませんが、心配ご無用! 昇降口はちゃんと後ろにあります。ドライバーが階段をおろしてくれるので、それを上って席についてください。席はすべて自由席。前に座ってドライバー気分を味わうもよし、後ろに座ってゆっくりと景色を楽しむのもよし。自分の好きなところに座って、ツアーを思う存分満喫しましょう。 |
ダオアフ島に3人しかいないエリート・ドライバーの1人、ステファンさん |
■ダックのドライバーはエリート集団?! 陸上走行では時速50マイル(約80Km)、水上走行では時速6.4マイル(約9.6Km)のスピードが出せるダックですが、ツアーでは観光を楽しめるように、ゆっくりと安全に走ってくれます。さらに、速度だけでなく、ダックツアーは様々な面から安全にも配慮されています。例えば、ダックのドライバーはオアフ島に3人しかいないというエリート・ドライバー。ドライバーは、車と船舶のライセンスを個人用、観光用とそれぞれ1つずつ計4つと、事故などの緊急事態に備えた無線のライセンス、そしてライフセーバーのライセンスと、なんと合計6つの免許を保持していなければなりません。この全ての免許を持っている人でなければダックのドライバーにはなれないのですから、エリート・ドライバーと呼ばれるのも納得です。このように安全にも十分に配慮されているので、安心してツアーに参加することができます。また、道中は日本語のガイドさんがダックから見える観光名所や、ハワイならではの植物など丁寧に、かつ楽しく案内してくれますので、シャッターチャンスを逃さないようにカメラの準備もお忘れなく! |
雄大なダイヤモンド・ヘッド。シャッター・チャンスを逃さずに! |
■雄大なダイヤモンド・ヘッドを写真に! さて、ダックに乗り込み席に着いたらいよいよ出発。ワイキキ・ビーチを右手に見ながらカラカウア通りを抜け、カイマナ・ビーチ沿いに少し走ると、雄大にそびえるダイヤモンド・ヘッドが目の前に。 ワイキキのホテルに泊まっていると、せっかくのダイヤモンド・ヘッドもビルの陰に隠れてしまって見えないこともしばしばですが、こうやってまじまじと見るとやはり大きいですね。そして、ここは最初の写真スポット。ゆっくりと走っているので結構きれいに撮れます。ぜひ一味違うダイヤモンド・ヘッドをカメラに収めてくださいね。 |
ラナイ島からマウイ島まで見えるかな? |
■他島が見える絶景ポイント そして、しばらくすると見えてくる、「ダイヤモンド・ヘッド展望台」。ここでは少しダックを停めて、ガイドさんがいろいろな案内をしてくれます。この展望台からは、お隣のモロカイ島、そして視界がよければ、ラナイ島、マウイ島まで見えるのですが、ここは意外とオアフ島に住んでいる人も知らない絶景ポイント。青いきらきら光る海に遠く浮かぶ島々… なんともいえない美しい景色に思わずシャッターを切らずにはいられないのでは? ツアーに参加する日が快晴で、ラナイ島、マウイ島まで見えることを祈りましょう。 |
有名人の別荘もたくさんあるカハラの住宅地 |
■高級住宅地「カハラ」には有名人の別荘が一杯?! ダックはその後「カハラ地区」を通ります。ここは、言わずと知れたハワイ一の高級住宅地。数億円は軽くするような素晴らしいお屋敷が建ち並んでいます。そしてここには、アメリカのみならず、日本の有名人もたくさん別荘を持っていて、ガイドさんが事細かに紹介してくれます。「あの人も?」、「この人も?」と、あまりの多さに、やはり世界有数のリゾート地を誇るハワイならでは、と思わず納得してしまうこと間違い無し。詳しくはぜひツアーで案内してもらって下さい。また、カハラ地区を抜ける頃には、石原裕次郎さん夫妻が結婚式を挙げたとして有名な教会の前を通過します。意外と小ぢんまりとしたたたずまいで、すぐに通り過ぎてしまいますので、写真を撮りたい方は前もって準備しておくことをお勧めします。 |
ダックが車からボートに大変身。ツアーも最高潮に達します |
■いよいよダック入水! アイナ・ハイナ、ニウ・バレーの街を過ぎたら、目の前に広がるのはココヘッドを従えたハワイカイの海。パラセイリング、ジェットスキーなどマリンアクティビティを楽しむ人たちを沖の方に見ながら、いよいよ入水です! ドライバーがギアを入れ替え、海の中にゆっくりと入り、モーターが動き出したら、ダックは車からボートに大変身。ガイドさんの合図とともに、ツアー開始の際に配布される黄色いダックのクチバシ型の笛を鳴らします。「グワッ、グワッ」というダックの鳴き声を再現するこの笛を吹けば、気分も最高潮! |
ハワイカイの海上を気持ちよく進んで行きます |
■運がよければカメも! 陸の上では車高が高いダックですが、水の中に入ると車体の3分の2は沈むので、水面がかなり近くに感じます。運がよければカメを見ることもできるので、よく目を凝らして海を見てみましょう。ただし、はしゃぎすぎて落ちないように。また、このハワイカイの海は風が強いことでも有名なので、帽子やメガネなどが飛んでいかないように気をつけましょう。去年はこのダックツアーに参加して、あまりの風の強さに「カツラ」が飛んでしまった人もいたのだとか。真相のほどは分かりませんが、そのくらい風が強い場所なのです。さて海から上がると、またダックはボートから車にギアチェンジをし、終点ココマリーナに向かいます。ココマリーナでは少し休憩した後、ダックツアーだけの人はシャトル・バスでワイキキに戻る事になります。またダックツアーの後にハナウマ湾やマリンアクティビティを予定している人は、そこからそれぞれの場所へ移動となります。いずれも、係りの人の指示に従って、バスに乗り遅れないように注意して下さい。
ツアーは午前8時と10時の回の1日2回ありますが、ダックツアーだけの場合はどちらもお昼前にはワイキキに到着します。時間を有効に使えて、さらに、ちょっと他では味わえない一味違う観光と、ハワイの海でのクルージングの2つを同時に楽しめる、一石二鳥のダックツアーをぜひ一度お試しください。 |
●ダックツアー 集合場所:お客様ホテルもしくは最寄りのホテル ツアー時間:午前8:00〜10:00、午前10:00〜12:00の1日2回
主催会社:ハワイアン・オーシャン・プロモーションズ 電話:(808) 396-1600 FAX:(808) 394-0081
(2005年5月取材、2006年3月データ更新) |
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