ディナーショーやフラダンス、ディナークルーズ… その他にも、ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい。このコーナーでは、ハワイ旅行をもっと楽しくしてくれるアクティビティ情報を順次、ご紹介します。
ハレアカラ山で見る星空&日の出ツアー!
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マウイ島にある標高3055メートルのハレアカラ山はハワイ語で「太陽の家」を意味し、古代ハワイアンが聖地として崇めていた神聖な山です。最近では、パワースポットとしても脚光を浴びるようになりました。パワースポットとは、スピリチュアルな意味で地球の良いエネルギーを強く感じることができる場所のこと。ハワイのパワースポット初体験のハワイの歩き方編集部員、カオリが「神秘的な自然のエネルギーを体全身で感じてみたい」という思いを持って、「プアラニ・アドベンチャーズ」が催行する「ハレアカラで見る星空&日の出ツアー」に参加しました。
■ハレアカラ山の3つの顔を見てスピリチュアルなパワーも3倍!? |
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■いよいよ聖地、ホワイトヒルを目指してトレッキング 頂上地点から今度は念願の朝日を見るために、ホワイトヒルと呼ばれる場所を目指します。ホワイトヒルは200メートル程の小高い丘のような所で、その小高い丘全体がヘイアウ(神殿)であり、古代ハワイアンが儀式を行ったり祈りを捧げる場所として使われていました。ホワイトヒルへは山頂から少し下った地点にあるビジターセンターから歩いて登ります。懐中電灯で足元を照らしながらゆっくりと進み、15分程度で頂上に到着。そこは周りにさえぎる物がなにもない、360度綺麗に見渡せるすばらしい眺め。頂上に登ってまもなくすると、絶妙なタイミングで辺りの風景が刻一刻と変り始めます。空全体が真っ暗から深い藍色のような色に変っていき、そこから東の空が赤く染まり始めると、日の出が近いしるし。今日は雲が多く、朝日が雲の中にいてなかなか出てきません。私の想像としては、雲ひとつない空の遠く遥かの地平線からまん丸な朝日がポコっと顔を出すとばかりに思っていました。しかし、心のなかの「私の思い描いていた感動の日の出が見られないよ〜!」という考えもどこへやら、雲の中にある太陽が作り出す幻想的な光と雲のグラデーションに目が奪われてしまいます。「なんて美しいのだろう」と、大自然が作り出す神秘的な光景を眺めながら、自然に対する畏れにも似た不思議な感情が沸き起こります。自然の美しさと言うのは、絵に描いたようなものだけではないんですね。人間が決して創り出すことの出来ない、神々しい光景が目の前に広がります。一日の始まりである日の出を見て私の体はエネルギーを得たのか、とてもリフレッシュした清々しい気分に。毎日こんなに清々しく一日が始まったらどんなに幸せだろう、なんて考えてしまいます。 |
日の出の強力な陽射しをバックに!
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真っ赤な朝焼けに空一面が染まっていきます
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雲がなかったらこんな美しいグラデーション
も見られません! |
■まるで別の惑星に来たかのようなクレーター内 日の出鑑賞を心行くまで楽しんだ頃には辺りもすっかり明るくなり、次はクレーターの中に入っていきます。ホワイトヒルを下りて、しばらく歩くともうクレーターが目の前に。細い一本の小道がクレーター内にはてしなく続いています。このツアーでは往復で20分程度歩くだけなので、普段運動不足の方でも大丈夫。折り返し地点となる場所からは、クレーター内や遠くに広がる山々、そしてその山にかかる雲が一面に広がる雄大な光景。ちなみに映画「2001年宇宙の旅」の最初のシーンはここで撮影されました。そんな風景に圧倒されていると、ヨッシーさんが「皆さん、話を止めて音がない世界を体験してみましょう」と言ってツアー参加者全員が一斉に話を止めます。すると、見事に無音の世界がそこに広がります。普段様々な音に囲まれて生活している私たちにとっては、これは筆舌しがたい全く初めての体験。風の音すらないので、まるで自分が月にでも来てしまったのではないかという感覚に陥ります。流れる雲以外、全ての物が止まってしまったかのよう。私はそこで目を閉じて、前に広がる自然を心の目で観じてみます。なんて静かで穏やかなのでしょう、それは自分の中にあるイライラした気持ちや不安な気持ちも静かに溶けてなくなっていくかのよう。体が自然と一体化して私の感情も中和されたという表現が合うかもしれません。そしてその感覚を体そのものが喜んでいるかのように、体の奥底から感動が湧き上がってきます。気が緩んだら涙がポロリと流れてきそうですが、周りに人がいるのでここはぐっとこらえます。こんな体験は生まれて初めて。今回のハレアカラツアーの中で、一番パワーを感じて感動したのはこの場所でした。そんな現実とかけ離れた体験をたっぷりと堪能した後、来た道と同じ道を戻ってトレッキングは終了です。他のツアー参加者が続々と列をなして歩き始めているというのに、私は「このままずっとここにいたいよ」、という後ろ髪を引かれる思いでしぶしぶその場を去るはめに。歩いている最中も、「今度はいつハレアカラに戻って来れるかな、ここで何もしないで一日中座っていたいよ」、なんてことばかり考えてしまいます。 |
この長細い道を一列になってトレッキング!
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クレーターの中は音一つしない世界
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水墨画のような風景に大感動
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■このツアーでしか体験できない意外な特典も!?
これだけ雄大な自然を目の当たりにすると、この感動の一瞬を写真に上手く収めたいと誰でも思いますよね。今回お世話になったツアーガイドのヨッシーさん、実はとっても写真を撮るのが上手なのです。絶景ポイントではツアーに参加した人達を次から次へと写真に収め、ポーズの決め方から立ち位置までトータルコーディネート。左の写真もクレーター内でヨッシーさんが撮ってくれたもの。モデルはハワイの歩き方編集部員なので、モデルの質の良し悪しはさておき、なかなかサマになっていますよね? この写真以外にも、今回の記事に載せた朝日をバックにした写真や、日の出を指差す写真などもヨッシーさんが撮ってくれたものです。いろんな所でポーズを決めて写真を撮ってもらえるので、モデル気分も味わえます。やはり上手な人が写真を撮ると、その違いは歴然! ヨッシーさんによる写真撮影もこのツアーの特典です。「ハレアカラ山で見る星空&日の出ツアー」は、クレーター内のトレッキング後、ビジターセンターで休憩を入れてからハレアカラ山を後にします。この頃にはお腹もペコペコ。ツアーは美味しいレストランで朝食をして終了です。 パワースポットと一言でいってもその感じ方は人それぞれ。私は、聖地として古代ハワイアンに崇められてきたハレアカラ山に登ってみて、なぜ彼らが車もない大昔に標高3055メートルの山を登ってまでここに来て、儀式を行ったり神に祈りを捧げていたのかが少しだけ感じ取れた気がします。ハレアカラ山を後にして下山する時、私は不思議と感謝の気持ちで心が満たされていました。自然の神秘を体感して世界観が少しだけ変わった、私にとってとても意味のあるツアーでした。
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(2006年11月取材)
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