Hatsumode in Hawaii
年明けを神社で清清しく迎えよう
一年の計は元旦にあり。毎年元旦には、その年の幸運や無事を願って、神社にお参りする人も多いことと思います。実はここハワイでも、初詣(初詣)はとても盛ん。家族揃っての初詣は、日系人の多いハワイならではのお正月の風物詩と言えるでしょう。ハワイの初詣は、日本とはまた趣が違います。気候も穏やかだし、ペットを連れてお参りする人もたくさん。カラフルでハワイっぽいお守りだってたくさんありますよ。
奇しくも2018年は、「元年者(がんねんもの)」とよばれる日本人移民の最初の一団が、ハワイに到着して以来150周年という記念すべき年。このお正月をハワイでお過ごしの方は、ぜひハワイの神社にお参りして、苦労を重ねながら今日のハワイの社会の礎を作り上げた日系移民の人々を偲んでみるのも良いのではないでしょうか? こちらの特集では、ワイキキからも行きやすいホノルル市内の神社2軒をご紹介します。
おすすめ神社その1:ハワイ出雲大社
沿革
まずは、チャイナタウン近くのノースククイ通りにあり、本格的な神社建築と大きな注連縄(しめなわ)が日本を思い起こさせる「ハワイ出雲大社」をご紹介しましょう。ここ最近はテレビ番組で取り上げられたこともあり、日本人参拝者も急上昇中。島根県にある出雲大社の分院として1906年に建立、今年鎮座111周年の由緒ある神社です。最初はダウンタウンのキングとベレタニア通りに挟まれた場所に神殿がありました。
1941年の真珠湾攻撃後、ハワイ出雲大社は大きな困難にさらされることになります。戦争により、日本にゆかりのある聖職者は日系人強制収容所に送られました。ハワイ出雲大社の宮王重丸宮司とその家族も、アメリカ本土の強制収容所に終戦まで抑留されました。その間に社殿は取り上げられ、教団も解散の憂き目に。戦後に教団を再建、社殿の返還をもとめ署名運動が行われますが、係争の末、教団に社殿が返還されたのは、1961年のことでした。その後、1968年にノース・ククイ通りにある現在地に移転。2006年にはハワイ出雲大社鎮座100周年記念大祭も行われました。
その後、1993年に「ヌシカンさん」こと天野大也宮司が着任。現在では初詣に1万人以上が訪れる、大人気の神社となりました。
初詣実施時間帯
2018年1月1日(月):深夜午前0時から夕方5時まで
2018年1月2日(火)と3日(水):午前7時から夕方5時まで
神社への行き方
バスでの行き方:ワイキキからは2番または13番でホテル&リバー通りの停留所で下車。もしくは19番、20番、40番、Bでベレタニア&リバー通りの停留所で下車。どちらも徒歩約5分。
車での行き方:ワイキキからはアラモアナ大通りに出てホノルル市ダウンタウンに向けて直進。ダウンタウンのアラケア通りで右折し直進、一方通行のサウス・ベレタニア通りを左折、2本先のヌアヌ通りで右折して次の角のサウス・ククイ通りを左折すると、まもなく左手前に見えてきます。ヌウアヌ運河に面しています。初詣時には、周囲に多数臨時駐車場が用意されます。
◎ハワイ出雲大社
場所:215 N Kukui St., Honolulu HI 96817
電話:(808)538-7778 (日本語でどうぞ)
■関連情報/ 「ハワイと日本、人々の歴史」第8回 ハワイ出雲大社のお正月
■関連情報/ 「ハワイで直撃インタビュー」第08回 ハワイの幸せ配達人、「ハワイ出雲大社」の天野大也宮司
■関連情報/ 最もハワイっぽいニューイヤーの過ごし方 5選
おすすめ神社その2:ハワイ金刀比羅神社・ハワイ太宰府天満宮
沿革
お次に紹介するのは「ハワイ金刀比羅神社・ハワイ太宰府天満宮」。2つのお宮が祀られていますが、社殿は一つ。実はここにはさらに多数の神様が鎮座しておられるのですが、そちらはあとで説明しましょう。こちらの場所はホノルル市内のカリヒ・パラマ地区にあります。H1 高速道路に面しており、目にしたことがある方も多いのでは? 建立は1920年。日本人移民、主に漁師の人々を中心にまずはハワイ金刀比羅神社が設立されました。翌年、キングストリートに社殿を建立。その後1930年に、白崎八幡宮、大滝神社を一緒に祀ることに。1932年には現在の地に移転しました。
ハワイ出雲大社と同じく、真珠湾攻撃後、同神社の磯辺宮司は日系人収容所に抑留されてしまいます。その後磯辺宮司は日本へ帰国。1950年になり、やっと敵国財産として没収されていた神社の敷地を取り戻すことができました。1952年には、福岡の太宰府天満宮を一緒に祀ることに、さらに稲荷神社、海津見神社、水天宮と勧請。ハワイでは戦後再建できなかった神社がたくさんあるため、それらの神様を一緒にお祀りしているというわけなのです。
1986年に新しく社殿ができ、1990年には神社の正式名が「ハワイ金刀比羅神社・ハワイ太宰府天満宮」となりました。
初詣実施時間帯
2018年1月1日(月):深夜午前0時から夕方5時まで
神社への行き方
バスでの行き方:ワイキキからアラモアナセンターまで出て、カピオラニ通り沿いからエクスプレスAに乗車。カパラマ運河近く、セブンイレブン前で下車し、川を背にキング通りを直進、5本目のKama Laneを右折した突き当たり。バス停からは約5分。
車での行き方:ワイキキからカパフル通りを直進しH1高速西方面へ。Houfhtailing(ハフテイリング)出口(20-B)で高速を出て、ハフテイリング通りを左に曲がり、1本目のオロメア通り(高速沿い)を左へ。そうすると右側にあります。駐車場が小さいため、初詣のときは近くの私立校「ダミアン・メモリアル・スクール」(1401 Houghtailing。高速の山側)に駐車することができますよ。深夜0時から午前3時30分、午前8時30分~午後4時には無料シャトルあり。
◎ハワイ金刀比羅神社・ハワイ太宰府天満宮
場所:1239 Olomea Street Honolulu, HI 96817
電話:(808)841-4755
ウェブサイト:www.e-shrine.org
■関連情報/ 「えりこのカレッジ・マム奮闘記・イン・ハワイ」第10回 ハワイの最もローカル的なニューイヤーの過ごし方!(後編)
■関連情報/ ハワイの神社でOTAKUサマーフェスティバル開催!
■関連情報/ 家族とペットの無病息災を祈願する、茅の輪くぐり開催!
絶対開運間違いなし! 2018年の運気を上げるお守りギャラリー
ハワイっぽいお守りは、自分用はもちろん、お土産やプレゼントにしても喜ばれますよね。ここではハワイ出雲大社と、ハワイ金刀比羅神社・ハワイ太宰府天満宮で見つけたお守りをご紹介。お守りにはそれぞれ用途がありますので、じっくり選んで決めるも良し、直感で自分に合いそうなお守りを選ぶも良し。ぜひチェックしてみてくださいね。初詣中はもちろん、普段も社務所でお守りを授けていただけます。
古いお守りはお炊き上げしてもらいましょう
新しいお守りを授かったら、今までの感謝をこめて古いお守りはお炊き上げしてもらいましょう。
皆様にとって、2018年が最高の年になりますように。ハワイから「ハウオリ・マカヒキ・ホウ!」どうぞ良いお年をお迎えください。
コメントを残す