ワイキキはもちろん、オアフ島を制したら、未知の魅力にあふれるネイバーアイランド(隣島)へ飛び出してみませんか? 極上のリゾート、どこか懐かしいオールド・ハワイ、ダイナミックな自然… ネイバーアイランドには新たな発見がいっぱいです。このコーナーでは、そんな素敵なネイバー・アイランドの魅力をお届けします。
モロカイ・ミュール・ライド
Molokai Mule Ride
 ミュール・スキナーと呼ばれるツアーのガイドが親切に案内します |
●ミュールと対面 モロカイならではのユニークなツアー「ミュール・ライド・ツアー(ミュールとは日本語ではラバ。オスのロバ、メスの馬の掛け合わせてできた動物)」に参加するため、午前8時、ミュール牧場に集合。フレンドリーなスタッフと簡単なチェックインを済ませて、外のいすで待っていると、朝食を済ませたばかりの元気なミュール達がやって来て初対面。まずここで参加者は、どのミュールに乗るのか割り当てられます。今日のミュール・スキナー(ミュール・ツアーのガイドはこう呼ばれる)のケアニニとダニーから、割り当てられたミュールの名前は「ティーダ」。とてもおとなしいメスのミュールです。ミュールにもそれぞれ性格があり、常に先頭に立ちたがるものもいれば、おとなしく後から着いて行くのを好むものもいるそうです。 |
 いざトレイルへ。目の前に広がるカラウパパの景色は最高! |
●いざ、トレイルへ! 牧場内で自分のミュールと写真撮影を済ませたら、いざトレイルへ。ここから、海上から500メートルもある崖を下って、カラウパパに向かいます。カラウパパとは、写真のとおり海に突き出た半島で、車道は通じておらず、約5キロのカラウパパ・トレイルの急坂を往復するしかアクセス手段がない秘境。さてトレイルは、何しろ500メートルもの落差があるので当然なのですが、いきなり最初から急な下り坂。動物に乗ることに慣れていないので、最初はおっかなびっくり。でも、ミュールはとてもよく訓練されていて、急に走り出したり、体を振ったりすることは一切なく、着々と急な崖っぷちのトレイルを降りていきます。そのうちだんだん慣れてきて、写真を撮る余裕も出てきました。それにしても、トレイルのテッペンから見るカラウパパの景色は絶景! そして、トレイルの途中では、野生のヤギの群れに遭遇したり、グアバの木を発見したり。時々、草を食べようとするミュールの手綱を引きながら、26回の折り返しを繰り返すと、ようやくカラウパパに到着します。トレイルの長さは約5キロ。そして所要時間は約1時間。崖の一番下に到着すると、そこには、美しい長いブラック・サンド・ビーチが広がっていました。 |
 ダミアン神父のお墓。悲しい歴史が繰り返されないことを祈ります |
●カラウパパの悲しい歴史 カラウパパ半島は、その昔ハンセン病患者の隔離場所だったということもあり、半島へのアクセスは現在でも制限されています。許可証は、ミュール・ライド・ツアーを通して取ってもらうことができます。半島に到着すると、すぐにダミアン・ツアー・バスに乗って、半島のガイド・ツアーが始まります。ツアーでは、美しい景色とは裏腹に、カラウパパ半島にまつわる悲しい歴史、そしてハンセン病患者を助けるためにその命をも捧げたダミアン神父の偉業を辿ります。約2時間にわたるガイド・ツアーは、ジャドパークでランチを取って終了します。 |
 再びミュールに載って出発! |
●ミュールに乗って帰路へ 再びミュールに乗って帰路につきます。今度は体の緊張が取れたのか、かなり楽チンのライド。周りの景色や、森の様子を見るかなりの余裕ができました。午後3時頃に、無事ミュール牧場に帰還。ミュール達は私たちを降ろすと、夕食が用意されている納屋へ一目散に直行。カウンターで、朝に撮影してもらった写真(有料)と、サバイバー証明書を受け取り本日のツアーは終了。 |
 牧場はこの山の頂上。少し肌寒いので上着などでの温度調整を! |
●歴史も学べるアクティビティ 今回参加したミュール・ライド・ツアーは、ミュール上からモロカイ島の自然や景色を楽しみ、そしてカラウパパ半島の歴史をも学ぶこともできる満載のツアーでした。ツアーには、ミュール・ライド、入場許可証料、ダミアン・ツアー、ランチと終了証明書が含まれます。ミュール牧場は、モロカイ島でも高い位置にあり、朝は多少肌寒いので、ライトジャケットを用意するといいかも。ミュールに乗っている間は、当然両手を必要とするので、バックパックかウェストポーチは必須。個人的には、ウォーターボトルやスナックを取るのにいちいち肩からはずさなくて良いウェストポーチが重宝しました。ランチは遅めの時間になりますので、ちょっとしたスナックを持っていくと良いでしょう。 |
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