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「福島を伝える」大和田新氏の講演会、大盛況で終了

投稿者: Akiko 更新日:2017年07月20日

Mr. Arata Owada Explained Fukushima's Current Situation with Animation "Munen"

■アニメーション「無念」のDVD、パロロ本願寺で借りられることに

2011年3月に東北地方を襲った東日本大震災とそれに伴う原発事故により大きな被害を受けた福島。その現状と課題を伝える、大和田新(おおわだ・あらた)氏の講演会およびアニメーション「無念」の上映会が、7月17日(月)と18日(火)にホノルル市内で行われました。大和田氏は元ラジオ福島のアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとしてラジオ、テレビ、講演会活動などで震災後の福島を伝える活動を各地で行っています。Myハワイ編集部はパロロ本願寺で行われた講演会に参加しました。

5時の開演後、まずはアニメーション「無念」が上映されました。無念は、原発事故で住民を助けに行けなかった浪江町消防団の物語です。このアニメは浪江町の町民有志「浪江まち物語つたえ隊」と広島市の「まち物語制作委員会」が紙芝居を基に作成したもので、原発事故直後の様子から、その後も続く風評被害や、様々な立場の人々の様子を丹念に伝えています。声の出演者のうちプロは一人だけ。あとは皆町民たちが演じています。

「福島県民は、地震、津波、原発事故、風評被害の4つの災害と闘っているのです」と、大和田氏。福島の人々の「震災関連死」の多さにも触れました。震災関連死とは、震災後の極度のストレスや持病の悪化、そして自殺などにより命を落とすことで、現在は直接死をうわまわり、そのペースは1日10人にも上るそうです。また、震災関連自殺者23人のうち、19人が福島県民だそうです。

このような状況の中、「震災関連死を止めることが復興の第一歩」であると大和田氏。「人間の心の復興をどうするか?」ということが、一番大きな課題だといいます。改めて風評被害がもたらす福島の人々の苦しみを知り、少しでも多くの人々に「無念」を観てもらえればと心より思った講演会でした。

こちらの無念のDVD(英語字幕付き)は、パロロ本願寺(732-1491:1641 Palolo Avenue Honolulu, HI 96816)にて借りることができます。

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