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ワイランドとハワイアン航空が壁画の所有権をめぐり対立

投稿者: Eriko 更新日:2017年08月19日

Hawaiian Airlines, artist Wyland in dispute over whale mural near Honolulu airport

■ホノルル空港のランドマーク的なクジラの壁画

 

ホノルル空港の側を通るとき海面からジャンプするザトウクジラの壁画を目にする方も多いと思います。その壁画の所有権をめぐりハワイ在住アーティストとハワイアン航空が対立しています。

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この壁画とは、1999年にホノルル国際空港(現在はダニエルイノウエ国際空港)の側ウアレナストリートにあるエアポートセンター・ビルに、世界的に有名なアーティスト・ワイランド氏が描いた35,000平方フィートの「ハワイアンザトウクジラ」と「ニューミレニアム」です。ワイランド氏が世界で最も大きなパブリックアートの一環として、30年間かけ世界17カ国に手がけている100の壁画のひとつでもあります。

エアポートセンタービルは、2016年5月にハワイアン航空が買収し改装工事をする予定です。改装後には双方が壁画の修復をする意向ですが、ワイランド氏は、新契約の際に会社側が壁画の著作権を取ろうとしていることに対し異議申し立てをしています。ハワイアン航空に権利を渡してしまうと将来壁画が壊されてしまうことを懸念しているからです。同氏は過去に同じようにしてワイキキのホテルに描いた壁画を失っています。

ワイランド氏は、「この壁画はハワイアン航空のものではなく、ハワイの人々のものだ。ハワイを訪れる人々はこれをアートとしてだけではなく、その背後にある自然保護のメッセージをも評価してくれるはず」と語っています。

ハワイアン航空側は、この契約は著作権の問題ではなく、修復の際のアーティストの安全に関わる免責同意書であると主張。しかし同社の総合弁護士によると、現時点ではこの壁画の著作権をワイランド氏が保持することは契約書に記載していないそうです。

オリジナルの壁画は、プロジェクトパートナーから一部サポートを受け、ほとんどはワイランド氏が時間や労力をささげ完成しました。ワイランド氏は今回も同じことが適用されるべきだと主張しています。

ホノルル空港エリアのランドマーク的なこの壁画、今後の展開が気になるところです。

(Hawaii News Now より)

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