The Kahala Hotel & Resort's Special Remember Maile Dinner
おいしくて、雰囲気も最高なレストランでの食事は、ハワイ旅行の醍醐味。でも、お店のチョイスには迷うことも多いのでは? そこで、このグルメ・レストラン情報では、Myハワイ(ハワイ歩き方)編集部が自信をもっておすすめする、味も雰囲気も最高なレストランをご紹介します。今回は特別編として、珠玉のリゾート、ザ・カハラ・ホテル&リゾートの50周年記念行事のひとつとして行われたディナー・イベント、「リメンバー・ザ・マイレ・ディナー」の体験レポートをお届けします! 一生に一度の豪華ディナーをザ・カハラで体験してきました●3人のシェフが夢の競演 ■関連情報/ ハワイ写真集 Vol.7-創業50年を迎えたザ・カハラ・ホテル&リゾート ザ・カハラがオープンしたのは1964年のこと。当時はカハラ・ヒルトンという名前でした。そのカハラ・ヒルトンを代表するレストランとして隆盛を極めたのが、マーティン・ワイス・シェフが率いる「マイレ・レストラン」(写真上)でした。 今回のディナー・イベント「リメンバー・マイレ・ディナー」とは、「マイレ・レストランの味を思い出すディナー」ということ。ザ・カハラのウェイン・ヒラバヤシ総料理長(下写真、左)にマーティン・ワイス元総料理長(右)、そしてカハラと提携するホテルオークラ東京内のフレンチ・レストラン「ラ・ベル・エポック」の山本克哉料理長(中)、と3人のトップシェフが競演し、ザ・カハラの粋を集めた一生に一度の素晴らしいディナーを提供してくれる、夢のようなイベントなのです。 リメンバー・マイレ・ディナーは、レストラン「ホクズ」で行われました。窓の外には太平洋が広がり、リゾート気分が盛り上がります。 まずは、山本シェフによる繊細なトマトウォーターのゼリーで包んだカニの前菜からスタート。「かわいい~っ!」思わず声が出てしまいました。真っ白なお皿の上には、透明なシート状のものにムースのような食感のカニが包まれたものが。その上にはキャビアとエディブルフラワーが美しくあしらわれており、さらに周りには柔らかな色合いの黄色とピンクのソースが水玉模様のように配されています。なんとこの透明なジェリー状のシートは、トマトジュースをゆっくりと漉してできたトマトウォーターで作られているんだそうですよ。プルッとかすかに弾力がある外側とふんわり柔らかい内側のコンビネーション。上品なカニとトマト、キャビアの風味がたまりません。味も食感も見た目も、すべてを大切に作られた珠玉の一皿でした。 このディナーにはワイン・ペアリングが付いてきます。お料理に合うワインを楽しみながら、ゆっくりと最高のディナーを味わう人々の華やかなさざめき、グラスを合わせる澄んだ音に包まれ、気分はどんどん盛り上がります。レストランの人々のサービスも素晴らしく、お料理が出てくるたびに丁寧に説明してくれるのも嬉しかったです。 2品目はワイス・シェフが伝統的な手法で作るフォアグラのテリーヌです。マイレ・レストラン時代のカハラの伝統を感じさせながらも、すっきりとライトでモダンに仕上げてあり、濃厚なフォアグラをとても美味しくいただくことができました。また水彩画のように美しい盛り付けも見事で、さっと筆ではいたような赤ワインのソースや琥珀色の小さな賽の目型のジェリーがまるで宝石のような輝きを見せていました。 次に登場したのは、山本シェフによるマリネしたサーモンのコンフィです。一見サーモンのお刺身のように見えますが、一口食べてみてビックリ! まるでクリームのように柔らかく、文字通り口の中でとろけるようです。生臭みはまったくなく、ひたすら上品なサーモンの美味しさが口に広がります。白ワインとともに味わうと、まったりとした風味が増幅され、思わずうっとりと目を閉じてその美味しさを舌と心に刻みつけました。山本シェフにお話をうかがうと、サーモンは低温のオリーブオイルでゆっくり、じわじわと時間をたっぷりかけて調理したものだとか。 ディナーはまだまだ続きます。続いては、ワイスシェフによるロブスターのテルミドールが登場しました。肉厚のロブスターとマッシュルーム、ソース、しゃきっとした部分を残したアスパラがえもいわれぬ素敵なバランスを作り上げています。プリッとしつつもふんわりと弾力のあるロブスターの歯ざわりが抜群で、思わず笑顔になってしまいます。 たくさんの種類のお料理が登場しますが、どれも上品な盛り付けで程よい量なので、お腹一杯になりすぎずちょうど良い按配です。新しい一皿が出てくるたびに、違った趣向が楽しめるし、ワインとのマッチングもそれぞれ違ったハーモニーを奏でるので、最初から最後までワクワクとした気分が続き、食の好奇心をしっかりと満たしてくれました。 いよいよ素敵なディナーも大詰め。食欲をそそる香りと共にテーブルに登場したのは、レモングラスバターを添えたサーロイン・ステーキでした。ステーキはどこまでも柔らかく、細かくたたいたレモングラスの風味が爽やかなアクセントを添えています。しっかりとコクのある赤ワインと一緒に楽しむと、もう夢心地の美味しさ。さすがにここまで来ると、心地よい満腹感に、まぶたも重くなってきます。といいつつも、しっかりと完食したのでした。 最後に登場したのは、素敵なデザート「クレープ・シュゼット」です。オレンジの香りが爽やかなクレープは、ワイス氏の手によるもの。カハラの伝統に裏打ちされた上品で大人っぽいデザートでした。リキュールが仄かに香り、添えられたシャーベットは口の中をさっぱりとリフレッシュしてくれました。食後のコーヒーと共に、一口サイズのプチフールも出され、徹頭徹尾、エレガントでセレブな気分が味わえる素晴らしいディナーでした。 トップシェフが3人揃ってのディナーはもう二度と実現しないかもしれませんし、ザ・カハラが50周年を迎えるのも今年だけ。文字通り「一生に一度のディナー」なのでした。ご馳走様でした! (2014年4月取材、5月更新) ●お店データ
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