このコーナーでは、現地在住の「ハワイの歩き方」編集部が集めたハワイ暮らしに役立つ情報をご紹介します。ハワイでの滞在や生活に、もちろん旅行者にも役立つ情報が満載です。
ハワイの銀行を攻略 1
短期間の滞在ならともかく、ハワイに中、長期滞在したり、またはハワイ移住ともなると現地でのお金の管理の仕方を考えなければなりません。方法はいろいろとありますが、現地の銀行を使うのが一般的でしょう。今回は例としてハワイにある日本語の通じる銀行、セントラル・パシフィック・バンク(CPB)を使って、ハワイ旅行やハワイ滞在、移住を予定している方が知っていると便利な銀行の基本的な使い方を説明します。実際の口座の開き方はこちら、その他の情報についてはこちらを参照してください。今回は知っている人には当たり前、知らない人にとっては知らないことだらけのチェッキング口座について主に説明します。 |
■チェッキング口座 アメリカの銀行に預金をする場合、一般的に以下の3種類の預金タイプがあります。 ◎チェッキング口座(Checking Account)、当座預金、決済用預金口座 ◎セービング口座 (Saving Account)、普通預金口座 ◎CD(Certificate of Deposit)、定期預金
上記の口座の中で日本人にあまり馴染みのないのがチェッキング口座でしょう。チェッキング口座は小切手やデビットカードなどによる支払いのための口座です。アメリカでは大きい金額の現金を持ち歩くことは一般的に少ないので、日本にいるときのように数百ドルもの現金を持ち歩いていると驚かれ、時に強盗にも狙われかねません。また観光客慣れしていないお店では$20以上の紙幣を受け付けないことも多いので(あまり使われていないので偽札と疑われることも)、札束を持ち歩くのでもない限り必然的に小額の現金を携帯するようになります。また日本で一般的に行われている定期的支払いの自動口座引き落としや直接の口座振込みもあまり行われません。公共料金などの支払い等はパーソナル・チェック(個人小切手)、買い物などはカード(デビット・カードやクレジットカード)で行う人が多く、それらはチェッキング・アカウントから引き落とされます(クレジットカードの場合は後にチェック等で支払い)。支払い専用口座と考えられるので利息はまったくないか低めです。チェッキング口座といっても各銀行でいろいろな種類を取り扱っているのでライフスタイルに合わせて選ぶことができます。(詳しくはこちらを参照。)チェッキング口座を開設する際にはたいてい小切手(パーソナル・チェック)とデビットカード機能を持つキャッシュカードを発行してもらいます。 |
■個人小切手の書き方
ここで、パーソナル・チェック(個人小切手)の書き方について説明します。パーソナル・チェックは左上に口座名義人の名前と住所、その右に支払い日を書きこむ空欄(例:10/30/2007)、その右にはチェックの通し番号があります。名前と住所の下にPay to the order of ___________________とありその右が空白になっているので支払先の名前を書き入れます(例:Macy’s)。その右には数字で書き込む支払い金額があり$__________(例:30.09)、支払先名を書き込む欄の下も空白になっていてその右には__________Dollarsとあるので空白には文字で金額を書き入れます(例:Thirty and 09/100)。その右の空欄には必要な場合何の支払いか書き込めます。その更に右にはただの下線が引いてあるだけなのですが、そこは署名欄です。これらの欄すべてに記入し、お店などの場合は身分証明書(パスポートなど)を提示します。普通はお店がチェックを預かりますが、ペーパーレスのお店では画像をスキャンして実際のチェックは返してくれるところもあります。返却されたチェックは記録のため大切に保管しておきましょう。いつ誰にいくらチェックで支払いをしたかについては個人で管理する必要があります。普通チェックをオーダーすると覚え書きノートのようなメモ帳が付いてくるので、そこに詳細を書き留めます(チェック番号/日付/支払先又は詳細/支払い金額/手数料の有り無し/受け取り金額/残高、等の各欄があります)。チェック一枚毎にカーボン紙(複写紙)がついているものもあるので、チェックをオーダーする際に選択をすることもできます。このタイプだとチェックを書く度にメモを取らなくてもすみます。 |
■チェックにある番号の意味とは?
チェックの一番下にはたくさんの数字が並んでいますが、それらの数字は3つのグループに分かれています。最初の9桁のグループが転送番号(トランジット・ラウティング・ナンバー)又はABA番号と呼ばれる銀行のコード(例:CPBの番号は121301578)で、これは銀行を特定し、そのチェックがアメリカ全土どこで使われてもそれがどの連邦準備銀行管轄のどこの銀行のチェックかを識別するために使われます。またこの番号はその銀行に送金する時などに送り先銀行特定のために聞かれる番号でもあります。真ん中のグループは口座番号で、最後のグループはそのチェックの番号になります(順番は銀行によって変わることもありますが転送、ABA番号は最初の9桁です。) チェックの右上にある通し番号の下の小さな番号はABA銀行番号(ABAトランジット・ナンバー)といいます。最初の1-3桁の番号は銀行の所在地を表し、ハワイの番号は59番になります。その隣は支店番号、斜め線の右側にある4桁の番号は転送番号の最初の4桁と同じ番号になっています。 |
■ハワイでキャッシュカードを作る
セントラル・パシフィック・バンク(CPB)ではチェックカードといって、デビットカードとしても使えるキャッシュカードが発行されます。VISAカードのマークがついていますが、これはVISAの使えるお店ではどこでもデビッドカードとして使えるという意味で、クレジットカードではありません。使い方は簡単で、カード読み取り機に通した後に暗証番号を入れるだけです。お店によってはその後にキャッシュバックといって、$20単位で支払いと同時にお金を下ろすことができる場所もあります。アメリカの金融機関のキャッシュカードは海外でもPLUS、STAR、CIRRUS、MAESTROなどの銀行ネットワーク加盟ATMで使えます(CPBのチェックカードはPLUSとSTAR加盟ATMで使えます)。 |
■ハワイでATMを使う
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●セントラル・パシフィック・バンク ◎ワイキキ・ショッピングプラザ支店 ホームページ(日本語):www.cpb-jp.com (2008年3月取材) |
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