このコーナーでは、現地在住の「ハワイの歩き方」編集部が集めたハワイ暮らしに役立つ情報をご紹介します。ハワイでの滞在や生活に、もちろん旅行者にも役立つ情報が満載です。
知っていると便利なハワイの銀行、基礎知識! 2
前回は、ハワイの銀行「セントラル・パシフィック・バンク」を例に挙げてチェッキング口座について説明しましたが、今回はセービング口座、CD、その他のサービスなどについて説明します。 |
■セービング口座 |
■CD
長期でも利率が1パーセントに満たない日本の定期預金と比べて、2パーセント台のアメリカの定期預金の利率(*2008年4月現在)はいくらか有利になっています。日本と同じく定期預金は金額と期間によって利率が決まります。ハワイの銀行では時期によってはキャンペーンがあって高めの特別利率で定期預金を開設することもできます。CDの満期日から一定期間内にその預金をどうするか決める猶予期間があって、その間に希望する手続きをしないと場合によっては自動的に一般利率の定期を前回と同期間続けることもあります。 |
■利率とAPR
CDなどを開設する際に利率としてInterestとAPR(Annual Percentage Yield)がパーセントで表示されていることがあります。両方とも同じ口座に対する利率なのに数が違うことに疑問を持つ方もいると思います(APYのほうが高くなっています)。簡単に言うと、この差は複利による利率の上昇です。(説明は少々ややこしいので読むのが面倒だったら下の例を見てください。) 利息には利子が支払われる際に利子が元金に加われない単利と元金に加われる複利があり、利息払いが年単位以下の複利が使われる場合にInterestとAPYの違いが生まれます(単利の場合はInterest=APYです)。預金が複利で運用されると一定期間ごと(日毎/月毎/四半期毎)に利息が支払われます。複利の場合は最初の期間が終わると利息が元金に加わるので、その次の期間は元金+最初の利息が合わさって新しい元金になり、その金額に対して同じ利率が付くことにより2回目の利息は最初の利息よりも多少多くなります。そして1年が経過すると最初預けた元金に対する利子は結果的にInterestよりも多くなります。 <例> |
■APYとAPRの違い
金利に関してよく耳にするAPY (Annual Percentage Yield)とAPR(Annual Percentage Rate)という二つの似た言葉がありますが、このどちらを使うかはシチュエーションによって決まります。二つとも利率なのですが、APYは上記のように預金などに関して使われ、APRはクレジットカードやローンなどお金を借りる場合に使われます。またAPYは上記のように複利を含めて計算されていますが、APRは含みません(月1パーセントのローンの場合、APRは1パーセントx12ヶ月=12パーセント)。 |
■アメリカの銀行の口座明細書
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●セントラル・パシフィック・バンク ◎ワイキキ・ショッピングプラザ支店 ホームページ(日本語):www.cpb-jp.com (2008年4月取材) |
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