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人気連載「ハワイ島写真日記」

第7回 ハマクア・コースト・ドライブ

投稿者: Kaori 更新日:2013年07月17日

三谷かおりのハワイ島写真日記

ハワイ島写真日記  第7回 ハマクア・コースト・ドライブ

アフリカンチューリップが咲き乱れる、ハワイ島の風景

7月4日(アメリカ独立記念日)の祭日ムードも終わり、夏真っ盛りの今日この頃。さんさんと降り注ぐ太陽の光に草木はぐんぐんと伸び、庭の草花から森の山奥まで、すべてのものに命がみなぎっている。この写真は、ハワイ島の東側、ヒロとホノカアの間のハマクア・コーストで捉えた風景。燃えるようなオレンジ色はアフリカン・チューリップの花だ。(チューリップに似た形状の花なのだが、見上げるような大木に咲くので、さすがに同類ではない)。ヤシの木も切り立った山肌に張り付くようにびっしりと茂っている。ツヤのある葉が風にそよぎ、光を反射して眩しく輝くのは、ヤシが笑いながら手を振っているようにも見える。ところで、ヤシというとココナッツが実るものと思いがちだが、それはココヤシという種類のみ。それ以外にも200種類ぐらいのヤシがハワイにはあるのだそうだ。

ハマクア・コーストを走るハイウェイ19号線は、片手に海、もう一方に写真のような熱帯雨林を眺めながら走る、気持ちのよいドライブ・コースだ。頻繁に現れる渓谷には背の高い橋が渡され、時折、緑の間から滝も垣間見える。このハイウェイ、もともとは砂糖きび列車の線路だったのを、車道に舗装し替えたのだという。道が山に添ってくねくねせず、谷に高架橋を渡してほぼまっすぐに作られているのはそのせいだ。ヒロから20マイルほど北のラウパホエホエという街に、当時の停車駅も残っていて、ここは今、トレイン・ミュージアムという可愛らしい博物館になっている。駅前の歩道は昔のプラットフォームをそのまま再利用していて、よくみると、なるほど、他よりも一段高くなっている。

ハイウェイの左右には谷添いに、いわゆる旧道がところどころ繋がっていて、たまに通ってみるのも楽しい。こんな道を通ると、谷奥に向かってカーブを曲がったとたん、突然ジャングルの中ということがある。とはいえ、道はきれいに整備されているから安心。ツリートンネルの間を縫うように走るのは気持ちのいい体験だ。ほんのちょっとハイウェイをはずれただけで、こうも身近に(しかも安全に)大自然を感じることができるのはハワイのよさかもしれない。

一番ポピュラーな“旧道回り道”は、ヒロの北8マイルから海側に折れる4マイル・シーニック・ルートだろう。途中に植物園や、可愛いスムージーショップもあって、寄り道ドライブには最適だ。ハワイ島の東側を訪れる機会があったら、こんな森林浴ドライブも予定に入れてみてはいかがだろう。

(2013年7月更新)

三谷かおり

ハワイ島在住のフリーランス・ジャーナリスト。日本で数々のムック、雑誌企画等をプロデュースした後、1999年博多よりハワイに移住。現在は著述家、カメラマン、メディアコーディネイターとして日米の雑誌やTV番組等の制作に携わる。プロデュースしたムックに『九州の宿』『美味本(おいしんぼん)』『九州冒険王』(プランニング秀巧社刊)など。撮影・著述ではエスクワイア、クレア、エココロ、アンアン、エル・ジャポン、ハーパス・バザー、素敵なフラスタイルほか多数。
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三谷かおり

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3 responses to 第7回 ハマクア・コースト・ドライブ

  1. グーチャンさま、確かにハワイ島の道は、皆飛ばしますからね~。次はぜひゆっくりと行ってみて下さいね。

  2. 3回ハワイ島に行き3回ともヒロ宿泊、いつも昼頃ヒロ空港に到着しホテルに荷物預けて、ホノカアまでドライブしますが、19号線55マイル以上で車運転余裕が無く景色見てません、この次行くときは、ゆっくり見ながらホノカアまで行きたいです

  3. 緑深いハワイ島の景色…オアフに比べて、特にヒロ側は緑の勢いがすごいです。写真を見てるだけでマイナスイオンを浴びたような気分になりますネ!

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