"Go for Broke! ~Memories of Hawaii Japanese~" Screened at Hawaii Convention Center
■日本人にこそ知って欲しいハワイの歴史
昨日、ホノルルフェスティバルの一環として、松元裕之監督のドキュメンタリー映画「Go For Broke! ~ハワイ日系2世の記憶~」が、ハワイコンベンションセンターで上映され、松元裕之監督も来場しました。また、会場には、この映画で取り上げられている、第100歩兵大隊、第442連隊戦闘団などの日系2世の退役軍人(ベテラン)の方々の姿もありました。 松元監督はNPO法人NAC-Jを主催。ハワイの日系2世の苦難の歴史を映画化し、日本の人々にも知ってもらいたいと広報、啓発活動を続けています。映画では、多数の2世ベテランの人々にインタビューを行い、丹念に当時の時代背景、日系人の暮らしを浮かびあがらせていきます。時にユーモラスに、飄々、淡々と当時を振り返るベテランたち、その達観した様子に時折垣間見える心の痛みが察せられ、胸に染みました。映画終了時には会場から割れんばかりの拍手が巻き起こり、エンドロール終了時にも再び大きな拍手が送られました。 ■関連情報/ ハワイと日本、人々の歴史、第12回 ハワイ日本文化センターで知る日系人の歴史(2世、第442連隊) 日本人旅行者がハワイでよくしてもらえるのは、日系1世、2世の人々の「頑張り」があったからです。彼らの物語はこちらの記事に詳しく紹介していますので、ご参照ください。
会場にはベテランとそのご家族のほか、重枝豊英(しげえだ・とよえい)日本国総領事夫妻の姿もありました。また、ハワイ在住の日本人、ハワイを訪問中の旅行者の方々も姿もあり、多数の人々がハワイの重要な歴史に触れるチャンスを得ました。ある元米軍所属の男性は、「我らのヒーローである2世ベテランと話をすることができて嬉しい」と喜びの声を寄せてくれました。 真珠湾攻撃により、日系人の若者達は祖国と親の国が戦うという、身を引き裂かれるような状況に追い込まれ、その中で必死で自国アメリカに忠誠心を示すため、勇猛に戦いました。このような悲劇を繰り返さないためにも、松元監督のようにたくさんの人々が日々続けておられる草の根活動が少しずつ実を結び、いつかは大きな花を咲かせることを願って止みません。 |
コメントを残す