A Pig Statue to Symbolize the Ties between Hawaii and Okinawa was Built
■うるま市に記念碑完成、3月5日に除幕式
終戦後の食糧難に苦しむ沖縄の人びとを助けようと、ハワイの沖縄系移民が550頭の豚を贈った史実を後世に残すための記念碑が、このほど沖縄県うるま市の市民芸術劇場敷地内に完成しました。
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沖縄に戦前10万頭はいたとされる豚は、地上戦によっておよそ7700頭までに激減したということです。ハワイのウチナーンチュは、故郷の惨状を知り1948年、約5万ドル(約550万円)の募金を集め、1カ月に渡る船旅の末に命がけで豚550頭や救援物資などを届けました。なお、集まった5万ドルですが、現在の価値に置き換えると約50万ドル(5500万円)にもなるそうです。このときに届けられた豚は4年後、10万頭までに増えたと伝えられています。
また沖縄へ豚を輸送する際には、豚の扱いに慣れたハワイのウチナーンチュ7人が選ばれ、同行しました。途中嵐に遭遇し2頭の豚を失うという厳しい航海を経て、無事大役を果たした7人はのちに「ハワイの7勇士」として称えられています。しかし彼らはこの事実を吹聴することはなかったため、ハワイでもこの話が広く知られることはありませんでした。
郷土愛溢れる史実を後世に残すことを目的に、慰霊碑の建立が計画され、このほど晴れて完成にこぎ着けました。3月5日(日本時間)の除幕式では、参加者に豚汁が振る舞われたということです。
(毎日新聞他より)
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