New Smithsonian Digital Exhibition Honors Japanese-American WWII Veterans
■真の愛国心で偏見に打ち勝ったヒーローたち
今朝、ワシントンDCにあるスミソニアン博物館によるオンライン・デジタル展示、「日系2世兵士、議会名誉黄金勲章」が公開されました。インターネットのページから誰でも閲覧することができるこのオンライン展示は、今日の社会の基礎を築いたと言っても過言ではない、ハワイと米本土の日系2世兵士たちの、第2次大戦中の勇猛な戦いに敬意を表して作成されたものです。閲覧はこちらのページからどうぞ。
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真珠湾攻撃に続く日米開戦で、アメリカ本土の日系2世の人々は、多数が強制収容所に送られました。ハワイでは日系人の数があまりにも多かったため、全員に対する強制収容は行われなかったものの、日系人コミュニティのリーダーたちや、日本語新聞のジャーナリスト、日本語教師、宗教関係者たちなどは、強制収容所に送られています。
そのような社会背景の中、差別を跳ね返し、祖国に忠誠を誓うため、多数の人々が軍隊に入隊しました。日系2世の人々を中心に組織された第100歩兵大隊や第442連隊戦闘団は、ヨーロッパ戦線に送られ、勇猛な戦いで数々の武勲を打ち立てました。またミリタリー情報サービス(MIS)に所属した人々は、アジア太平洋地区で通訳、翻訳、暗号解読などの任務にあたりました。第442連隊は、アメリカ合衆国史上、もっとも多くの勲章を受けた部隊としても知られています。死傷者の数の多さから、名誉戦傷戦闘団とも呼ばれ、今でもアメリカでは大変な尊敬をあつめているのです。彼らの功績が認められ、2010年10月5日には、オバマ大統領により議会名誉黄金勲章が授与されています。議会名誉黄金勲章とは、アメリカ合衆国議会が国内外の文民に授与する最高位の賞です。
現在、私たち日本人がハワイで歓迎してもらえるのも、日系2世の人々の頑張りがあってこそのものなのです。ハワイを訪ねる前に、ぜひこのデジタル展示を一読される事をおすすめいたします。歴史を通じてより深く、違った角度からハワイを知るとともに、ハワイと日本の絆を実感し、ハワイへの愛もいっそう深まることでしょう。
(Honolulu Star Advertiserより)
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