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Akiko

今年も真珠湾で「黒焦げの水筒慰霊祭」を開催

投稿者: Akiko 更新日:2017年12月06日

Blackened Canteen Ceremony to be Held at USS Arizona Memorial

「死んだら、敵も味方もない」と供養

昨年行われた黒焦げの水筒シンポジウムより。左から2人目が菅野寛也医師。

太平洋戦争のきっかけとなった真珠湾攻撃から76年。毎年12月7日には、真珠湾で数々の慰霊祭や式典が行われます。その一環として毎年、静岡県在住の菅野寛也医師による「黒焦げの水筒慰霊祭」が行われているのをご存知でしょうか? 今年は明日12月6日(水)の午前7時より、USSアリゾナ記念館にて執り行われます。主催は太平洋航空博物館パールハーバーです。

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上の写真が黒焦げの水筒です。黒焦げで表面がボコッとうねったこの水筒は、1945年6月20日の静岡大空襲の翌日に、米軍機B-29の墜落現場で発見されたものです。この墜落で23人のアメリカ人兵士がなくなりました。うねりは、墜落でなくなった兵士がグッと握った指の跡なのです。墜落現場の土地所有者の弟で僧侶の伊藤福松師は、無くなった兵士たちに心を痛め、「死んだら敵も味方もない。この人たちも犠牲者なのだ」と、空襲の犠牲者とB-29搭乗員の2つの慰霊塔を賎機山(しずはたやま)山頂に建立、日米両国の犠牲者の慰霊祭をはじめました。23年前に伊藤師よりこの水筒を受け継いだ菅野医師は以来、水筒に米兵が好んだであろうバーボンウイスキーを入れ、毎年真珠湾に献酒する慰霊祭を行っているのです。

平和のシンボルとして、日米の架け橋的役割を担う黒焦げの水筒、そしてセレモニーをつかさどる84才の菅野医師の不断の努力が今後も受け継がれ、平和が続くことを願ってやみません。

太平洋航空博物館パールハーバー
場所:Ford Island, 319 Lexington Blvd. Honolulu, HI 96818
電話:(808)441-1000
開館時間:9:00-17:00
入場料:大人$25、子ども(4才~12才)$12
ガイド付き日本語「飛行士ツアー」:大人/子どもともに一人 $10 (入館料別)
ツアー実施時間:10:00-15:30、所要時間:1時間~1時間半
ホームページ(日本語):www.pacificaviationmuseum.org/jp

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