「戦争に勝者はいない」と戦争回避に向け共同呼びかけ
台湾の頼清徳(ライ・チントー)総統は、就任後初めての外遊として、11月30日(土)に経由地のハワイを訪問しました。
アメリカと台湾は正式な外交関係を結んでいませんが、ハワイ滞在中の2日間、国家元首としての待遇を受けました。ハワイ・ニュースナウの報道によりますと、頼総統は11月30日にホノルルに到着し、空港ではジョシュ・グリーン知事、リック・ブランジアーディ・ホノルル市長、ジョー・ローガン・ホノルル警察本部長らが出迎えました。
頼総統は同夜、州政府関係者や地域の台湾人リーダーらを招いた夕食会で、「戦争には勝者はいない」と述べ、戦争防止のために両国が共に努力する必要性を強調しました。また、ハワイと台湾が今後、さまざまな分野で交流を深めていくことを楽しみにしているとも語りました。
ハワイ滞在中、真珠湾攻撃83周年を前にUSSアリゾナ記念館を訪問したほか、ハワイ緊急事態管理庁やビショップ博物館も視察しました。12月1日(日)には、イーストウェスト・センターで、台湾が地域の平和と安定を維持するための役割などについて講演しました。
頼総統は12月2日(月)からマーシャル諸島、ツバル、パラオへの1週間の訪問を予定しており、南太平洋地域への訪問は、今年5月の総統就任以来初となります。中国外務省は、米国が頼総統の訪問を認めたことに強く反発し、米側に抗議したことが報じられています。
(Hawaii News Nowより)
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