早ければクリスマスイブに、39回目の噴火

(Photo: USGS / Hawaiian Volcano Observatory)
ハワイ島南東部に位置するキラウエア火山で続く山頂噴火が12月23日に、開始から1年を迎えました。米国地質調査所(USGS)は、火山内部の膨張が続いていることから、早ければクリスマスイブにも新たな噴火エピソード「39」が始まる可能性があるとみて監視を強めています。
山頂噴火は2024年12月に始まり、これまでに38回の噴火サイクル(エピソード)が発生。 その間、火口内の2つの噴出口が噴き出した溶岩量は約530億ガロンに達し、溶岩湖の表面には厚さ60メートルを超える堆積が形成されています。 USGSハワイ火山観測所の責任者、ケン・ホン氏は 「ハワイ火山の観測史で、これほど特異な噴火は例がない」 と語りました。
2025年12月6日に起きたエピソード38は、噴出率がこれまでで最も高く、ピーク時には 毎秒1,000〜1,200立方ヤード の溶岩が噴出。 噴石が観測用のライブカメラに直撃し、機器が溶岩に埋没したまま回収不能になるほどの勢いでした。
噴火は観光需要も押し上げており、2025年11月の入園者数は約15万7,000人で前年同月比43%増加。 国立公園は事故防止のため、立入禁止区域や崖沿いでの無断行動を控えるよう呼びかけています。
USGSは、現在の活動がすぐに収束する見通しはないとしています。
参考:Hawaii News Now(2025年12月23日)





コメントを残す