
いよいよ夏休みに突入し、ハワイでも子供連れ旅行者の方々が急増しています。「ハワイを思い切り楽しみたい!」というファミリーに、毎回お薦めスポットやお役に立つ情報をお届けしているこのコーナー。今回は「ハワイで逮捕されない? ために、知っておきたい子供のケアに関するハワイ州の法律」をテーマにお届けします。
子供のケアに関するハワイ州の法律
●未成年者の福利を危険にさらした罪

子供だけ部屋で留守番というのはハワイでは法律違反です |
日本人には耳慣れない法律ですが、ハワイ州法の一つに、「未成年者の福利を危険にさらした罪」というのがあります。これは簡単にいうと、「12歳以下の子供を、13才以上の保護者なしで放置して危険な状態にさらすと、親や保護者が逮捕される」という内容のものです。このためハワイでは、学校や幼稚園への行き帰りにもわざわざ保護者同伴が義務づけられているほど。学校から帰った後も、いわゆる日本の「カギっ子状態」は許されず、親が働いている場合でも必ずベビーシッターなど誰かしらお守りをする大人がケアするか、アフタースクール・ケアのような施設で大人の保護下に置かれなければならないのです。

ホテルのロビーなどの公共施設でも子供をひとりにしてはダメ |
●日本とは異なる法律や慣習
日本では「小学生同士がお菓子屋さんでお買い物」「小学生のお兄ちゃんが5歳の妹を歯医者に連れて行った」「子供が学校からひとりで塾へ」「母親が買い物中、兄弟でお留守番」なんて、当たり前のですよね。ところが、こういったことはハワイでは完全にタブー。法律違反にさえなってしまうのです。こういう事情を知らず、日本のパパ&ママの中には、ハワイでもつい子供を置き去りにしたり子供だけで行動させて、トラブルに巻き込まれるケースも多々あり、実際に以下のようなトラブルが起きています。
◎子供がホテルの部屋で留守番させられ、泣き声を聞きつけた従業員が警察を呼んだ。
◎乳児が部屋に15分置き去りにされ、隣人が警察に通報。
◎ショッピングセンターのキャラクター・ショップに子供を置いて親は別の店に買物に出かけ、店員が警察に通報。
◎夜中に子供を部屋に残して出かけた母親。数時間後に帰ったところを逮捕された。
◎ホテルのロビーに子供を数十分置き去りにして、公衆電話を使用していた母親が逮捕された。

保護者なしに子供同士で遊ばせることもハワイでは御法度! |
日本でもよく似た法律として、刑法に「保護責任者遺棄罪」という罪があります。これは簡単にいえば、「保護すべき立場にある者(たとえば親などの法定代理人)が、果たすべき義務(扶養、養育など)を果たさなかったために罰せられる」というものです。ただ日本での運用よりハワイの方がかなり広く解釈され、より厳しいので、どんなところでも必ず保護者の方が同伴するようにしてくださいね。

プールでは危険性が増すため、なおさら大人の監視が必要です |
●常識を駆使して、楽しい思い出を
「日本では、みんな子供同士で遊んでいるのに。うちの子はもうお兄ちゃんだから、絶対大丈夫」なんて思っているかもしれませんが、仮にこんな州法がなかったとしても、ハワイで子供から目を離すのは危険です。ハワイといえどもアメリカです。やはり世界一安全な日本とは治安が違います。特にオモチャ屋やゲームセンターなど子供の集まる場所は、アメリカでは子供好きの犯罪者も集まる所として知られています。「子供をオモチャ屋で遊ばせている隙にブランドショップ巡り」なんて、もってのほか。 同じように、子供だけでビーチやプールに行かせることが危険なことも、言うまでもありませんよね。ホテルの部屋だって同じです。数年前にも、両親がランドリー・ルームで洗濯中、一人残された子供が部屋の窓から墜落するという悲しい観光客の事故が発生しています。
「郷に入れば郷に従え」。そして自分の子供は自分で守る! せっかくの家族でのハワイバケーションなんですから、ハワイの常識を頭に焼き付けて、楽しい思い出をたくさん持ち帰ってくださいね。
(2002年7月取材)
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