ディナーショーやフラダンスにサンセット・クルーズ… ほかにも、ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい。このコーナーでは、家族連れやグループでハワイ旅行を満喫できるアクティビティやオプショナルツアー情報を随時ご紹介します。
アトランティス・サブマリン
Atlantis Submarines
視界いっぱいに広がるエメラルド色の海と抜けるような空の青さ。遠くにくっきりと浮かぶ入道雲。ワイキキビーチは、やっぱりいつ訪れても爽やかです! 遠浅のワイキキビーチも、少し沖へ出ればそこはもう色とりどりの魚たちが棲む別世界が広がっているのをご存知ですか。そんなアドベンチャラスな世界を気軽に覗かせてくれるのが「アトランティス・サブマリン」。午前中のライドなら日本語のガイドさんが丁寧に解説してくれるので、子供連れで参加して夏休みの自由課題をここで一気にこなしてしまうという必殺技もアリですね。 |
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■デリケートなワイキキ近海の生態系
潜る前に知っておきたいのが、ワイキキビーチの現状。家族連れやカップル、サーファーからダイバーまで、どんなニーズにも応えてしまう世界中で最も人気が高いビーチだからこそ、水面下で悲鳴を上げているサンゴや魚たちの存在は忘れられがちです。ビーチを拡大するために海が埋め立てられ、一時はサンゴ礁が激減し、隠れ家と食べ物を失った魚たちがすっかり姿を消してしまったこともありました。そんな瀕死の状態にあったワイキキ近海の生態系も、ハワイ大学や日本の企業の共同研究により少しずつ回復の兆しを見せています。この研究に協力しているのが、このアトランティス・サブマリン。魚礁を開発するプロジェクトや生態系のリサーチに一役かっている潜水艦だけに、潜水ツアーもただ楽しいだけではなく、海底における生態系の成り立ちや保護法などを丁寧に教えてくれます。 |
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■シャトルボートで出航、沖合で潜水艦に
アトランティス・サブマリンのツアー・デスクはヒルトン・ハワイアン・ビレッジのアリイ・タワー1階にあります。マリンルックでキリっと応対してくれるスタッフに案内されて、「ポート・ヒルトン」というヒルトンのプライベート桟橋へ。ここから潜水艦に乗るのかと思っていたら、アトランティスのシャトルボートで沖へ出て、そこで潜水艦に乗り換えるそうです。この方法を採っているのは、遠浅のビーチでは潜水艦が出入りするのが困難だから。銀色に輝く背ビレの群を見ていると、今から始まる未知の海底散策にワクワクしてきます! |
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■海中の世界と天候は必ずしも同じではない?
訪れたのは夏休み中ということもあり、参加者が多いため、それぞれ赤、緑、黄に色分けされた乗船券を持って船に乗り込みます。この色で3隻の潜水艦に振り分けられるという仕組み。船内には売店もあり、アトランティスのロゴグッズなどを購入できます。潜水艦にはお手洗いがないので、このシャトルボート内で済ませておいて下さいね。「本日は快晴、しかも凪」ということで、沖までかなりスムーズに出ることができましたが、それでも少々の揺れは覚悟して下さい。酔いやすい方や子供は事前に酔い止めを飲んでおいた方がいいかもしれません。ちなみに、陸上の天候と海中のシケ具合は必ずしも比例する訳ではないので、どんなに快晴でも海がシケている場合は、ツアーがキャンセルになることもあるそうです。 |
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■海底の世界はブルーが支配
沖へ出ると、まず黄色の乗船券を持っている人から1隻目の潜水艦に乗り換え。映画などでよく見る、あの丸い穴から急勾配のはしごを降りて行くと、そこはすっかり海の中! 両側にいくつも並んだ丸い覗き窓から、さっそく鮮やかな熱帯魚たちが歓迎してくれます。みんな乗り込んだところで、いざ潜水開始! 周りの景色がゆっくりと青く沈んでいきます。海の中というのは、ガイドブックなんかでよく見るとおり、赤や黄色のサンゴでカラフルな世界が広がっているのかと思いきや、見た目にはそうは見えないものという新たな発見! というのも、海底では深度が増すごとに水圧で太陽光線が遮断されるため、約12メートルの深度で赤色が茶色に見え始め、27メートルではオレンジ色が黄色に変化してしまうのです。 |
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■日米共同で進められる人工岩礁計画 |
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■海底に横たわる飛行機の幽玄な眺め |
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■沈没船を住処にする色とりどりの魚たち
さて、潜水ツアーのクライマックス、沈没船YO-257号と1996年に沈められたセントペドロ号が横たわるポイントへ差し掛かってきました。3つの戦争をかいくぐってきた海軍のオイルタンカー、YO-257号は、ハワイ近海で最大の難破船です。並んで横たわるセントペドロ号は航行中の火事により沈没は免れたものの、使用に耐えられなくなり、きれいに清掃された後、魚礁として沈められ第二の務めを果たすことになりました。今では甲板にびっしりとサンゴが成長し始め、生態系の回復に一役かっています。魚たちが自由に出入りできるように大きな穴を空けられたセントペドロ号の船体から、ウミガメが姿をのぞかせることも。この日はラッキーなことに甲板で悠々とお昼寝をしているウミガメに遭遇しました! ところで、ウミガメがどうやって呼吸しているかご存知ですか? 実は人間と同じ肺呼吸をしているんですよ。ということは、海中にいる間は息を止めているってことです。大体45分から1時間は息を止めていることができるのだとか。寝ている間は何と3時間も止めることができるそうです。新鮮な空気を吸いに約1時間に1回は海面へ浮上するので、ウミガメに遭遇できるチャンスはかなりあります。 |
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■浮上のスリルも楽しみのうち
学ぶことが多かった約50分間の潜水ツアーもそろそろ最終コーナーへ。潜水艦は浮上体制に入ります。気泡を上げながら海上の安全を充分に確認し、あっという間に海面へ。浮上の時に窓から見える大量の気泡も見応えアリ! まるでビールジョッキの中から泡立つビールを眺めているような不思議な気分です。迎えに来てくれたシャトルボートに乗り換えて岸に着くまで、しばし楽しめるクルージングも気持ちがイイ! ダイヤモンドヘッドからワード、ダウンタウン方面までが見渡しながら、ゆっくりと午後からのスケジュールを練るのもいいかもしれませんね。 |
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●アトランティス・サブマリン *身長93cm以下のお子様は乗船できません。 |
潜水艦のお話
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(2002年8月取材、2006年3月データ更新)
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