ディナーショーやフラダンスにサンセット・クルーズ… ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい揃っています。このコーナーでは、家族連れやグループでハワイ旅行を満喫できるアクティビティ情報を随時ご紹介しています。
タンタラスの丘
Tantalus
ダイヤモンドヘッドやヌウアヌ・パリと並んで、絶対に外せないオアフ島のビューポイントと言えば、「タンタラスの丘」。ホノルルの北にせり出したコオラウ山脈の山裾に、火山の噴火で隆起した「天然のテラス」がこの丘なのです。小高い丘の上に立つと、ダウンタウンに林立する高層ビルからダイヤモンドヘッド、その向こうに広がる真っ青な海までが一望のもとに。また、夜景の美しさは格別で、夜のタンタラス・ドライブと言えばロコもお気に入りデート・コースの一つなのです。ただし、行き方がちょっとややこしいので、初めて訪れる方は予めルートを確認してくださいね。今回はタンタラスへのルートも、マップ入りで詳解します。では、早速、「タンタラスの丘」を徹底研究してみましょう。
そもそも、この丘を「タンタラス」と呼ぶようになったのには、ロコにも意外と知られていない由来があるのです。1840年頃、プナホウ・スクールの少年たちが、この急勾配の長い坂道を登りながら、「Tantalizingly out of reach(まだ着かなくて、じれったいよ)」とつぶやいたことから命名されたそうです。 タンタラスはギリシャ神話に登場する全知全能の神「ゼウス」の子。ある時、父の力を試すべくタンタラスが彼の一人息子「ペロプス」を殺し、その肉でシチューを作り(唖然!)ふるまったところ、瞬時にして父に悪行を見破られてしまいました。畏れ多くも神を試したことに対して、タンタラスに与えられた罰。それは、小川の淵に首まで埋められ、その水を飲もうとすると瞬く間に川の水は干上がり、頭上の果実に口づけようとすると枝が遠のいてしまうという渇き地獄。「頂上が見えているにもかかわらず、行けども行けども続く坂道」に「もう少しで手が届きそうなのに、永遠に届かない」タンタラスのもどかしさを重ねた名文句といえるでしょう。ところで、ゼウスがタンタラスに罰を与えたのは、「一人息子を殺された」からではなく、「神を試した」からだというのが奮ってますよね。ちなみに、殺されたペロプスはゼウスによって蘇らされます。
タンタラスの山頂には、ピクニックに打って付けの「プウ・ウアラカア州立公園」があり、お手洗いと休憩所、展望台があります。が、公園は日没には閉園します(季節により時間が異なります)。夜景を見に行く方は、山腹の路肩にある駐車場を利用してくださいね。夜景のビューポイントとなっている路肩にはパーキングスペースがあり、大抵、先客の車が数台停まっているので見落とさないように。道中は、急な坂でヘアピンカーブも多いので、運転はくれぐれも慎重に。特に、日没後は辺りがかなり暗くなるので、運転に自信のない方はツアーやタクシーを利用した方がベターかもしれません。
タンタラスの丘への行き方は、マッカレー通り(McCully Street)を経由する場合は、ワイルダー通り(Wilder Avenue)とプナホウ通り(Punahou Street)の交差点から3本目のマキキ通り(Makiki Street)を右折、またケアウモク通り(Keaumoku Street)を経由する場合はワイルダー通りで右折して1本目のマキキ通りを左折し、そこから5本目のラウンド・トップ・ドライブへ。ラウンド・トップ・ドライブの入口はマキキ・ハイツ・ドライブとマキキ通りの三叉路になっています。真ん中の道がラウンド・トップ・ドライブ、左がマキキ・ハイツ・ドライブ、右がマキキ通り。マキキ通りはこの先で行き止まりになり「Dead End」の標識が出ています。ちなみに、マキキ・ハイツ・ドライブとラウンド・トップ・ドライブは山頂でつながっていますが、途中倒木などでかなり険しい所もあるので、タンタラスへはラウンド・トップ・ドライブを経由するのが無難です。「コンテンポラリー・ミュージアム」に行きたい方はマキキ・ハイツ・ドライブへ進んでください。詳しくは右の地図を参考に。 オアフ屈指の名所ということで、美味しいディナーとタンタラス・ドライブが楽しめる「タンタラスの丘夜景ツアー」なるものも多数あります。運転に自信のない方やちょっとリッチにリムジンでという方は、利用しない手はありませんよね。お食事のコースも、和洋伊といろいろ選べます。詳しくは、下の一覧表を参考にしてください。 |
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●タンタラスの丘 |
マキキのティー・スポットのお話
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(2003年5月取材)
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